【後日談・魔法家族ともえ☆イッカ】 

休日の午後、マミの家――― 

杏子「…食費が賄えないだって?」モグモグ 

マミ「そうなのよ…よく考えたら中学生だけで家族4人なんて支えられるわけないじゃない」 

ティロッテ「ぶっちゃけるねー」 

フィナロッテ(中学生、小学生、0歳×2人の1世帯って本当にわけがわからないわね) 

シャルロッテ「魔法でお菓子いっぱい出せば解決すると思うよっ」 

フィナロッテ「…それだと、魔女のアタシ達はともかく、マミは栄養が偏ってしまうわ」モグモグ 

杏子「だよなぁ…なんだか最近、マミ太ってきたような気がするもんな」 

マミ「………」グスッ 

フィナロッテ「…その話はやめて頂戴、マミは少しつついただけで崩れるほどの豆腐メンタルなんだから」モグモグ 

杏子「お、おぅ…」 

シャルロッテ「お菓子しか出せないってのも不便だよ…チーズ食べたい!」 

マミ「というか食費はあなたのチーズ代がほとんどなのよ…?」 

杏子「シャルがチーズを我慢すればいいんじゃないのか?」 

シャルロッテ「きょ、きょーこぉ…そんなのひどいよぉ」ウルウル 

杏子「そ、そんな目で見るんじゃねえっ」 

ティロッテ「なんだか少女アニメのマスコットキャラみたいに可愛いよね」 

フィナロッテ「…あなたも1ヶ月ほど前は似たような見た目だったでしょ」モグモグ


マミ「…とにかく!このままじゃ非常にまずいのよ。親戚の人の仕送りだけじゃ4人の生活費なんて無理無理」 

マミ「というわけで!バイトをしようと思うのだけど」 

杏子「流石に中学生なんてどこも雇ってくれなくないか?それに学校だってあるんだろうし」 

マミ「そこが問題なのよ」 

ティロッテ「ズコー」 

フィナロッテ「…本末転倒ね」モグモグ 

シャルロッテ「QBに頼んでみたら?」 

マミ「ナイスアイデアね!」 

QB「僕の事を呼んだかい?」 スッ 

杏子「さらにグッドタイミングと来ちゃあ言う事ナシだな」 

          ◆ 

QB「なるほどね…人間というものは本当に面倒だよ、普通に生活するのも一苦労だなんて」 

QB「それで、君たちの望みは何だい?」 

マミ「シャルちゃんを高校生ぐらいの女の人の姿にしてほしいの。それも一般の人にも見えるようにね♪」 

QB「オーケー、わかったよ」 

シャルロッテ「え?ちょっ―――」 パァァ 

ティロッテ「わお…シャルシャルがすごい美人になっちゃった…」 

フィナロッテ「…アタシをそのまま成長させたような感じね。髪はツインテで顔立ちも幼いけど」モグモグ 

シャルロッテ「…わ、わ」 

マミ「これでやっと家族っぽくなったわね…シャルちゃん可愛いわよ」 

フィナロッテ「…どちらかというと姉妹に見られない?」モグモグ 

シャルロッテ「わけがわからないよおおおぉぉぉぉぉ!!!?」 

QB「だからそれは僕のセリフだよ…」

マミ「というわけで、シャルちゃんにバイトしてもらうことになったわ」 

シャルロッテ「半ば強制的にね…」シクシク 

杏子「…そうかい」 

フィナロッテ(さっきまで杏子ぜんぜん話に入ってこれてなかったわ) 

ティロッテ「でもバイトって何するの?やっぱコンビニとか?レストランほむほむとか?」 

マミ「そこはゆっくり相談しましょう。ね?」 

シャルロッテ「…うん」 

QB(レストランほむほむって一体なんなんだい) 

杏子「食い物関係の事だと何するかわかんねえな」 

シャルロッテ「そこまで食い意地はってない!」 

マミ「とにかく、ファミレスとかのチーズが料理に使われるものはアウトね」 

シャルロッテ「あぅぅ…みんなにとってのアタシのイメージ酷すぎない?」 

マミ「そんな事ないわよ。それじゃ、まずはバイト見つけなきゃね」 

ティロッテ「というと?」 

マミ「…QB、シャルちゃんに向いてそうな仕事をあなたに探してもらいたいのだけれど」 

QB「…あんまり僕を雑用に使わないでくれよ」 スッ 

杏子「とことん可哀想な奴だなー」 

シャルロッテ「うぅー…いきなりアタシがバイトするだなんて不安すぎるよ…」

シャルロッテ「結局コンビニって決まったの?それにチェーン店でもない小さな店の…」 

QB「むしろ便利だろう?君のような天真爛漫な子が規模の大きい店でミスしたら困るだろうし」 

シャルロッテ「うっ…それもそうね」 

マミ「流石QBね、考えてる事が私たちとは一線を越えているわ」 

ティロッテ「でもそれってお給料も少ないんじゃないの?」 

マミ「シャルちゃんのチーズ代ぐらいはなんとかできると思うわ。たぶん」 

フィナロッテ「…というよりバイトで頑張った分、チーズが買えるといった感じね」モグモグ 

シャルロッテ「…アタシ、頑張るから!」 

マミ「その意気よ、シャルちゃん! …それと、もう1つ問題が…」 

          ◆ 

とある結界――― 

ゲルトルート「シャルさんの名前…ですの?」 

マミ「そうなのよ。『巴シャルロッテ』って名前はどう考えても不自然でしょ?」 

パトリシア「まぁ、そうですね…」 

シャルロッテ「うーん…シャルロッテ以外の名前…いまいちピンとこないよ」 

ロベルタ「静流の魔法で名前を思い出させるっつーのはダメなのかよ?」 

マミ「出来ればそれをしたかったけど、第一シズルさんってどこにいるのよ。それに…みんなで考えた名前のほうがしっくりこない?」 

イザベル「なるほど…それでは、シャルロッテさんの名前を皆さんで決めましょう」 

オクタヴィア「いやー面白そうな企画ですなぁ!イェーイ♪」 

マミ(どうして美樹さんがここに居るのかしら…)

数日後――― 

シャルロッテ「ここがアタシのバイト先?」 

QB「そうだよ。『見滝原コネクトストア』」 

シャルロッテ「地名が入ってる時点で規模の小ささがよくわかるよね…」 

マミ「商店街にこんなコンビニがあったなんて知らなかったわ。それじゃ、行ってらっしゃい!」 

          ◆ 

   「あなたが今日からここで働くっていう新入り?」 

シャルロッテ「はいっ!巴ルミです!今日からよろしくお願いします!」 

シャルロッテ(シャ「ル」とマ「ミ」…あわせてルミ。結構いい名前だね♪) 

   「あー、ルミさん?そんな堅い挨拶はいいのいいの。気楽にやりましょ?」 

シャルロッテ「え、あ…わかりましたっ」 

   「あたしはここの店長の桐下 理沙(キリモト リサ)。呼び方はリサでも店長でも構わないからね」 

リサ「ちなみに22歳、最近彼氏にフラれたばっかり!どうしてこうなったの!」 

シャルロッテ「ご愁傷様です…」 

シャルロッテ(よかった…優しそうな人で。 それに綺麗な人だし…でも、誰かに似てるような…?) 

