【後日談・腹パン少女ひとみ☆マギカ―隣町魔女の逆襲―】

隣町『風見野』のとある結界―――

???「うー達のは出番はなんでないんだお!おりマギ組すら全員出てるのになんでだおっ!」

???「…そうよ…その通り……みんないなくなっちゃえばいいの…!」カキカキ

???「壁に落書きするのはやめなさい、アルベルティーネ」

???「ズライカはこれでいいのかお!?役目の失った魔女だからって馴れ合ってていいのかお!」

アルベルティーネ「…静かにしてウーアマン…絵に集中できない…」カキカキ

ウーアマン「うーうー…」

ズライカ「…自分も見滝原の魔女について許せないと思っているわ。だからこそあなた達2人を集めたの」

ウーアマン「いったい何が始まるんだお?」

ズライカ「…これは見滝原でお友達ごっこしている奴等への…逆襲よ」

ウーアマン「ミュウツーの逆襲みたいなセリフだおっ」

アルベルティーネ「…で…何するの…?…」カキカキ

ズライカ「あなた達の能力が今こそ必要なのよ。協力してくれるわね」

ウーアマン「うーの魔法はすごいんだお!なんたって…」

ズライカ「わかってるってば。最初のターゲットは…」

アルベルティーネ「…精神操作をつかう子…でしょ?…わたしの魔法を使うなら…」カキカキ

ズライカ「そうね。それと、邪魔な魔法少女は『隠して』あげなきゃね」

ウーアマン「あの町の魔法少女ってどういうのがいるんだお?」

ズライカ「ええと、間違ってなければ…桃色、青色、赤色、黄色、緑色、黒色、白色よ」

ウーアマン「あ、曖昧だお…」

アルベルティーネ「…多い…というか…どこ情報?…それ…」カキカキ

エリー『まりあまりあまりあー!』カタカタ

マリア「何よ」

エリー『犬飼いたい!犬!』カタカタ

マリア「そんな可愛いものじゃないわ。それに高いし」

エリー『うー、どっかに拾ってくださいって書いたダンボールに入った可愛い子犬いないかなー…』カタカタ

マリア「そんな都合のいい話…ん?」

ウーアマン「わんわんお!わんわんお!」フリフリ

エリー『か、かわいいいい!だっこしたい!』 スポッ

ウーアマン(うーの姿を見たものは、関心を抱かざるを得ないんだお)

マリア「…犬の姿をした魔女?喋れないのかしら」

エリー「ねえねえマリア!この子拾っていい?」 ダキッ

マリア「…うーん、何者かよく分からないし」

ウーアマン「おっ!」 カプッ 

エリー「ひゃぁっ、噛まれ…」 クラッ

マリア「だ、大丈夫?エリー」

エリー「………」

マリア「…エリー?」

エリー「………」 トラウマイジクリ

マリア「え―――」 バタッ

ウーアマン「おっおっ うーの魔法は『噛んだ相手の心を操る』っていう魔法なんだお」

ウーアマン「名付けて【魔女の噛みあと】だお!魔女の口づけみたいに痕が残るんだお。ただし2人同時はできないお」

ウーアマン「でもこの魔女の魔法があれば見滝原はうー達のものだお!もう何も怖くないおっ!」


フィナロッテ「…それはどうかしら?」モグモグ

ウーアマン「おっ?」

ウーアマン「もしかして、例の桃色の魔法少女かお?」

フィナロッテ「…答える必要はない。切り裂かれたくなかったらこの町から消えなさい」モグモグ ゴクン

ウーアマン「そういうわけにはいかないんだお!いくんだお!」

エリー「………」トラウマイジクリ

フィナロッテ「生まれてから少ししか経ってないアタシにトラウマなんてものはないわ」

ウーアマン「なんで全然効かないんだお!?」

フィナロッテ「よほどミンチにされたいようね…犬の肉なんて食べる気もしないわ」 チャキン

ウーアマン「おっおっ、助けてズライカーっ!」 ブルブル

ズライカ「あーもうまったく、手間かけさせないで」 シュタッ

フィナロッテ「くっ…他に仲間が…!」 クルッ

ズライカ「【スピリテッド・アウェイ】」 ゴオッ

フィナロッテ「な―――」 シュンッ

ズライカ「…桃色の魔法少女、隠させてもらったわ」

ウーアマン「やっぱりズライカはすごいお!さすが暗闇の魔女だお!」

ズライカ「自分の能力は隠すだけ。誰にも見えない闇の結界に閉じ込めただけよ」

ウーアマン「どくさいスイッチみたいだおっ」

ズライカ「あー、なんとなく分かるかも…」

ウーアマン「さて、そこに倒れてる魔女と今操ってる魔女はアルなんとかの所に連れてくお!」

ズライカ「アルベルティーネだってば」

学校―――

ティロッテ「フィナの霊圧が…消えた?」

仁美「いっ、いきなり何を申しますの?」

ティロッテ「う、ううん。なんでもない」

さやか「うーん、あたしもなんか空騒ぎがするんだよねー」

まどか「それを言うなら胸騒ぎだよさやかちゃん!」

ほむら(…確かに何か感じるわね) ホムホム


ゲーセン―――

     フルコンボダドン!

ゆま「キョーコすごーい!」

杏子「まっ、当然っちゃ当然だな…ん?」

アルベルティーネ「……ふふ…」

杏子「誰だあんた?すげぇ貞子みたいな髪してるな…魔女?」

アルベルティーネ「………」 トラウマイジクリ

杏子「んなっ―――」

ゆま「え―――」

     ―――――お前は魔女だ―――――

     ―――――この役立たず―――――

杏子「う、うわあああああ…!」 ドサッ シュンッ

ゆま「いや、ぁぁぁ…」 ヘタリ シュンッ

ズライカ「赤色と緑色、回収完了」

ウーアマン「魔法をコピーする能力ってうらやましいお!」

アルベルティーネ「…ふふ…そういう…願いだったから…」

ズライカ「でも、小さい子のほう魔法少女だったっけ…?」

ウーアマン「間違いないお!魔法少女の素質を感じたんだお!」

ズライカ「うーん…素質だけじゃ魔法少女かどうかわかんないんだけど…」

 ゆま「キョーコ!キョーコ起きて!」

杏子「ん…」

ゆま「あ、やっと起きた!」

杏子「ん…どこだ、ここ…真っ暗で何も見えねえな。あたしら一体どうしちまったんだ…?」

フィナロッテ「…ここは結界よ。悪意ある魔女に捕まってしまったようね」モグモグ

杏子「うわっ、急に出てくんな!」

ゆま「ゆま、ここから出たいよ!」

フィナロッテ「…それは難しいわ。アタシの力を持ってしても無理だもの…魔女本体に攻撃しないと結界は緩まないと思う」モグモグ

杏子「チッ…面倒だね」

   「うわあああ!」

杏子「QBの声…どこから聞こえてんだ!?真っ暗で何も見えねえぞ!」

フィナロッテ「…四次元スキマ」 チャキン スッ

ゆま「フィナえもん!?」

フィナロッテ「…普通の懐中電灯」 カチリ

杏子「向こうだ!行くぞ!」

     タタタッ

フィナロッテ「…これは酷い」モグモグ

QB「杏子かい!?お願いだ!助けてよぉ!」 ニュルニュル

杏子「うわああああ!?ゆま、見るなー!」 スッ

ゆま「え、ええっ?」 メカクシ

杏子(QBがヌルヌルした黒い触手にヌチョヌチョにされてやがる!!)