リサ「それともう一人、店員の…」 

   「商品が欲しければここで会計を済ませてゆくがよい」 

リサ「彼は普段はレジ係をしている吉良間 仁雅(キラマ ジンガ)さん。とっても面白い人で、それにすごく強いの」 

仁雅「よろしく頼むぞ、新入りよ」 

シャルロッテ「は、はい。よろしくお願いします」 

シャルロッテ(すごく強いって一体どこらへんが強いんだろ…) 

リサ「ルミさんには商品の補充が主な仕事内容ね。いろいろ教えてあげるから、ちゃんと覚えてよ?」 

シャルロッテ「はい!店長!」

リサ「説明は大体こんな感じね。まぁうちは小さい店だからそれほど気を入れなくてもいいよ」 

シャルロッテ「それでいいのかな…」 

     ウィーン(ドアの開く音) 

リサ「いらっしゃいませー」 

仁雅「よくぞここまで来た」 

シャルロッテ「いらっしゃいませ…あ、きょーこ!」 

杏子「おぅ、様子見に来てやったぞー」 

リサ「あら、ルミさんのお友達?」 

シャルロッテ「まぁそんなところです」 

杏子「さて。何を買うとするか…」 スタスタ 

杏子「おおっ、コレ美味そうだな」 

シャルロッテ「うんまい棒ピザ味、新発売のやつだよ!」 

          ◆ 

仁雅「会計296円だ。払ってゆくがよい」 

杏子「あいよ」 300円チャリン 

仁雅「4円のお返しだ。またの来店を心待ちにしているぞ」 

杏子「んじゃシャル、頑張れよなー」 ウィーン 

リサ「ありがとうございましたー」 

シャルロッテ「また来てねーっ」 

リサ「ルミさん、シャルって呼ばれてたけど…」 

シャルロッテ「あーえっと、みんなにはそう呼ばれてるっていうか」 

リサ「ふぅん、そうなの。あたしもシャルって呼んでいいかな?」 

シャルロッテ「もちろんですっ」 

リサ「それじゃ、シャルさん。そろそろお昼ご飯にしましょ。店員サービスだからお弁当は1つなら半額ね」 

シャルロッテ(キターッ!)

シャルロッテ「ハムッ!ハフハフ、ハフッ!」モグモグ 

リサ「ちょっとは落ち着きなって」モグモグ 

仁雅「チーズハンバーグ弁当か。汝は中々いいセンスをしているな」モサモサ 

リサ「仁雅さんは?」モグモグ 

仁雅「私はカロリーメイト。メープル味だ」モサモサ 

リサ「美味しそうね」 

シャルロッテ「ご馳走様でした!」 

リサ「はやっ」 

仁雅「時に汝よ、何時まで働くつもりなのだ」モサモサ 

リサ(ナンジがナンジまで働くって…クスッ) 

シャルロッテ「うーん、3時までに帰らないとティータイムに間に合わないから…」 

リサ「わりと優雅な生活なんだ…」 

仁雅「昼からは忙しいぞ。しっかりと仕事をするようにな」モサモサゴクン 

リサ「頑張りましょ。ねっ」 

シャルロッテ「はいっ!がんばります!」 

リサ「ふふ…ほんと元気な子ね。あたしの妹とは大違いで…」 

シャルロッテ「妹?」 

リサ「あ、ううん、気にしないで。 さー張り切っていこっか」 

シャルロッテ(…?)

2時間後――― 

シャルロッテ「お疲れ様でしたー!」 

リサ「お勤めご苦労様。これ、今日のお給料」 スッ 3600円 

シャルロッテ「わぁ…こんなたくさん!ありがとーございますっ!」 

リサ「そうでもないって。4時間働けばこれぐらい普通よ」 

シャルロッテ「これでチーズいっぱい買えるーっ♪」 

リサ「よほどチーズが好きなのね…」 

仁雅「カロリーメイトのチーズ味は微妙だ」 

          ◆ 

シャルロッテ「ただいまー♪」 

ティロッテ「おかえりー!」 

マミ「おかえりなさい。どうだった?初めてのお仕事は」 

シャルロッテ「とっても楽しかったよ!」 

QB「だいぶ調子がいいみたいだね」 

フィナロッテ「…それより、もう3時ね」モグモグ 

マミ「ええ。お茶にしましょう♪」 

ティロッテ「いやっほー待ってましたっ♪」 

シャルロッテ「アタシ、お菓子用意するねっ」 パッ 

フィナロッテ「…みんなの紅茶を用意しないと」 

QB(これだからマミは太るんだよ…)ヤレヤレ 

マミ「ちょっとQB、ソファーの上に乗っちゃダメよ」 

QB「はいはい…」 シュタッ

そのころ、さやかハウス――― 

シズル「デュフフwww皆久しぶりでござるなぁwww」 

エリー『喋り方戻ってる…』カタカタ 

マリア「もうキャラ作りしなくたっていいのに」 

シズル「まぁいいでしょ。こっちのほうがキャラ立つからねーwwwデュフフwww」 

さやか「ときどき素に戻ってんじゃん…」 

シズル「時に皆よ、シャルロッテ殿の事は聞いておられるか?」 

エリー『んぇ?バイトの話?知ってるよー』カタカタ 

マリア「私もお金のために昔は頑張ってたわねー」 

エリー『マリアのせいで夜の魔女退治はアタイが全部引き受けてたもんね…』カタカタ 

さやか「しっかしよく頑張るよねぇ…魔女って宅急便しかできないかと思ってたよ」 

シズル「ちょwwwwwそれ違うwwwww」 

マリア「…ちょっと面白かったわ」 

シズル「それで、拙者らも様子見に行こうと思うのでござるが、どうであろう?」 

エリー『いいんじゃない?売り上げに貢献してあげなきゃ♪』カタカタ 

さやか「じゃあ明日、学校の帰りに寄って帰ろっか」 

マリア「それがいいと思うわ」 

シズル「デュフフwww決まりでござるなwwwww」 

シズル(さて…とりあえず私は先に偵察行ってみようかな)

夜――― 

シズル「閉まっている…だと…」 

QB「そりゃあチェーン店とは違うし、24時間やってる訳ないじゃないか」 

シズル「うむぅ、もう少し早く来るべきだったでござるな…ん、店から誰か出てくるでござる」 

QB「このコンビニの店長だね」 

リサ「…」 スタスタ 

シズル「ッ!!…あれは…!」 

QB「どうしたんだい?」 

シズル「ふふ…運命というのは皮肉でござる…」 

QB「…? もしかして、君の魔法で記憶を読み取ったのかい?」 

シズル「その通りでござるよ。いやぁ、明日が楽しみでござるなぁ!」 

QB「よくわからないよ」 

シズル「九兵衛殿は彼女に見覚えがござらぬか?」 

QB「いや、契約した覚えもないし、魔力も素質も感じられないよ」 

シズル「なるほど…そうでござるか。デュフフwww」 

QB「君は本当に妙だね…」 

シズル「拙者にそれは褒め言葉でござるよwwwww」

シャルロッテ「今日もよろしくお願いしますっ」 

リサ「うんうん、頑張ってねシャルさん」 

リサ(平日でも朝からバイトって事はこの子って定時制なのかしら…?) 

仁雅「…」モサモサ 

リサ「あ、ちょっと!仕事中にカロリーメイト食べないで下さい!」 

仁雅「ちゃんと自分で買ったものだぞ」モサモサ 

シャルロッテ「えぇー…」 

          ◆ 

通学路――― 

マミ「今日が2日目よね。シャルちゃんの様子はどう?」 

QB「うん。もう大分馴染んでるみたいだよ」 

ティロッテ「へー、がんばってるんだね」 

マミ「あなたも勉強頑張ってよ?」 

ティロッテ「わかってるってばー♪ 学校の勉強なんて簡単だもん♪」 

マミ「人間になったのは最近なのにどうして勉強が追いつくのよ…」 

QB(学力はクリームヒルトを引き継いでいるからまどかと同じぐらいなんだよね)

シャルロッテ「よいしょー」 スタスタ 

シャルロッテ「……」 ピタッ 

シャルロッテ「〜♪」 スタスタ 

リサ「チーズ系の商品の前でいちいち止まるクセはどうにかならないの?」 

シャルロッテ「すみません…体が勝手に」 

仁雅「全くもって変わった人だな」 

リサ「仁雅さんも結構変わった人だと思うのだけれど」 

仁雅「…」 

     ウィーン 

リサ「いらっしゃいませー」 

仁雅「よくぞここまで来た」 

杏子「よっ、また来たぞ」 

シャルロッテ「あっ、きょーこ!」 

杏子「ここはいいモン揃ってるから毎日でも来れるなー」 

シャルロッテ「毎日来たっていいんだよ?」 

杏子「へへっ、そうかい」 

リサ(常連ゲットッ!)

昼休み、学校の屋上――― 

さやか「ここから見えないかなー、シャルのコンビニ」 

ほむら「あなたは場所知らないでしょ」ホムホム 

エリー『アタイは見えるよー』カタカタ 

マリア「グーグルアース使って見ているのね…」 

まどか「みんなで一緒に行こうね!」 


食堂――― 

ティロッテ「〜♪」パッパッ 

マミ「…はぁ」 

生徒A「また粉チーズをお弁当に…」 

生徒C「真っ白ですね…」 

生徒B「ちょっと食べてみたいかも…」 

ティロッテ「食べてみるー?おいしいよー♪」 

生徒B「あっ…やっぱ遠慮しときます…」 

ティロッテ「おいしいのにー」モグモグ

シャルロッテ「んまいっ!」モグモグ 

リサ「今日はチーズカツ弁当なのね」モグモグ 

仁雅「たまにはチョコ味もいいものだ」モサモサ 

シャルロッテ「そういえばこのコンビニって3人しかいませんよね」 

リサ「実はそうでもなかったり。ほんとはあと2人いるのよ」 

仁雅「明日には私に代わって来るはずだ。楽しみにしておくがいい」 

シャルロッテ「へぇー…どんな人なんだろ」 

リサ「綺麗なお姉さんとカッコいい男の人よ」 

シャルロッテ「わくわく!」 

仁雅「…」モサモサ 

リサ「2箱目とは贅沢な!」 

仁雅「やはりメープル味に限るな」モサモサ 

シャルロッテ(わりとよく食べる人だなー…)

放課後――― 

     ウィーン 

リサ「いらっしゃいませー」 

仁雅「よくぞここm」 

シャルロッテ「いらっしゃいませー!ってみんな来たー!?」 

さやか「おお、思ったより普通のコンビニだ」 

まどか「失礼だよ、さやかちゃん…」 

ほむら「美樹さやか どこまであなたは 愚かなの」 ホムホムココロノハイク 

マリア「…あれ?」 

仁雅「…」ジーッ 

マリア「ねぇエリー、あの店員…私達の事見えてない?」 

エリー『…』 

マリア「…エリー?」 

リサ「あら、みんなシャルさんの知り合いだったりしちゃう?」 

シャルロッテ「みんな友達ですっ」 

リサ「可愛い子達ねー、その制服からすると見滝原中の生徒でしょ?」 

さやか「そう!見滝原一の美少女さやかちゃんです!」 

まどか「さやかちゃんったら…」 

マリア「あの人が店長かしら?かなり美人ね…」 

エリー『リサ姉ェ!!』ガタァッ 

マリア「…えっ?」

ほむら「ほむっ!?」 

さやか(ちょっと、どういう事よエリー!) テレパスィー 

ほむら(そうよ、説明しなさい) 