QB「やぁっ…耳は駄目ぇ…ひゃっ、尻尾がヘンだよぉ…あぁぁ!」 ビクビク

フィナロッテ「…」 チャキン シュババババッ

     ドサッ

QB「はー…はー…助かったよ…(もうちょっと続けて欲しかったけどね…)」

杏子(やべぇモン見ちまった…)

QB「ここは魔女の結界のようだね」

フィナロッテ「…何を今更」モグモグ

QB「にしてもマズい事になったよ…魔法少女に協力的でない魔女が集まってるなんて」

杏子「まったく…あのヤロー、今度会った時はぶっ潰してやる」

ゆま「その前にここから出たい!」

QB「僕の力でなんとかしてあげたいけど…魔女は魔法少女の成れの果てだ。魔法に関しては僕では干渉できない」

フィナロッテ「…役立たず」モグモグ

QB「ひ、酷い言われようだね…」

   「ふぎゃっ」 ドサッ

フィナロッテ「…あなたまで来たのね」モグモグ

さやか「いたた…ってぅえええ!?みんなどうしたの!?」

杏子「それはこっちのセリフだよ…あんたも嫌な思い出をいじられてここに来たのか?」

さやか「あはは…あたしは『もう聴きたくないんだよ!ガシャーン』を無限リピートされちゃってさー」

ゆま「な、なにそれ?」

QB「わけがわからないよ」

ズライカ「残りは黒と白、それと黄色ね…」

ウーアマン「おっおっ この調子で見滝原はうー達のものだお!」

アルベルティーネ「…魔女も…やたら結界に溜まってたのを…全部捕まえたから…」カキカキ

ズライカ「薔薇頭のと、制服のと、凱旋門モドキと、カゴだったわね」

ウーアマン「うーの力があれば馴れ合い魔女なんてよゆーだお!」

ズライカ「さて、次はどうしようかしら…」

アルベルティーネ「…見滝原で…一番強い魔女を…潰さないとね…」

ウーアマン「それってシズルだお!頭おかしいことで有名だお!」

ズライカ「あなたに似てね」

ウーアマン「ひどいおっ!」

          ◆

おりこ邸―――

織莉子「…もう既に何人かの魔法少女と魔女が捕まっている…キリカも気をつけて」

キリカ「私はそんなヘボい奴等にはやられないよ!」

マーゴット「どうだか…それに、私が魔女になった原因は、大体ズライカって魔女のせいだからね」

キリカ「ふっ、私は君とは違うのだよ!」

織莉子(元は同一人物なのだけれど…)

マーゴット「あいつは魔女なのに武器の召喚やらをする…ただの魔女じゃないよ」

織莉子「エルザ・マリアという魔女も同じ事をしていた…だけど、ズライカはその状態でも感情があるみたいなのよ」

キリカ「それはどういう事なんだ?織莉子」

織莉子「これは私の憶測だけど…もしかしたらズライカという魔女は…今は感情のない、ただの人形」

織莉子「誰かがその人形の体を、糸で操るように操作しているから普通に見えるだけ…と私は思うの」

キリカ「言ってることがよくわからない!」

織莉子(ああ…ダメね、これ)

次の日、学校―――

仁美「さやかさんがお休みだなんて珍しいですわ」

まどか「うーん…どうしたんだろうね」

ティロッテ「そういえば昨日、フィナが帰ってこなかったの…いつもご飯はみんなで揃ってから食べるのに」

ほむら「…それに、QBの姿も見ないわ」 ホムゥ

仁美「何か怪しいですわ…これはサスペンスですわよぉー!」 ガタッ

まどか「仁美ちゃん席着いて!ホームルーム始まるから!」

ほむら(ほーむルーム…アリね) ホムホム


マミ(…フィナちゃん…どうしたのかしら) ハァ

生徒A「巴さん、どうしたんですかー?」

生徒B「もしかして恋の悩みだったり…?」

生徒A「きゃー!///」

マミ「…」 ハァ

生徒C「また溜め息…これは重症みたいですね」

生徒B「おおう…」

学校の帰り道―――

ティロッテ「まみまみーっ♪」

マミ「あら、ティーちゃん、それに皆も…美樹さんは?」

まどか「今日は学校休んでるんです」

マミ「珍しいわね…」

ほむら「あなたもそう思う?」

仁美「私は何やら事件が起きている気がしますわ…」

     キィーン ズザァ

ティロッテ「あっ、ギーゼラ!」

ギーゼラ「やあ皆。杏子を見なかったかい?」

ほむら「いえ、見かけないわ」

ギーゼラ「そうか…昨日から見かけないんだよね。それに妙な瘴気を感じるし…君たちも気をつけてくれ」 ギュインッ キーン

仁美「相変わらず忙しい人ですわ…」

ほむら「忙しいんじゃなくて、暇すぎてやる事がないからウロウロしてるのよ」

マミ「それより…妙な瘴気を感じると言っていたわね」

まどか「さやかちゃん…大丈夫かな…」

     キィーン ズザァ

ギーゼラ「言い忘れてた…ほむらに伝言だ。美国織莉子が君に用があるから家に伺うと言っていたよ。それじゃ」 ギュインッ キーン

ほむら「…何かしら。というか私の家は知られてるのね…」

ティロッテ「あぅー…耳がいたいぃ…」 ウルウル

マミ「息を吹き込んだら直るわよ♪」 フー

ティロッテ「ひぁぁっ///」 ピクッ

仁美「人前でイチャつかないで欲しいですわ!」

マミ、3人と別れて帰路に―――

ティロッテ「まみまみーお腹すいたー!」

マミ「お昼はあんなに食べてたのに…まだ物足りないの?」

ティロッテ「うん!」 キッパリ

マミ「あなたのほうが料理上手なんだから、いつまでも私に作らせないでよ?」

ティロッテ「えー?だって自分で作ったのよりマミマミが作った料理のほうが好きだもん♪」

マミ「ふふ…そう。なら仕方ないわね」

     わんわんお!

ティロッテ「んぇ?」

マミ「ティーちゃん、気をつけて」 ザッ

ウーアマン「おっおっ!」 フリフリ

ティロッテ「なにこの子…犬か何かかな?ちょっと可愛いかも」 ジー

マミ「…強い魔女の波動を感じるわ。ギーゼラさんが言っていた瘴気の原因はコイツよ!」 ヘンシンッ

ティロッテ「な、なんだってー!」 ヘンシンッ

ウーアマン「あうあう!バレちゃしょうがないお!黄色い魔法少女には大人しく居なくなってもらうお!」

ウーアマン「ズライカ!アルデンティーネ!出てくるお!」

ズライカ「随分と偉そうね」 ザッ

アルベルティーネ「…次に名前を間違えたら…絞めるから…」

ウーアマン「分かりにくいんだお!」

マミ「あなた達、何者なのかしら?」

ズライカ「私たちは絶望を再びこの町に撒き散らす存在。生きた人間の味方をする者の敵よ」 

マミ「そう…自己紹介、ありがとうねッ!」 バババババババ

ウーアマン「な、なんて数の銃だお!?」

ズライカ「…この魔法少女は私1人で引き受ける。2人はそっちの弱そうなのを任せたわ」

アルベルティーネ「…一瞬で終わらせればいいのに…遊びが過ぎるわね…」 ウフフ

ズライカ「ここは道が狭いわね…結界の中で相手してあげるわ」 ゴウッ

マミ「ふふ…ベテラン魔法少女の私に、1人で勝てると思っているのかしら?」 ガチャ

ズライカ「そうね…負かさせてくれるぐらいの勢いじゃないと楽しめないわ」

マミ「そう。こっちも負ける気はさらさら無いわよッ!」 バンッ

ズライカ「なら、こちらもよ」 バシィッ

マミ「…ッ 鉄扇だなんて妙な武器ね。でも、これならどう?」 ズダダダダダ!