エリー『そのまんまだよ!この人アタイのお姉ちゃん!』カタカタ 

シャルロッテ(どうりで見たことあるなーと思ったら…) テレパスィー 

まどか(ティヒヒ…すごい偶然だね…) テレパスィー 


リサ「何この沈黙…怖っ」 

仁雅「…テレパシーか」 

リサ「それは流石にSFの見すぎだと思うのだけれど」 


マリア「あの店員は一体何者なの?」 

ほむら(分からない…それより不審に思われているわ。ここは平然を装いましょう) テレパスィー 

さやか(りょ、了解) テレパスィー 

シャルロッテ(ご、ごめんね) テレパスィー 

エリー『随分見ないうちにコンビニ経営してただなんてさすがリサ姉!』カタカタ 

まどか「あっ、これフィナちゃんがいっつも噛んでるやつ」 

ほむら「それはストライドのフォーエバーフルーツよ」ホムン 


          ◆ 

仁雅「会計1024円だ。払ってゆくがよい」 

ほむら「ほむ」 1024円 

さやか「流石ほむら!平然と全員分の金額を払ってみせるなんて!」 

ほむら「私とまどかの分だけよ。あなたの分は後で返しなさい」 

エリー『なんと外道な!』カタカタ 

まどか「えぇー…」 

仁雅「1024円丁度お預かりだ。またの来店を心待ちにしているぞ」 

マリア「…」チラッ 

仁雅「…」 

リサ「ありがとうございましたー」 

シャルロッテ「ありがとーございましたー!」 

リサ「…ふぅ、昨日からシャルさんのお友達ばっかり来る気がする…」 

シャルロッテ「アタシもそう思います…」

シャルロッテ「お疲れ様でしたー!」 

リサ「お疲れ様。明日は仁雅さんはお休みするんでしょ?」 

仁雅「うむ」 

シャルロッテ「アタシは毎日でも来ますよ!」 

リサ「元気ねー…それじゃ、明日も頑張ってね」 つバイト代 

シャルロッテ「はいっ!」 

          ◆ 

マミの家――― 

マミ「へぇ…シャルちゃんのコンビニの店長がエリーさんのお姉さんねぇ…」 

エリー「魔女になってから結界に篭りっきりだったから会えなかったんです…」 コウチャオイシイ 

マリア「あの時だと魔女の周りの人が不幸になっちゃうから会えないのは仕方の無い事だったわ」 オナジク 

フィナロッテ「人生ってのはそういうものよ」モグモグ 

シャルロッテ「生まれてすぐのフィナが語れることじゃないと思うな…」モグモグ 

ティロッテ「この、まるでチーズをカリカリに焼いたような濃厚おつまみスナックおいしい!」モグモグ 

マミ「こら、宣伝しないの」

シャルロッテ「今日もよろしくお願いしますっ」 

リサ「うんうん、頑張ってね。それと…」 

   「君が新しく入った子かー」ギギギ 

リサ「この人は仁雅さんのお兄さん。吉良間 慎一(キラマ シンイチ)さんっていうの」 

慎一「よろしくねー」ギギギ 

シャルロッテ(なんか体からギギギって音がしてるような…) 

リサ「ほんとはもう1人来る予定だったんだけど…ちょっと遅いわn」 

   「遅れてすみませぇーん!!」 ドタバタ 

シャルロッテ「っ!?」 

リサ「もー遅いですよーすみれさん」 

すみれ「ごめんなさいね…」 

リサ「紹介するわ。この人は茂中すみれ(モナカ スミレ)さん。めちゃくちゃ若いけどこう見えてさんじゅうy」 

すみれ「それ以上言ったら怒っちゃいますよ?」 

シャルロッテ(あれぇぇぇお母さん何やってんのぉぉぉぉぉ!!?) ガビーン 

          ☆ 

シズル『言い忘れていたでござる!シャルロッテ殿の本名は茂中 ももこ(モナカ モモコ)というのでござる。美味しそうな名前でござるな!』 

          ☆ 

シャルロッテ「わけがわからないよ…」 

すみれ「よろしくね、ルミさん。それともシャルさんって呼んだほうがいいかな♪」 ニコ 

シャルロッテ「ええ、どちらでも構いませんよ…」 

シャルロッテ(無理して若作りしてるよー…うわー…感動の再会のはずなのに感動できない…)

シャルロッテ「…」チラッ 

すみれ「〜♪」 ルンルン 

リサ「んー」 テキパキ 

慎一「ありがとうございましたー」ギギギ 

シャルロッテ(このコンビニ、何かおかしい…QBに紹介された時点で怪しすぎたんだけどね) 

          ◆ 

とある結界――― 

QB「多数の運命が絡む場所というのは人が多く出入りする場所だ」 

QB「お店とかはもちろん、公園、学校、それに病院なんかもね。それと博覧会とかのイベントにも要注意だ」 

ゲルトルート「公園もですの?」 

パトリシア「学校…懐かしいですね」 

イザベル「…」 

フィナロッテ「病院はシャルロッテやさやかもよく関わったわね」モグモグ 

QB「そういう場所には魔獣が出やすい。君たちも気をつけてね」 

ロベルタ「ウチらはそんな心配いらねぇよ。お前もよく分かってるだろーが」 

QB「…それもそうだ。特に君なんかはね」 

ロベルタ「…こんがり焼いてやろうか?」 

QB「無意味に減らされるのは勘弁してほしいな…」
 
お昼――― 

シャルロッテ「もぐもぐもぐもぐもぐ」 

すみれ「チーズが好きな辺りが娘そっくりだわぁ♪」 

リサ「なんともコメントしづらい」モグモグ 

慎一「シャルちゃんはチーズステーキ弁当かー。ガッツリだねー」ギギギ 

リサ「当店自慢の商品だからね」 ドヤッ 

          ◆ 

学校――― 

ティロッテ「〜♪」 パッパッ 

生徒A「この光景に慣れてきた自分が怖い」 

生徒B「私も粉チーズ用意してみました!」 ジャーン 

マミ「えぇー…」 

生徒C「なんだかスパゲッティ食べたくなってきたわ…」

   ウィーン 

店員一同「いらっしゃいませー」 

杏子「おぅ…なんだかメンバーが昨日と違うな」 

シャルロッテ(そこのピンク髪のおばさんは私のお母さんなんだよー) テレパスィ 

杏子(ほぉ) テレパスィ 

杏子「今日はこれにするかー」 ピザポテト 

シャルロッテ「!」 

すみれ「チーズに反応してる…」 

リサ「今日はなんとも手堅い所を攻めてきたわね」 

シャルロッテ「…」タベタイ 

杏子「おいシャル…そんな目であたしを見るんじゃねぇ」 

          ◆ 

慎一「会計488円になります」ギギギ 

杏子「はいよ」 チャリン 

慎一「12円のお返しです。ありがとうございましたー」ギギギ 

杏子(こいつはこいつで面白いな) 

店員一同「ありがとうございましたー」

シャルロッテ「お疲れ様でしたー」 

リサ「はい、お疲れ様」 つオキュウリョウ 

すみれ「学生のバイト代とは思えないわねぇ」 

リサ「そうですか?」 

慎一「さて、もうひと頑張りしましょー」ギギギ 

リサ(どこから音が出てるんだろ…) 

          ◆ 

シャルロッテ「マミマミマミマミー!」ダキッ 

マミ「いきなりどうしたのよ?」 

シャルロッテ「バイト先でお母さんがアルバイトしてたの!」 

マミ「あら、良かったわね…というと、私の義母さまって事になるのかしら?」 

ティロッテ「んな大げさなー」 

フィナロッテ「となると、アタシ達から見たらお婆ちゃんって事になるわね」モグモグ 

ティロッテ「お婆ちゃん…」 

   〜ティロッテ妄想中〜 

ティロッテ「ふぉっふぉっふぉっって笑っててメガネかけててタヌキの耳と尻尾が生えてる人?」 

フィナロッテ「それはマミゾウよ」モグモグ 

マミ「ひどいネタバレね…」

数日後―――

シャルロッテ(なんだかんだでバイトにも慣れてきたよ)

     ゴゴゴゴゴ…

シャルロッテ(ま、魔獣!? こんな朝っぱらから…ッ)

シャルロッテ(うー…これからバイトっていうのにー!) ダッ

          ◆

路地裏―――

魔獣「アソボウッテイウト」 キーン

シャルロッテ「てぇーい!」 ダッ

魔獣「アソボウッテイウ」 ドッ

シャルロッテ「きゃんっ」

シャルロッテ「そういえば…アタシって1人で魔獣倒したことなくない…!?」

シャルロッテ「どうしよう…眠くなってきた…」

魔獣「バカッテイウト…」 キーン

シャルロッテ「きゃあああああ!」
魔獣「バカッテイウ」 ドッ

シャルロッテ「駄目…誰か助けて…」

     ガキィンッ

シャルロッテ「ふぁ!?」

???「私の後輩に手を出すというのなら、この私を倒してゆくがよい」

シャルロッテ「じ……仁雅さん…?」

仁雅「…では、ゆくぞ!」 ゴォッ

   まじゅうが あらわれた!