ズライカ「【ファン・ウォール】」 ガシャ キキキキンッ

マミ「なるほどね…巨大な扇の壁…だけど扇子が武器なのに技のセンスが無いわね!」

ズライカ「つまらないわ。出直してきなさい」

マミ「それはこっちのセリフよ!【ティロ・フィナーレ】ッ!!」 シュルル ガチャ ズドォン!

ズライカ「訳すと『最後の銃撃』…つまり」 ガシャン ドゴオオオオオ

ズライカ「決めの技より優れた技などない…これを耐え切った私の勝ちよ」

マミ「そ、そんな…ティロ・フィナーレが…」

ズライカ「闇に飲まれていなさい。【スピリテッド・アウェイ】」 ゴオッ

マミ「それは…訳すと『神隠し』―――」 シュンッ

ズライカ「…黄色の魔法少女、大した事なかったわね」 フゥ

ウーアマン「おっおっ あのドリル髪は負けたみたいだお」

ティロッテ「嘘…マミマミが負けるわけないもんっ!」

ウーアマン「にしても…黄色って2人もいたのかお?そんなの聞いてないお」

アルベルティーネ「…元の情報が古いの…」

ティロッテ「あたしはキイロッテじゃないよ!あたしの名前はティロッテ!」

ウーアマン「そんな事聞いているわけじゃないお…」

アルベルティーネ「…ズライカが戻ってくる前に気絶させておきましょう」 トラウマイジクリ

ティロッテ「あぅ…ぅぅ…」

ウーアマン「おっおっ」

ティロッテ「そんなの…ティロには効か…ない…!」

アルベルティーネ「…あまりトラウマとなるような記憶がないようね…」

ティロッテ「へんなやつらはぁ…ティロがブッ飛ばしちゃうんだからねーッ!」 ガシャーン

ウーアマン「なんだお!?あれはイタリア式の大砲かお!?」

ティロッテ「ハウザー砲っていうんだよ!実在するやつの砲口より5倍はおっきいけどね!」

ウーアマン「デカ過ぎだおっ!?」

ティロッテ「消し飛べええええええええええ…」

ウーアマン「ちょっと待つんだお!街中でそんなもの使ったら危ないお!」

ティロッテ「あっ…それもそうだね!」

アルベルティーネ(…バカでよかったわ…)

ウーアマン「今だお!アルなんとか!」

アルベルティーネ「…拘束魔法…」 シュルル

ティロッテ「はぅぁ!?これゲルトの茨…んあああっ!?」 ギチギチ

ウーアマン「今だおー!噛んじゃうおー!魔女の噛みあと付けちゃうおー!」 ピョン

ティロッテ「や、やだっ…やめてぇぇ…」


キイィィーン   ドゴォッ!

ウーアマン「ぐえっ! な、何だお!?」 

ギーゼラ「…やれやれ。躾のなっていない犬だね、全く」 ジャキン

ティロッテ「ギーゼラぁっ!」

ウーアマン「槍使いの魔女!?こんなやつ情報に載ってないお!」

アルベルティーネ「…また厄介そうなのが来たわ…」

ウーアマン「なんなんだお!お前何者なんだお!」

ギーゼラ「ボクかい?そうだね…地獄から来た死神ってとこかな?」

アルベルティーネ「…ふざけてるわ…」

ギーゼラ「ちょっと遊ぶ前に、この子の拘束を解いてあげてよ。ボクは今、友達が見当たらなくて不機嫌なんだ」 ギリッ…

ウーアマン「ひっ…怖いお」

アルベルティーネ「…そう簡単には…この魔法少女は返さないわ…!」 ガチャ

ギーゼラ「…その銃はエルザマリアの…となると魔法はコピーか何かかな?なかなか厄介な能力だね」

アルベルティーネ「…わたしの願いは…憧れていた魔法少女の人のようになりたいって…願いだったから…」

アルベルティーネ「…その人ももう…捕まえちゃったんだけどね…ふふ…」

ギーゼラ「そうかい。まぁ今は別にどうでもいいかな。君を倒してティロッテの拘束を解かせてもらうよ」

アルベルティーネ「…調子に乗らないでよ…!」 ダダダダンッ

ギーゼラ「おっと」 ギュン

ウーアマン「な、なんだお!?めちゃくちゃ速いお!」

ギーゼラ「せっかくだからボクの能力も教えておいてあげるよ」

ギーゼラ「ボクは走っている限り、絶対に行く手を阻む障害に触れる事はない…自分から攻撃をしかけない限りはね」 ギュインッ

アルベルティーネ「…ッ」 カチャ…

ギーゼラ「遅い!」 ドスッ

アルベルティーネ「ぁ…ぐっ…」 ヘタリ

ウーアマン「なっ…槍の柄の部分での一撃でノックアウトだお…!?」

     シュルル

ティロッテ「う、うああーん!怖かったよギーゼラぁぁぁ!」 ウルウル

ギーゼラ「ッ! 危ないッ!」 ガシッ ギュインッ

ティロッテ「ふええっ?」 ビクッ


ズライカ「あら…外してしまったわね。私の魔力結界を避けるなんて…本当に何者なのかしら」 ゴゴゴ

ギーゼラ「…どうやら、君がリーダー格みたいだね…」 ジャキン

ウーアマン「ズライカの魔法は『結界魔法』の頂点…一度入ると結界を解除するまで絶対に出られない結界を相手にぶつける魔法だお…」

ズライカ「説明ご苦労。それじゃ、楽しませてもらうわ」 スッ

ギーゼラ「ボクもこういう遊び嫌いじゃないよ。【銀槍(グングニル)】!」 ジャキィン!

ズライカ「暗闇の結界―――【グラウンド・ダークネス】」 ゴオオッ

ギーゼラ「そんな黒い塊になんて当たらないよ」 ギュインッ ブンッ

ズライカ「ッ」 ガキィン

ギーゼラ「元の武器は扇子なのかい…魔法少女としての力が使えるって事は絶望ごと感情を破壊したって事だね」 グググ

ズライカ「ご名答。だけど私が壊したのは絶望だけ…感情ぐらい保ってられるわ」 ゴオッ

ギーゼラ「おっと」 ギュインッ ズザザザッ

ズライカ「なんてすばしっこい…まるでゴキブリのようだわ」

ギーゼラ「女の子に向かってその言い方はひどいんじゃないかい?軽音楽部じゃあるまいし」

ズライカ「言っている事が意味わからないわね…」 ゴオオッ

ティロッテ「ふぇっ!?」

     ガシッ ギュインッ ザザーッ

ギーゼラ「やれやれ…観戦者を狙うなんて酷いことするんだね」

ズライカ「その子を庇いながら戦うのなんて無理でしょう?」

ギーゼラ「ああ、無理だね…ここは一旦引かせてもらうとするよ」 ギュインッ

ティロッテ「ひゃあああぁぁぁ…」 キーン…


ズライカ「チッ…逃がしてしまったわね。そこに伸びてるアルベルティーネはちゃんと起こして頂戴」

ウーアマン「おっおっ、あいつ本当になんだったんだお… これからどうするんだお?」

ズライカ「そうね…黄色は1人逃がしちゃったから、先に白色と黒色を狙うとしましょうか…フフ」

マミの家―――

ティロッテ「うえええぇぇぇん…まみまみぃ…」 グスッ

ローザシャーン「てぃろちゃん、泣かないで…」

ギーゼラ「…あの魔女たちをなんとかしないといけない。その為には協力者が必要になるだろうね」

ギーゼラ「だけど、杏子やさやかも恐らくあの魔女によって行方がわからなくなっているみたいだ。それに魔女やQBも…」

ギーゼラ「それと、あの魔法をコピーする魔女…あれも危険だね、みんなも注意してくれ。特にローザシャーン」

ローザシャーン「ええっ、なんで?」

ギーゼラ「君の魔法は非常に優秀だからね…魔力さえあれば戦力を無限に供給できるんだし」

ローザシャーン「うぅ…そういえば」

ギーゼラ「それと、一番あってはならないのは…」

ほむら(みんな、聞こえるかしら?) テレパシー

ティロッテ(あっ、ほむほむぅぅ!きいてよぉ!まみまみがぁぁ!)

ほむら(落ち着きなさい。取り乱したって何の意味もないわ)

ギーゼラ(…厄介なやつが見滝原に現れたみたいだね。あのマミがやられるなんて)

ほむら(…マミ…事情は織莉子から聞いたわ。反友好的な魔女なんてこの世界に居たのね)

ローザシャーン(他のみんなには連絡したの?)

ほむら(まどかと仁美には伝えたわ。だけど他の魔法少女には連絡がつかないのよ…)

ティロッテ(そんな…)

おりこ邸―――

キリカ「ホントに来るのかい?あの魔女」

織莉子「ええ、もうすぐよ」

マーゴット「…」 ドキドキ

アルベルティーネ「…」

キリカ「…ってもう居るう!?」

織莉子「眩惑の魔法ね…」

アルベルティーネ「…ふふ…そうよ…わたしのあこがれの人の魔法なの…」

マーゴット「…落書きの魔女の憧れが芸術家の魔女…?」

キリカ「そんなもの私に効くか!今すぐ切り裂いて…!?」 グイッ

アルベルティーネ「…引っかかったわね…ワイヤーよ…さぁ、お願いズライカ…」

ズライカ「さっきまで1発でやられてた割に調子いいわね…」 ゴオッ

キリカ「う、うああああ!」 シュンッ

織莉子「キリカッ!」

ズライカ「あなたもよ」 ゴオッ

織莉子「…ッこの!」 ダッ

アルベルティーネ「…言ったでしょう…ワイヤーは1本だけじゃないのよ…」

織莉子「きゃっ!」 バタンッ

ズライカ「そんな歩きづらそうな服してるから駄目なのよ…じゃあね」 ゴオッ

織莉子「くっ…」 シュンッ

マーゴット「よ、よくも私の織莉子を…許さない!」 ジャキッ

ウーアマン「おっ♪」 カプッ

マーゴット「あ…」 バタッ

ズライカ「…魔法少女って馬鹿ばかりなのかしら」

アルベルティーネ「…それより…これであと黄色1人だけね…」

ウーアマン(なんか色々間違ってる気がするお…)

織莉子「っ痛…」

キリカ「ここは…」

QB「助け…ひゃああああんっ///」 ビクンッ

織莉子「な、何なの、これ…」

フィナロッテ「…みんな退屈してるからQBで遊んでいるのよ」モグモグ

キリカ「わけがわからない…」

QB「それは僕のセリフだっ、あ、あああああっ!///」 プシャァァ

さやか「淫獣の潮吹きかぁ…これはこれで…」 ニヤニヤ

織莉子「…向こうの人達はさておき、他にも魔法少女がここに来ているようだけど?」

フィナロッテ「…ここから出る為に頑張っているようね」モグモグ

キリカ「そっちが普通だよ…」

          ◆

杏子「歩いても歩いても元の場所に戻ってくる…どういう事だよ」

マミ「まさに闇の中を歩むって感じね。無限ループって怖いわ」

ゆま「暗いところ怖い…」

杏子「今何時なんだろうな…食い物はフィナがいるから困る事はないんだが」

マミ「四次元スキマ便利すぎよね。というかアレの中に入ったらここから出られるんじゃないかしら」

杏子「この中じゃあ、どこでもドアじゃなくて取り寄せバッグしか使えないんじゃないか?」

ゆま「キョーコ、それわかりやすい!」

杏子「おぅ、ありがと」

マミ「にしても…フィナちゃんが居なかったら私達すぐ飢え死にしてたわね」

杏子「確かになぁ…」

ウーアマン「魔女のほうもほとんどお持ち帰りしたおっ」

アルベルティーネ「…この町にはあと5人いるわ…」 カキカキ

ズライカ「夕方、私の結界を避け切った魔女、並の魔女1人と非常に強力な魔女2人、そして突如現れた強大すぎる反応…」

ウーアマン「夕方のアイツはともかく、この町最強の魔女なんてどうすればいいんだお?」

アルベルティーネ「…」 カキカキ

ズライカ「あなた、何を描いているの?」

アルベルティーネ「…ワルプルギスの夜…」 カキカキ

ウーアマン(下手すぎてわからないお)

ズライカ「それと…この町の魔法少女は8人と聞いていたのに、まだ3人も居るみたいね」

ウーアマン「やっぱり間違えたんだお」

アルベルティーネ「…どうするの?…外見の情報も一切分からないし…」 カキカキ

ズライカ「夕方のあの子は魔法少女と見て間違いないわ。あとは魔力の反応を辿っていくしかないわね」

ウーアマン「うー達は人探しが苦手だから情報を集めてたのに、何のデータもなかったら探せないお。ズライカは方向音痴だし」

ズライカ「うざ…まぁ、そうね。だったら、おとり作戦といきましょう」

アルベルティーネ「…魔法少女で魔法少女を釣るのね…」 カキカキ

ズライカ「一番弱そうな青い奴で様子を見ましょう」

ウーアマン(どう考えても緑の幼女のほうが弱そうに見えるお…)

ズライカ『青い子、ボッシュートでーす』

さやか「な、何よ今のアナウンス…」

     チャラッチャラッチャーン

フィナロッテ「…風穴が空いた反応がするわね」モグモグ

さやか「え?」 シュンッ

織莉子「…消えたわね」

フィナロッテ「…外に行ってしまったわ。ひとし君人形の理に導かれて」モグモグ

織莉子「それって何かしら…?」


QB「ぅぅ…もっとしてぇ…」 ビクビク

キリカ「放置プレイってのも楽しいかも…」 ニヤ

QB「ああもう仕方ないな、1人でするよ…」 ヌチッヌチッ

キリカ「女の子の姿でしてほしいんだけどなー」 チラッ

QB「は、恥ずかしいから嫌だよ…んぅっ」 チュクチュク

キリカ(どっちにしろ私の前でオナってる事に対してツッコミを入れたい…)

 夜、とある結界―――

シズル「拙者ただいま戻ったでござるよーwwwww…あれ…?」

シズル「誰もいない…何かあったのかな」

シズル「…この結界に起きた出来事を私の魔法で読み取って…」 ウーン

シズル「………」

シズル「…あいつの仕業か…面倒な事になったわね」

          ◆

マミの家―――

ローザシャーン「…すぅ」

ウーアマン(無防備に寝てるお…さっさと噛んでお持ち帰りだお) ソー…

ギーゼラ「何してるんだい?」 ジャキン

ウーアマン「おっ!?」

ギーゼラ「どうやってここに入ったか知らないけど、寝込みを襲うなんて酷い事も大概にしたほうがいいね」

ウーアマン「…」 ニヤ

     ギュルルッ

ギーゼラ「…! くっ、拘束魔法か!」 グググ

アルベルティーネ「…あなたの能力は…動き出す前に封じておけばどうという事はない…」

ローザシャーン「…んぅ? !!ぎーちゃん!?」

ウーアマン「おっ」 カプリ

ローザシャーン「はぅ…」 グッタリ

ギーゼラ「…なんて事を…!」

ウーアマン「お前も今すぐ楽にしてやるお!」 ニシシ

アルベルティーネ「…すごく悪役っぽいわね…語尾以外は…」

ギーゼラ「…ボクもここまでか…」

     ズドォン!