シャルロッテ「エンカウントしたぁー!?」

魔獣「モウアソバナイッテイウト」 キーン

   まじゅうは ちからをためている!

仁雅「…」 ギリリリ バシュッ

   キラーマジンガは ゆみをひきしぼり やを はなった!

   まじゅうに 50のダメージ!

魔獣「アソバナイッテイウ」 ドッ

   まじゅうは レーザーをうちだした!

仁雅「無駄だ」 ガキィンッ

   ひかりのかべが レーザーをはねかえした!

   まじゅうに 92の ダメージ!


シャルロッテ「な、何これ…」

QB「それは僕が説明しよう」

シャルロッテ「QB、いつの間に!」

仁雅「フンッ!」 ザシュ

   キラーマジンガは はげしくきりつけた!

   まじゅうに 132のダメージ!

魔獣「ソウシテアトデ、サミシクナッテ…」


QB「彼は魔法少女じゃないし、人間というのかどうかも怪しい。だけど魔獣と戦う力を持っている」

QB「彼は願いの力で生み出された、いわば奇跡の産物だ」

QB「とある1人の少女が願った。『自分と一緒に戦ってくれる仲間が欲しい』とね」

QB「その少女はその祈りの通りに、彼等と共に魔法少女として死ぬまで戦い続けた」

QB「その祈りで生み出された存在の1つが彼というわけだ」

シャルロッテ「な、なんだってー!」


魔獣「ゴメンネッテイウト」 キーン

   まじゅうは ちからをためている!

仁雅「これで終わりだ…」 ゴゴゴゴゴ

   キラーマジンガは ちからをためている!

魔獣「ゴメンネッテイウ」 ドォォッ

   まじゅうは むすうのレーザーをはなった!

   ミス! ダメージをあたえられない!

仁雅「海破斬ッ!」 ズゴゴゴゴゴ

   まじゅうに 310のダメージ!

   まじゅうを たおした!

魔獣「コダマデショウカ、イイエ、ダレデモ」 ゴシャアッ

   まじゅうを やっつけた!

   それぞれ 2640の けいけんちを かくとく!

   まじゅうは なにかをおとしていった!

   グリーフシードをてにいれた!


シャルロッテ(経験値の意味ってあるのかな…)

仁雅「さあ、仕事だ。汝もゆくぞ」

シャルロッテ「あっ、はい! えっと…さっきは助けてくれてありがとうございました!」

仁雅「…礼はいらんぞ、魔女よ」

シャルロッテ(バレてたー)

リサ「…遅い」

シャルロッテ「ごめんなさい…」

仁雅「大目に見てやってくれ。朝から妙な連中に絡まれたのだから仕方がない」 モサモサ

リサ「うーん…今度からはちゃんと遅れずに来てよ?」

シャルロッテ「はいっ」

リサ(返事だけは一丁前ねー…)

          ◆

     ウィーン

リサ「いらっしゃいませー」

仁雅「よくぞk」

シャルロッテ「きょーこ! と…誰?」

杏子「よっ、今日は連れもいるぜ」

???「はじめまして!」

リサ「あらかわいい」

シャルロッテ「キミ、お名前は?」

ゆま「わたしはゆまだよ!」

杏子「ピザポテトあげたらついてきたんだ」

シャルロッテ(えぇー…)

リサ(軽く誘拐でしょぉー!?)

ゆま「キョーコ!これ欲しい!」

杏子「あー、あたしはサラダ味よりチーズ味のほうが好きなんだけどな」

シャルロッテ(さすがきょーこ!よくわかってらっしゃる!)

ゆま「ゆまはこっちがいいの!」

杏子「わかったわかった、しゃーないな」

ゆま「わーい♪キョーコありがとー♪」

シャルロッテ「…」

リサ「お客様の買うものなんだからあなたには関係ないでしょうが…」

          ◆

杏子「結局じゃがりこ2種類と飲み物買っちまったな」

仁雅「会計514円だ。払ってゆくがよい」

杏子「あいよ」 チャリン

仁雅「6円のお返しだ。またのご来店を心待ちにしているぞ」

シャル、リサ「ありがとうございましたー」

ゆま「またくるね!」

杏子「じゃーな」

リサ(なんだかんだ言ってここのコンビニって女の子のお客が多いわ…)

シャルロッテ(飲み物1本だけ買ったってことは間接キス…!?)

シャルロッテ「お疲れ様でしたー」

リサ「はい、お疲れ様。どう?だいぶ慣れてきたみたいだし、レジとかの仕事もやってみる?」

仁雅「…」 モサモサ

シャルロッテ「えーっと、仁雅さんは」

仁雅「明日はバイトの予定はない」 モサモサ

シャルロッテ「それなら、はい。がんばってみます」

リサ「その意気や良し♪」

          ◆

シャルロッテ「ただいまみまみー♪」 キャッキャ

マミ「おかえろってー♪」 ウフフ

フィナロッテ「何このやりとり…」

ティロッテ「わけがわからないよ!」

QB「またセリフを取られたよ…」

シャルロッテ「今日もよろしくお願いしますっ」

リサ「はい。レジ係のやり方はだいたい分かるよね?それじゃよろしくー♪」

すみれ「がんばってね♪」

シャルロッテ(仁雅さんも慎一さんも来てないのは初めてだなぁ)

          ◆

     ウィーン

すみれ「いらっしゃいませー、あら?うちの子のお友達の…」

シャルロッテ「いらっしゃいませー…ってエリーとマリア?」

リサ「いらっしゃいm…えぇぇ!?」

エリー「やっほー♪」

マリア(QBに頼んで元の姿にしてもらっているのよ) テレパスィ

シャルロッテ(なるほどー…懐かしすぎてびっくりしたぁ) テレパスィ

リサ「ちょっと恵理香!あんた今までどこほっつき歩いてたの!?」

エリー「いやー逃避行ってやつ?違うか」 アハハ

リサ「2年も行方が分からなくなってたのよ!?心配させるんじゃないわよ!!」

エリー「ごめんなさーいねぇー♪」 ニパー

リサ「しかもなんか色々と明るくなってるし…何があったんだか」

シャルロッテ(バイト先のコンビニで店長と友達の姉妹喧嘩が見られるとは思わなかったな…)