ギーゼラ「!!」

ウーアマン「な、なんだお!?」

ティロッテ「えへへ…室内でこのサイズの砲撃はやりすぎかな?」 ゴゴゴゴゴ

アルベルティーネ「…黄色い魔法少女…」

ウーアマン「え、笑顔なのに殺気がハンパないお…」

ティロッテ「…ティロの魔弾は…ちょっとだけ響くよッ!!」

ズライカ「そうはさせないわ」

ティロッテ「!!」

ズライカ「まったく、今は暗黒結界を展開させる魔力もないっていうのに…ここは引き上げよ」

ウーアマン「おっ!」

アルベルティーネ「…残念ね。あなたの実力も確かめたかったけど…」

ウーアマン「魔女1人捕獲しただけでも良しとするお!」

ズライカ「…空間移動結界」 シュンッ

ティロッテ「あぁぁ…また逃がしちゃうなんてぇ…!」

ギーゼラ「…すまない、完全にボクの不注意だった…」

ティロッテ「…ギーゼラは悪くない。悪いのはあの魔女だよ!」

ティロッテ「でも…魔女をどこかに連れていって、何をする気なの…?」

ギーゼラ「分からない。けど…嫌な予感がするね…」

ティロッテ「………」

ズライカ「ふふ…一番必要だった魔女を手に入れたわ」

ローザシャーン「…」

アルベルティーネ「…待ってて。今この子の魔法を書き写すから…」 ウーン

ウーアマン「便利だお」

アルベルティーネ「…召喚魔法…!」 ゴゥッ

ウラ「あぉーん」

アーニャ「ぶうううぅぅぅぅぅん!ぶうううううううぅぅぅぅぅん!」

バルテルス「からからから…」

ウーアマン「凄いお!使い魔のレプリカだお!」

ズライカ「明日は試しにこいつらを仕向けてみましょう。ふふ…やっと悪役っぽくなってきたわ」

アルベルティーネ「…これ作るの結構魔力いるわ…」 ヘタリ

ウーアマン「お疲れ様だお!紅茶飲むかお?」

アルベルティーネ「…眠れなくなるじゃない…馬鹿言わないで…」

ウーアマン「うーうー…」

ズライカ「そのうーうー言うのをやめなさいって言ってるでしょう!」

ウーアマン「おっおっ!」

アルベルティーネ(腹立つわ…)

昼休み、学校―――

仁美「2億4千万の仁美…」 ボソッ

まどか「ど、どうしたの仁美ちゃん?」

仁美「…私、この町に何が起こっているのか、まだよくわかってませんわ」

ほむら「事件とは予期して起こるものじゃないの。あなた達がこの数ヶ月で魔法のある世界に引きずり込まれたように」

まどか「でも…」

ティロッテ「…」 ドヨーン

ほむら「朝からずっとあの調子ね…」

仁美「…早くこの異変を解決しなければなりませんわ!」

まどか「そ、そうだよっ さやかちゃんを助けないと!」

ほむら「…魔女の手の内が掴めない以上、迂闊に手は出せないわ。あの魔女達は隣町に結界を構えているらしいけど、場所も一切不明よ」

仁美「なんて悔しいのでしょうか…!」

          ◆

ギーゼラ「…まさかもうボクに遣いを出してきたっていうのかい」

アーニャ「ぶうううううぅぅぅん」

アーニャ「ぶうううううううううぅぅん」

ギーゼラ「視覚的にも聴覚的にも邪魔でしかないね!」 ギュインッ

アーニャ「」 グシャ

アーニャ「」 ドシャ

アーニャ「ぶううううううぅぅぅぅぅぅうううん」

ギーゼラ「くっ、キリが無いな」 ギュイ…

ギーゼラ「っ!」 ノロリ

アルベルティーネ「…ふふ、動きを鈍くする魔法。ズライカが過去に魔女にした人のものよ…」

ウーアマン「最初からこれ使えばよかったんだお…ってこいつやっぱり硬いお!」 ガチン

ギーゼラ「無駄だよ…ボクの身体は…銀で出来ているからね…」

アルベルティーネ「…なら、その身体が歪むまで撥ね飛ばすまでよ…」

ウーアマン「まるで悪役だお」

アーニャ「ぶううううううううううんっ」 ガンッ

ギーゼラ「くっ、あ…ああぁ…」 ドゴォ

ギーゼラ(車だけはやめろ…思い出してしまうじゃないかっ…う、うわああああああああ…っ!)

ギーゼラ「…」

ウーアマン「すごく頑丈なやつだったお」

アルベルティーネ「…とりあえず、イレギュラーは確保ね…」

アーニャ「ぶううううぅぅぅぅぅ」

ウーアマン「お前の使い魔うるさいおっ」

アルベルティーネ「…そう言われても困るわ…それより…」カキカキ

ウーアマン「おっ?」

アルベルティーネ「…『裏の魔女の饗宴』は3日後…それまでに多くの因果が絡み合うこの見滝原の魔女は…全て捕まえないと…」キュッ

ウーアマン「何の絵だお?下手すぎてわからないお」

アルベルティーネ「…ふふ、これはね…『ワルプルギスの夜』よ…」

ウーアマン「…わ、ワルプルギスの夜ってこんなやつだったかお?」

アルベルティーネ「―――…『もう1人の』、ね…」 ボソッ

まどかの家―――

テレビ≪グンマー高速自動車道での追突事故により見滝原付近の通行止め…≫

クリームヒルト「最近、なんだか事故が多いね…」

知久「うーん、確かにそうだ。まどかも車とかには気を付けてね」

クリームヒルト「わかってるってばー あと私は車にぶつかるぐらいどうってことないよ」

知久(それはそれでどうかと思うけどね…)

テレビ≪事故の原因は分かっておりません。続いてのニュースです…≫

タツヤ「ねえちゃ!あそぼー!」

クリームヒルト「ええと、私パパの手伝いを…」

知久「僕の事は気にしなくていいよ。タツヤの面倒をよろしくね」

クリームヒルト「わかったよ。たっくん、2階に行こっか」

タツヤ「てひひ!」 トタトタ

テレビ≪衛星からの観測データによりますと、明々後日は地球と月が最も接近する日で…≫

テレビ≪宇宙開発機構からは観測史上最大で、月が通常より16%大きく、34%明るく見えるだろうとの発表がありました≫

知久「へぇ、最も月が近づく日か…なかなかロマンチックだね」

帰り道―――

ティロッテ「ごめんね…帰りまで一緒に来てもらうなんて」

仁美「また襲われたりしたら大変ですし、当然の事ですわ」

ほむら(仁美、聞こえるかしら?)