リサ「あとー…そっちの方は?」

マリア「恵理香さんとは一夜を共に過ごした仲でもある、高校の先輩の杉上未来といいます」

リサ「あなたも中々ぶっちゃけた事言うわね…」

すみれ「あなた達の事は知っているわ。娘が仲良くしてくれてるっていつも話してくれていたもの」

エリー「…その娘さんって」

すみれ「ももこっていうのよー。今もきっと学校で元気にしているわ♪」

エリー「ええっ?」 サッパリ

シャルロッテ(…あれ?アタシはここにいるんだけど) テレパスィ

マリア(何かおかしいわね) テレパスィ

すみれ「今度の土日あたりに連れてきてあげるわね♪ いいでしょ?店長」

リサ「あーうん、構わないけど…お店の邪魔はしないようにね」

すみれ「わかってますってー♪」 ニコニコ

エリー(テンション高いママさんだなぁー) テレパスィ

マリア(それに若いし綺麗だし) テレパスィ

シャルロッテ(そんなことないってー… それより、何者なんだろう…もう1人の私って…) テレパスィ

          ◆

エリー「シャルの為にチーズ系のお菓子いっぱい買ってあげる♪」

シャルロッテ「会計1360円ですっ!」 キラキラ

マリア(目がいつになく輝いているわ…)

エリー「会計任せるね、マr…未来センパイ♪」

マリア「…」 イラッ

     ウィーン

店員一同「いらっしゃいませー」

杏子「よっ、今日も来たぜ」

ゆま「こんにちは!」

ギーゼラ「久しぶりだね」

シャルロッテ「久しぶりー♪」

リサ(どんどん女の子のお客さんが増えてる気がするわね…)

すみれ(従業員もそのうち増やさないといけないんじゃないかしら?)

          ◆

シャルロッテ「ええと…会計1640円ですっ」

杏子「ギーゼラ、頼んだ」 ニヤッ

ギーゼラ「…やれやれ、この為にボクを連れてきたのかい…」 チャリン

シャルロッテ(どこから手に入れたお金なの?) テレパスィ

ギーゼラ(親の保険金だよ) テレパスィ

シャルロッテ(うわぁなんか重い) テレパスィ

お昼―――

シャルロッテ「ほむっ!ほむほむ、ほむっ!」モグモグ

リサ「とうとう粉チーズに手を出したか…」

すみれ「うちの娘でもここまでチーズ好きじゃなかったわぁ」

シャルロッテ(こんな娘になってしまってゴメンナサイ…)

          ◆

そのころ、どこかの結界―――

仁雅「久しぶりだな、マスター」

慎一「相変わらずヒマそうですねー」ギギギ

バージニア「その呼び方はやめてくれ、もう私はそのような身分ではないぞ。それといつでも暇な訳ではない」

ステーシー「このヒトたちはなんなのにゃぁ?」

バージニア「昔の『仕事仲間』だ。私がまだ魔法少女だった頃のな…」

ローザシャーン「なんかカッコいいー!」

シズル「結界の中と外では姿が変わるようでござるな?」

慎一「外だと人の姿だけど、結界の中に入るとこの機械の身体になるんだよねー」ギギギ

バージニア「ロビン、その妙な音はどうにかして消せないのか?」

慎一(ロビン)「あーうん、それは難しいかな」ギギギ

仁雅「…」 モサモサ

バージニア「マジンガ、どうして奇跡で生まれた者なのに食事が必要なのだ?」

仁雅(マジンガ)「…私にもよくわからないな」 モサモサ

ステーシー(どこから物を食べてるのにゃ…?)

シャルロッテ「おつかれさまでしたー」

リサ「はい。お疲れ様」

すみれ「若いのによく頑張るわねー、シャルさん」

シャルロッテ(それに並べるほど若く見せてるお母さんが怖いよ)

          ◆

シャルロッテ「まみまみーん!」 ルンルン

マミ「しゃるしゃるーん♪」 ルンルン

ティロッテ「最近2人の会話が成立してない気がしてくるよぉ」

フィナロッテ「…わけがわからないわ」モグモグ

シャルロッテ「今日もよろしくおねがいします!」

リサ「はい。お願いね」

仁雅「…遅いな」

すみれ「遅れてすみませぇぇん!」 ドタバタ

ももこ「…」 ペコリ

リサ「…その子、この前言ってた娘さん?」

すみれ「はいっ!ももこって言うんですよぉー」

シャルロッテ(…本当にアタシとそっくり…一体誰なの?)

仁雅(それ以前に仕事場に子供を連れてくる神経をどうにかするがよい)モサモサ

リサ「ええと、それじゃ今日も1日頑張っていきましょ」

          ◆

シャルロッテ「…」 テキパキ

ももこ「…」 ジトー

シャルロッテ(…うぅ、自分そっくりの子にジト目で睨まれてる…)

すみれ「なんだか懐いちゃってるみたいね♪」

シャルロッテ(え?これ懐いてるの?ねぇ?)

ももこ「…」 シャルーン

シャルロッテ(もうなんなのよぅ…)

   ウィーン

仁雅「よk」

シャル、リサ、すみれ「いらっしゃいませー」

杏子「よっ」

ゆま「こんにちは!」

ギーゼラ「また来たよ」

キュゥちゃん「今日は僕も一緒さ」

シャルロッテ(どんどん増えてるぅー!?しかもQBの名前表記がキュゥちゃんになってるし!!?)

リサ(あの白い服の子可愛いじゃない)

          ◆

すみれ(だいぶ買ってるわねぇ)

キュゥちゃん「カロリーメイトはメープル味が一番だよね」

仁雅(こいつ…できる)

仁雅「…会計2640円だ。払ってゆくがよい」

杏子「…」 ポンッ

ギーゼラ(…無言で肩を叩かれただけで行動に出てしまうボクって…) チャリン

シャルロッテ(可哀想なギーゼラ…)

仁雅「丁度お預かりだ。またの来店をk」

シャル、リサ、すみれ「ありがとうございましたー」

キュゥちゃん(あっ、そうそう。君に1つ忠告がある) テレパスィ

シャルロッテ(え、なになに?) テレパスィ

キュゥちゃん(ここはなんだか瘴気に満ちている…気をつけたほうがいいよ。それじゃ) テレパスィ

シャルロッテ(…?)