仁美「(はい、ほむらさん)」

ほむら(帰りに4体ほどの使い魔と戦闘したの。もしかするとあなたの周りにも居るかもしれないわ。気を付けて)

仁美「(分かりましたわ…気を付…)」

ティロッテ「!!」

ほむら(ど、どうしたの?)

仁美「(使い魔ですわ!それに…)」


ウラ「ばうばうっ」

ウラ「ぐるるるる」

シャルロッテ「うぅ…」 グッタリ

ティロッテ「シャルシャル!!?」

仁美「このっ!」 ヘンシンッ

仁美「シャルさんから離れなさいっ!」 ザシュッ

ウラ「きゃいんっ」 グシャ

ウラ「わぅっ」 ドシャァ

ティロッテ「シャルシャル!大丈夫っ!?」 ユサユサ

シャルロッテ「ぅ…なんとか…」

ズライカ「あらあら、魔法少女が3人…いや、結局この子は魔女だったようね」

ティロッテ「このぉ…っ!!」 ヘンシンッ

仁美「凄く邪悪な感じがしますわ…何者ですの…!?」

ズライカ「私の名はズライカ。夢想に生きる暗闇の魔女よ」

仁美「オーラが邪悪なうえに厨二病属性なんて言う事ナシですわよー!」

ズライカ「あなたちょっと黙りなさい」

ほむら(暗闇の魔女は危険よ!結界をぶつけてその場から消す能力を持っているわ!)

仁美「(ヴァニラ・アイスみたいな人ですわね…)」

ズライカ「何の話かわからないけど、私の邪魔をしないで」 チャキ

ティロッテ「ほんとセンスのない扇子だよね!すごいナンセンス!」

ズライカ「…いいわ。あなたは結界に飛ばす前に痛めつけてあげる」

ズライカ「不動扇影【ゼロドライブ・イリュージョン】」 スッ

ティロッテ「ぅあっ!」 ザシュ

仁美「な、なんですの!?攻撃がまったく見えませんでしたわ!」

ズライカ「あなた達には見切れないでしょうね」 スッ

仁美「きゃあっ!」 ザシュ

ズライカ「…これぐらい弱い魔法少女なら、放っておいても平気かしら」 グイッ

シャルロッテ「んぅっ」

ティロッテ「しゃ、シャルシャル!!」

ズライカ「この魔女も『儀式』のために使わせて貰うわ。返して欲しかったら…私の結界を見つけ出すことね」 シュンッ

ティロッテ「…うああああああああああん!!」 ドンドンッ

仁美「ティロさん…」

ほむら(…あの魔女の結界は私も全力で探しているわ。必ず見つけましょう)

仁美「(当たり前ですわ…あの魔女、絶対許しません!)」

???―――

さやか「んん、ここどこ…ってなんであたし縛られてるのよ!?」

ウーアマン「ここはうー達の本拠地だお」

さやか「あー!あんた確か『おっおっ』ってうるさいだけの魔女!」

ウーアマン「ひ、ひどいお…」

アルベルティーネ「…わたしの拘束魔法はオリジナルより脆いけど…変身していないあなたには解くのは無理でしょう…?」 スッ

さやか「あ、あたしのソウルジェム!返して!」

アルベルティーネ「…返して欲しかったら自分で奪い取ってみなさい。非力なあなたじゃどうすることもできないでしょうけど…」

さやか「なにをぉー!あたしを馬鹿にするっていうの!?だったら…!」 ゴォッ

オクタヴィア「ふふーん、さやかちゃんは魔女にもなれるのだぁー!」 イェーイ

ウーアマン「今だおっ」 カプリ

オクタヴィア「出落ちっ!」 ビターン

アルベルティーネ「…本当にバカね、この子…」

ウーアマン「最近のjcはそんなものだお…」

マミの家―――

仁美「寂しい部屋ですわ…」

ティロッテ「…ついこの前までみんな、仲良く過ごしてたのに」

仁美「…決めましたわ。私は今日ここに泊まらせてもらいます!」

ティロッテ「えっ、仁美の家は大丈夫なの?」

仁美「はい。それに私を狙って自宅まで魔女が来るのが一番困りますわ!」

ティロッテ「…仁美」

仁美「なんでしょうか?」

ティロッテ「…ありがと」 グスッ

仁美「泣きながら感謝されるなんて複雑ですわっ」

ティロッテ「もー!いい場面だったのにー!」

仁美「ふふふ…♪」

          ◆

まどかの家―――

まどか「ただいまー」

知久「おかえり、まどか」

まどか「あれ、私はどこ?」

知久「え、ここにいるじゃないか?」

まどか「じゃなくて!黒いほうの私!」

知久「ああ…それなら、上でタツヤと遊んであげてると思うよ」

まどか「よかったー。特に危ない事にはなってないんだね」

知久「危ないとは何だい…?」

まどか「あっ、なんでもないからっ」

クリームヒルト「ウェヒヒwwwww」

タツヤ「てひひ!」

クリームヒルト「違う違う、こうだよ。ウェヒヒwwwww」

タツヤ「えひひww」

クリームヒルト「そうそう、だんだん上手になってきたよ」

まどか「な、何してるの…?」

クリームヒルト「あっ、おかえり!」

タツヤ「まろかー!えひひ」

まどか「あぁ…たっくん…」

クリームヒルト「少女の私もやろうよ、ウェヒヒwwwww」

タツヤ「えひひ!」

まどか「てぃ、ティヒヒ…」

          ◆

ほむら(まどかの家に盗聴器を仕掛けているけど、最近まどかのウェヒヒ率が異常だわ…)

ほむら「…てぃひひ」

ほむら(な、何やってるのかしら私…)

ズライカ「…」 スースー

ウーアマン「ズライカのやつ、もう寝てるお」

アルベルティーネ「…魔力の使いすぎなのよ。休ませてあげなさい…」

ウーアマン「今噛み付いたらどうなr」 シュンッ

ズライカ「…耳障りよ。眠れないわ」

アルベルティーネ(…えぇー…)

ズライカ「そういえば…捕らえた魔女は何体になったの?」

アルベルティーネ「…13体、だったと思うわ…」

ズライカ「…そう。その数なら十分ね」

アルベルティーネ「…本当に上手くいくのかしら…?魔女に呪いを植えつけるなんて…」

ズライカ「さあね…私の思いつきだもの」

アルベルティーネ「…」カキカキ キュ

ズライカ「今度は何の絵かしら。下手すぎて分からないわ」

アルベルティーネ「…グリーフシードよ…」

ズライカ「緑黄色野菜か何かに見えるのだけど」

アルベルティーネ「…わたしそんなに下手かしら…」

ズライカ「ええ」 キッパリ

アルベルティーネ「…」 グスッ

ズライカ「泣くような事じゃないでしょう…?」

夜―――

仁美「ティロさんの肌はまるで吸い付くようですわ」 ゴシゴシ

ティロッテ「だ、だって0歳児だもんっ」

仁美「なんというか、そそられますし」 ゴシゴシ

ティロッテ「それってどういう…」

仁美「えいっ」 プニ

ティロッテ「んやぁっ///」 ピクン

仁美「前も洗ってさしあげますわ。さぁこちらを向いて!」 グイッ

ティロッテ「だめぇっ、こういう事はれんちだよぅ///」 カァァ

仁美「私にもヌチョシーンが必要なんですのよーっ!」 ヌルヌルムニムニ

ティロッテ「やっ、あっ、んん…///」 ビクンッ

          ◆

オッティ「来たでー、って誰も出迎えてくれへんのかー?」

     ンッ… ヤァ… ヒャンッ!