仁雅「…」 チラッ

ももこ「…ふふ」 クスッ

     ウィーン

仁雅「y」

シャル、リサ、すみれ「いらっしゃいませー」

???「…」 テトテト

リサ「すみれさんの娘さんぐらいの子ですね」

すみれ「あら…?あの子…どこかで」

シャルロッテ「…ローザ?」

ローザシャーン「あっ、しゃるちゃん!」

リサ「シャルさん、この子とも知り合い?年下の知り合いが多いのね」

シャルロッテ「まぁ、はい」

ももこ「…」 ジー

ローザシャーン「…ちゃんと仲良くしてねっ」 ボソッ

ももこ「…」 コクコク

シャルロッテ「…?」

すみれ「思い出したわ!ももこのお友達だったけど、ある日突然行方不明になったっていう…」

ローザシャーン「え、えと、…それはっ」

仁雅「…何か買うがよい」

ローザシャーン「あっ、う、うんっ」

すみれ「…むぅ」

ももこ「…」 クスクス

リサ「…?」

シャルロッテ(…段々解ってきたかも。この『3人』の謎が…!)

          ◆

仁雅「またn」

シャル、リサ、すみれ「ありがとうございましたー」

ローザシャーン「また来るねっ!シャルちゃんっ!」

シャルロッテ(…最初から何かおかしいと思ってた。でも…)

お昼―――

シャルロッテ「もぐもぐもぐもぐもぐほむもぐもぐ」

ももこ「…」 ジー

シャルロッテ「ん…食べたいの?」

ももこ「…」 コクン

シャルロッテ「じゃあ…はい、あーんして」

ももこ「ん…」 アーン モグモグ

シャルロッテ「どう?おいしい?」

ももこ「…」 コクコク

シャルロッテ「そう、よかった♪」


リサ「チーズで具材がわからなくなってる…」モグモグ

すみれ「なんだかあの2人、姉妹みたいねぇ♪」

リサ「まぁ、言われてみればそうですねー」

仁雅「はやりメープル味だ」 モサモサ

リサ「仁雅さんがカロリーメイト以外食べてる所を見たことがない気がする」

仁雅「…」 モサモサ

______

【おまけ特別編・それはひとつの、あまいあまいこもりうた】

     ヌッ スタッ

フィナロッテ「…着いたわ」モグモグ

QB「うぅ…ここは一体どこなんだい?」

フィナロッテ「…ここはアタシ達の世界と全く同じなのに、決して交わらない時間軸」モグモグ

フィナロッテ「…因果律から外れた平行世界ってところね。ちょっと難しいかしら?」モグモグ

QB「いや、大体分かるさ。僕たちの世界とは関係ないけど、同じ歴史が流れる世界、って事だろう?」

フィナロッテ「…理解が早くて助かるわ。さすがは知的生命体ね」モグモグ

QB「それは褒め言葉として捉えておくよ…にしても、こんな時間軸をよく見つけられたね…どうして僕を連れてきたんだい?」

フィナロッテ「…見せたいものがあるの。ついて来れば分かる」モグモグ ゴクン

QB「まったく、厄介な気がしてならないよ」

QB(フィナロッテがガムを飲み込んだ…って事は、何か大事なことみたいだ)