オッティ「なんや風呂場が騒がしいなぁ…何しとんのや?」

オッティ「まぁええか…冷蔵庫にチーズあらへんかな」 ゴソゴソ

オッティ「しもた…ワイって手ないし冷蔵庫開けれんやん!?」 ガーン

次の日、学校―――

ほむら「夜中に何かアクションを起すと思ったのだけれど、杞憂だったわね」

まどか「きっと魔女も眠いときはしょうがないんだね」

仁美「私たちは昨日は色々とありましたわ」

ティロッテ「うぅ…穢されちゃったよぅ…」 グスッ

まどか(ほ、本当に何があったのかな…)

          ◆

まどかの家の前―――

ウーアマン「ここに魔女がいるらしいから、様子見をお前らに任せるお!」

バルテルス「からから」

クリームヒルト「あれ、あなたは誰?」

ウーアマン「おっ!?」

クリームヒルト「見かけない魔女さんだね。ウェヒヒwww」 ナデナデ

ウーアマン(自らやってくるとは莫迦な奴だお。うーが噛み付いて…)

バルテルス「からから」 カタカタカタ

クリームヒルト「あ、魔女さん危ない!」 ズドォォォ

バルテルス「」 メメタァ

ウーアマン(す、素手でうーの使い魔が…)

クリームヒルト「大丈夫?危なかったね。ウェヒヒwww」

ウーアマン「こ…怖いおーっ!助けてズライカぁー!」 ドタタタタタ

クリームヒルト「あれ…なんで逃げちゃうのかなぁ。ウェヒヒwwwww」

アルベルティーネ「…そろそろ起きましょう…もう12時よ…」

ズライカ「魔力の使いすぎで疲れてるの。もう少し寝かせて頂戴」 ゴロン

アルベルティーネ「…わたしも眠くなってきたわ…」 ゴロゴロ

ウーアマン「ずらいかぁぁぁ!あの家無理だおおお!」 ドタタタ

ズライカ「うっさいわね…消えなさい」 スッ

ウーアマン「きゃうんっ」 シュンッ

アルベルティーネ「…バシルーラ…いえ、ニフラムかしら…」

          ◆

とある廃倉庫―――

ウーアマン「イタタ…また変なところに飛ばされたお…ってここは…」

ウーアマン「魔女がみんな磔にされてるお…ここに魔女を監禁していたのかお…!!」

ウーアマン「まるで中世ヨーロッパでの魔女の処刑場だお。ズライカの奴も悪趣味だお…」

ウーアマン「…もしズライカをうーの魔法で制御してなかったら…」 ガクガク

ウーアマン「ズライカは危険だお。感情を壊したままにしておくとうーまで消されかねないお…」 ブルブル

ウーアマン「リミッターを外さないように極力注意しないといけないお!改めてそう思ったお!」

ウーアマン「あ、そういえば…また1人で帰り道を探すのかお…もう嫌だお…」 トボトボ


……………

マリア(…今の話からすると、ズライカとかいうリーダー魔女はあの小さい魔女が感情をコントロールしているようね……)

マリア(…私が以前、魔女としての機能を捨てたからなのか…あの魔女の操作能力が効かないのかしら)

マリア(でも、私だけではどうすることもできないわ…どうにかして念話が届く距離に誰かが来れば…)

マリア(誰か…助けに来て…!)

放課後―――

まどか「ほむらちゃんが一緒に帰ってくれないなんて…」 ショボーン

ティロッテ「町の見回りしなきゃいけないんだし、しょうがないよっ」

まどか「うーん…じゃあティロちゃん、今日は私の家に泊まっていかないかな」

ティロッテ「まどかの家に?」

まどか「うん。パパもママもすっごく優しいから大丈夫だよ!」

ティロッテ「ヘンな事しない?」

まどか「ええと…魔女の私には注意したほうがいいかも…」

ティロッテ「な、なんか急に寒気が…」

          ◆

ほむら「…使い魔は見かけなかったけど、魔獣は何体か狩れたわ」

仁美「明日は土曜日ですわ。隣町の偵察も考えたほうがいいと思います」

ほむら「そうね。今日はこれでお仕舞いという事で…」

仁美「いいえ!夜のパトロールも欠かせませんわ!」

ほむら「や、やけに気合入ってるわね」

仁美「それと上條くんの寝顔を拝みに…」 ウフフ

ほむら「よしなさい」

夜―――

仁美「だいぶ行程を飛ばした気がしますわ」

ほむら「気にしたら駄目よ…って、早速ソウルジェムが反応してるわね」 ピカー

仁美「しかも魔女らしき反応…一体どの魔女ですの…?」


見滝原駅―――

仁美「さらに行程を飛ばしたような…」

ほむら「おかしいわ。この反応はどこかで…」

     ゴオッ

仁美「きゃあっ!?」

ほむら「魔女の結界に取り込まれてしまったわ…しかも、この内装は…!」

仁美「前にもどこかで見ましたわ…!!」

ウーアマン「おっおっおっ!魔法少女2名様ご案内だお!」 ピョンピョン

ほむら「な、なんてウザったい魔女なの…」

ウーアマン「ひ、酷いお…まぁいいお。今日はスペシャルゲストを連れて来たんだお!」

オクタヴィア「………」 ユラユラ

仁美「さ、さやかさんッ!?」

ほむら「まさか…」

オクタヴィア「ヴォヴォヴォー!」 ユラユラ

ほむら「日本語で」

仁美「おkですわ!」

オクタヴィア「ヴォ…」 ションボリ

ウーアマン「何いきなり落ち込んでるんだお!?」

ズライカの結界内―――

フィナロッテ「…スキマの中にお菓子を詰め込んでおいて正解だったわ」モグモグ

ゆま「オレオっ!」モグモグ

マミ「お菓子ばかりだと太っちゃうわ…」

杏子「1人暮らしだった頃ケーキをホール買いするような奴が言うセリフじゃないな」モグモグ

キリカ「にしても、その能力便利すぎない?」

織莉子「収納器具やタイムリープ…ほむスピナーに近いわ」

QB「…」

マミ「あらQB、どうしたの?」

QB「うーん…外との通信をしようとしたんだけど、ここは完全に外から隔離されてるみたいだ」

フィナロッテ「…使えない奴ね」 モグモグ

ゆま「QBを1度倒して、外で生き返ったらいいとおもうよ!」

織莉子「その発想はなかったわ…」

QB「感情を得た今の僕なら分かる。君たちは今とても酷いことをしようとしているね?」

杏子「代わりならいくらでもいるんだろ?だったら…」 ジャキン

キリカ「行ってらっしゃい!」 ザシュ

QB「わけわかんないなーいっ!」 キュップイ

フィナロッテ「…行ってしまったわ。円環の理に導かれて」 クスッ

マミ「やめて!」

まどかの家―――

   /人? ?? ?人\ × ∞

     Play Start!