          ◆

病院のとある一室―――

ももこ「………」 スースー

フィナロッテ「よく眠っているわね」

QB「茂中ももこ…シャルロッテがまだ人間だった頃か」

ももこ「…おかし…たべたいよ…」 スースー

フィナロッテ「…」 ナデナデ

QB「そういえば、彼女は小児ガン患者だったね…」

フィナロッテ「ええ、そうよ。アタシはシズルから話を聞いただけだったのだけれど」

QB「…僕がこの少女を魔女にしてしまうんだと思うと胸が痛むよ」

フィナロッテ「感情を手に入れるのが遅かったのよ。あなたは」

QB「感情というものは僕たちにとって精神疾患と認知されている。過去の僕がいなければ今頃僕はきっと処分されて…」

フィナロッテ「言い訳しないで」

QB「…すまない」

ももこ「んぅ…」 ゴロン

QB「!…起きそうだよ、どうするんだい?」

フィナロッテ「アタシ達がこの世界に干渉する事はできない。まったく同じ歴史を辿っていくのだから」

QB「…つまり、僕たちの姿は見えないし、触れる事もできないわけか」

フィナロッテ「そういう事」

     コンコンッ

ももこ「…ん」 スクッ

???「…ももちゃん、ももちゃんっ」

ももこ「…りんちゃん?入っていいよ」

     ガララ…

りん「ももちゃん、お見舞いにきたよっ」


QB「…そうだ、この子と幼馴染だったんだっけ」

フィナロッテ「ちゃんと覚えてたのね…『薄野 りん(ススキノ リン)』。後のローザシャーンとなる少女よ」

QB「…この子も…」

フィナロッテ「なに今から思いつめたような感じになってるの?あなたはこれから彼女たちの過去を辿っていくのよ」

QB「そんな…見てられないよ!」

フィナロッテ「感情を持った今だからこそ、過去をよく見直してみるのよ。二度とこんな事を起こさないように」

QB「………」


ももこ「りんちゃん、学校のほうは楽しい?」

りん「…ももちゃんがいないから、ちっとも楽しくない」

ももこ「…あたし、がんばって退院するから…りんちゃんもお勉強がんばって」

りん「うん、わかった…りんはずっと待ってるから」


QB「…もう既に重い空気だね」

フィナロッテ「ええ…もう少し先の時間まで行きましょうか」 チャキン スッ

QB「どこまで進むんだい?」

フィナロッテ「そうね、インキュベーターと出会うきっかけが出来る所までかしら」

QB「うぅ、もう胸がキリキリと痛む」

フィナロッテ「ほら、行くわよ」 ヌッ

QB「…わかったよ」 ヌッ

     ヌッ スタッ

フィナロッテ「…丁度いい所に着いたみたいね」

QB「…ああ」


すみれ「モモ、何か欲しいものとかある?今度持ってきてあげるわよー」

ももこ「おかーさん、あたしチーズが食べたい!それとポッキーとか、ハイチュウとか、それから…えーっと」

すみれ「…ごめんね、お菓子とかの食べ物は駄目なのよ。それにチーズは一番ダメ。」

ももこ「えぇー!なんでなの?」

すみれ「モモの身体の中にはね、悪い虫がいっぱい増え続けてるの。それをなくす為には、チーズは食べちゃダメなのよ」

すみれ「だから、モモが元気になるまでは、お菓子もチーズも我慢してね」

ももこ「…はぁい…あたし、我慢する。早く元気になって、りんちゃんと遊ぶの!」

すみれ「そう…いい子にしてたら、きっと良くなるわ。お母さんも頑張るから、モモも頑張ってね」

ももこ「うんっ」

すみれ「じゃあお母さんは先生とお話があるから…、ゃんといい子にしてるのよ」

ももこ「わかってるってばー…」

     ガララ…

ももこ「………」


フィナロッテ「さぁ、そろそろね…あなたが来るのは」

QB「………」

ももこ「…はやく良くなりたいな」

ももこ「………」

???「―――いい満月だね」

ももこ「…妖精さん?」

別QB「始めまして!僕の名前はキュゥべえ!君にお願いがあって来たんだ」

ももこ「…?」

別QB「僕と契約して、魔法少女になってよ!」

ももこ「まほう…しょうじょ…?」


フィナロッテ「急に来たせいで戸惑ってるじゃない。下手な営業ね」

QB「…そうだね」


別QB「僕は、君の願いをなんでも1つだけ叶えてあげられるよ」

ももこ「ほ、ほんと?」

別QB「うん。その代わり、魔女というものと戦う使命を背負うことになるけどね」

ももこ「へー…あたしの病気を治したりすることもできる?」

別QB「もちろんさ!」

ももこ「…じゃあ―――」

     キィン…


QB「ううぅ…僕は…僕は…」

フィナロッテ「…一旦帰りましょう。続けて見ると精神がもたないわ」 チャキン スッ

QB「…うぅ…グスッ…そうしよう…」 ヌッ

フィナロッテ「………」 ヌッ

夜―――

シャルロッテ「うぎゅぅ、疲れた…」

リサ「頑張りすぎでしょ…」

すみれ「若いっていいわねぇ」

仁雅(汝もな。まぁ、疲れないのは当たり前なのか…)

リサ「ともかくお疲れ様。はい。皆さんの今日のお給料」 スッ

シャルロッテ「わお…」

リサ「さて、今日はもう帰ってゆっくり休みましょ」

シャルロッテ(今更だけど、ここっていい加減な店だよね…)

ももこ「…」 クイクイ

すみれ「ん、どうしたの?」

ももこ「…」 チラッ

すみれ「あのお姉さんが気になっちゃう?いっぱいお話してらっしゃい♪」

ももこ「…」 トテトテ ギュッ

シャルロッテ「ん、なぁに?」

ももこ「…」 クイッ

シャルロッテ「…外に?」

ももこ「…」 コクリ トテトテ

     ウィーン

すみれ「あっ、遠く行っちゃダメよー」

リサ「…?えと、とりあえずみんなお疲れ様ね」

仁雅「…うむ」

ももこ「…」 トテトテ ピタッ

ももこ「…」 ジトー

シャルロッテ「…ずっと店の前に居たの?」

ローザシャーン「あっ、うん。まあねっ」

シャルロッテ「…これは全部ローザのせいなんでしょ」

ローザシャーン「…うぅ、やっぱりバレてたの?」

シャルロッテ「当然だよ。だってこんな事できるのなんて奇跡か魔法のどっちかだし、それに…」

シャルロッテ「…ローザ、ううん。りんちゃんが契約したのって、アタシが魔女になってからでしょ?」

ローザシャーン「…」

シャルロッテ「…教えて。りんちゃん」

ローザシャーン「…」

シャルロッテ「あなたの願いは…」

ローザシャーン「…」

シャルロッテ「…なんだったの?」

ローザシャーン「…りんは」

ももこ「…それはあたしが話してあげる」

シャルロッテ「…うん」

ローザシャーン「…あーあ。秘密のはずだったのにな…」

―――ねぇ、なんで、なんで…なんで何も言ってくれないの

―――なんとか言ってよ…なんで…元気なって退院して、元通りになったのに…また入院して

―――どうして、死んじゃったの


ももこ「あたしは魔女になって、身体はただの抜け殻になった」

ももこ「お母さんも魔女のあたしに殺されちゃった。行方不明って事にされちゃったけど」

ももこ「その魔女をエリーとマリアが倒して、抜け殻を結界から持ってきた。あたしのグリーフシードも一緒にね」

ももこ「あたしの抜け殻は2人が病院のベッドの上に乗せてくれた」

ももこ「それであたしが死んだことをりんちゃんが知って、その後のことだよ」


―――どうして泣いているんだい?

―――大切な友達が、いなくなっちゃったの

  ―――それは辛かったろうね。だから君のために、僕が願いを叶えてあげる

―――え…どういうこと?

  ―――君が寂しくならないように、友達をまた作ればいいのさ

―――りんは、ももちゃんじゃないとダメなの。ほかのお友達なんていらない!

  ―――じゃあ、そのももちゃんって子と『同じモノ』が居てくれればいいんだろう?

―――そんな事、できるの? ももちゃんに、また会える?

  ―――もちろんさ。だから僕と契約して、魔法少女になってよ


ももこ「…もう大体わかったよね」

シャルロッテ「…それで、アタシとアタシのお母さんそっくりの『おもちゃのお人形』を契約でつくった」

ローザシャーン「…寂しかったんだ。大切なお友達がいなくなって、独りになって…ももちゃん、ごめんよぉ…」 ポタポタ

シャルロッテ「…アタシは怒ってなんかないよ。にせものだってわかってたけど、それでも楽しくて、嬉しくて」 

シャルロッテ「それに…」

ローザシャーン「…?」

シャルロッテ「アタシのために頑張ってくれたんだもん。だからね」

シャルロッテ「りんちゃん…ローザはアタシの―――」

     ―――――最高の友達だよ―――――

ローザシャーン「……あぁぁ……ううっ…うあああああん!」 ギュウッ

シャルロッテ「えへへ…ちょっと苦しいかも」

ももこ「…」 ニコッ

そして―――

ローザシャーン「ここで働かせてくださいっ!」

すみれ(千と千尋の神隠しのワンシーンみたいねー)

ももこ「…」 クスクス

リサ「えぇー…」

シャルロッテ「店長、アタシからもお願いします!ボランティアって事でいいですから、ね?」

リサ「うーん、まぁうちのコンセプトは『自由気侭に来れるコンビニ』だからね。その代わりちゃんとしてよ。いい?」

ローザシャーン「はいっ!ありがとーございますっ!」

リサ「ああ、それと。今日は新人が来るんだよね」

仁雅(人数多すぎだろう)

シャルロッテ「新人…?アタシの後輩ってこと?」

リサ「そうよ♪…っと、来たようね」

     ウィーン

シャルロッテ「…え?」

オッティ「ワイが今日からここで世話になる恵方 マキ(エホウ マキ)やで。よろしゅう!」

シャルロッテ「わけがわからないよ」

          ◆

マミの家―――

フィナロッテ「…」モグモグ

マミ「それで、一緒に住みたいってわけね」

シャルロッテ「だ、ダメかな…」

ローザシャーン「うぅ…グスッ」

ティロッテ「ティロは一緒に暮らしてもいいと思うよっ!女の子だし」

マミ「…オーケー、わかったわ。食費がまた嵩んじゃうけど、シャルちゃんの大切なお友達ならしょうがないもの」

ローザシャーン「え…それじゃあっ」

マミ「あなたも今日から、巴家の一員よ♪」 ニコッ


【後日談・魔法家族ともえ☆イッカ】 〜おしまい〜

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