QB「やれやれ…ひどい目にあったよ」 シュンッ

QB「自分の再出現ポイントをまどかの家に設定したけど…って」

クリームヒルト「ウェヒヒwww」 ペロペロ

ティロッテ「んゃぁ…っ…」 ビクンッ

QB「わけがわからないよ」

まどか「えっ、QB!?ってこの際なんでもいいや、魔女の私を止めて!」

QB「事情はなんとなくわかったよ。任せてまどか」 キィン

クリームヒルト「ウェヒ…あれ、私ったら何して…」

ティロッテ「ふぁぁっ…え…?」 

まどか「ねぇQB、今何をしたの?」

QB「彼女の性に関する情報を遮断したんだ。これでもう安心だよ」

まどか「ほんと?ありがとQB!」

ティロッテ(す、寸止めなんて…こんなのってないよぅ…) グスッ

まどか「ねぇQB、今までどこに行ってたの?」

QB「魔女の結界の中さ。閉じ込められてしまってね」

ティロッテ「魔女って、あのズライカっていう魔女?」

QB「多分ね」

クリームヒルト「どうして捕まっちゃったの?」

QB「それは…えっと…」 ゴニョゴニョ

まどか「声が小さくて聞こえないよ」

クリームヒルト「アニメみたいにテレパシー使ったっていいんだよ」

QB「じ…自慰に夢中になってたら、不意打ちされたんだ…」 カァァ

クリームヒルト「へぇ…ウェヒッwww」

ティロッテ「きゅ、QBって1人えっちするの…?」

まどか「うん、前聞いた時すっごく可愛い声で喘いでたよ」

QB「そ、それは機密情報だよっ!!」

ティロッテ「…///」 ドキドキ

クリームヒルト「そういえばあの時のビデオあるけど、一緒に見てみる?」

ティロッテ「う、うんっ///」

QB「そんな…助けてよまどか!」

まどか「私も一緒に見てみたいなって思ってしまうのでした!」

QB「君たちは本当に酷いよっ…」 グスッ


オクタヴィア「ヴォヴォォォ!」 ズゥンッ

仁美「危ないですわっ」 ザッ

ほむら「くっ…私に時間停止の能力が残っていたら…」

ウーアマン「相手はそいつだけじゃないんだお!いくんだお、使い魔たち!」 ワンワンオ!

ホルガー「〜♪」 テレレーテレテーテレレーレ(オクタヴィアのテーマ)

仁美「な、なんですの…この曲は…まるで力が吸い取られているような…」

ほむら「聞いてはダメよ!この音色は人の魂を抜き取るって公式サイトの魔女図鑑に載っていたわ!」

クラリッサ「わかめですわー」 ケタケタ

ほむら「あなたに似ている気がするわ」

仁美「くぅっ…私はこんなに不細工じゃありませんわよーッ!」 ブンッ ザシュッ

クラリッサ「DEATHわー」 グシャリ

ウーアマン「それそれっ!もっと足掻くがいいお!…うーは何だか眠くなってきたお…」 グー

ほむら「あの魔女、自分で呼び出した使い魔に魂を吸い取られているようね…」

オクタヴィア「ヴォオオオオオ!」 シッポアタック

ウーアマン「ふぎゅっ」 ベシーン

仁美「どこか遠くへ飛んでいきましたわ…」

オクタヴィア「ヴォオオォォオオォォッ!」 ゴゴゴゴゴ

ほむら「マズいわ、操っていた魔女がいなくなったせいで制御が効かなくなったみたいよ!」

仁美「なら…少し眠ってもらいますっ!」 ジャキ

ほむら「さやかの方は任せたわ!私は使い魔を…」

ホルガー「…」 エンソウオワリ

ほむら「す、隙だらけね…」 ズダンッ

ホルガー「ぼくをいじめてるのかい」 ドサッ

仁美「さやかさん、少し痛いかもしれませんが我慢して下さい!」 ジャララララ

ほむら「また無数の鎖を巻きつけた…!」

オクタヴィア「ヴォヴォォォ!?」 グイグイ

仁美「今こそマミさんと特訓して編み出したあの技を使う時が来ましたわ…」 シュルルル

ほむら「緑色のリボン!あなた拘束魔法もマスターしたというの!?」

オクタヴィア「ヴォヴォヴォォォ!!」 ジタバタ

仁美「リボンを擦り合わせて電気を起し、魔力を込めてそれを増幅させる…これが雷(トゥオーノ)…!」 チチチチチ パチッ パチッ バチバチッ

ほむら「まさか…対ワルプルギス用に考え出された前スレ>>215の!!」

仁美「行きますわ!真・志筑流奥義…【裁きの鎖(カテナ・ジウディツィオ)】ッ!!」 バリバリバリバリッ!

オクタヴィア「ヴォオオオオオォォォォォッ!!?」 バリィン

ほむら「あの雷を纏った鎌の一撃で…鎧だけを破壊した!?」


オクタヴィア「…///」 ドロドロ

仁美「ふぅ…なんとか元に戻せましたわよー!」

ほむら「全然戻ってないじゃない…ドロドロになっててグロいわ」

仁美「身体は魔力で修復しますわ。あとソウルジェムは…」

ウーアマン「あぅぅ…なんだか頭がクラクラするお…」 トボトボ

ほむら「あいつが持っているみたいよ」

仁美「それなら…」 スッ…

ウーアマン「お?」

仁美「ストマック☆ナックルですわッ!」 ズドォォ

ウーアマン「へぶっ」 コロン

ほむら「あったわ。さやかのソウルジェム」

仁美「これをさやかさんに…」 キィン

さやか「はっ、ここどこ!?」

ほむら「ある程度ダメージを与えたら自我を取り戻すようね…」

さやか「一体何がどうしたの…ってなんであたし裸ぁ!?///」 アワワ

仁美「そこの魔女がさやかさんを操っていたんですっ。変身して着替ましょう」

さやか「おぅ、変身便利!さて…」 パァァ

ウーアマン「お腹痛いおぉ…」 ヘタリ

さやか「よくもあたしをコケにしてくれたわね!さやかちゃんホームラン!」 ドガァ

ウーアマン「きゃいーんっ!!」 カッキーン!

仁美「これで一件落着ですわ。帰ってゆっくりしましょう♪」

ほむら「…え、ええ」 ホムゥ

隣町魔女本拠地―――

ズライカ「はぁ…やっぱりダメだったのね。しかも1人を逃がすなんて」

ウーアマン「お腹と背中が痛いぉぉ…」 ヒリヒリ

アルベルティーネ「…明日は私が行く…ふふ、わたしは犬よりは強いもの…」

ウーアマン「ひどいお…」

ズライカ「…明後日までに十分な数の魔女を集め、邪魔な魔法少女を排除する…それが下準備よ」

アルベルティーネ「…難しい注文ね…でも、わたしにだって考えがあるわ…」 カキカキ キュッ

ズライカ「へえ、どんな考えかしら?」

アルベルティーネ「…この町に突如現れた最悪の魔女…クリームヒルトの、コピーを作るのよ…!」 ドーン

ウーアマン「ただの黒塗りだお!?」

ズライカ「…中々面白そうじゃない。そうね明日は魔力回復のためにゆっくり寝させてもらうわ」 グー

ウーアマン「寝るの早すぎだお…」

          ◆

シズル「…マリア殿、大丈夫でござるか?」

マリア「ええ…何とか… 他の魔女は…?」

シズル「操られている今の状態では助けられないのでござる…申し訳ない」

マリア「……エリー…っ」

シズル「拙者は今、九兵衛殿を探しているのでござる。ご協力お願いできるでござるか?」

マリア「もちろんよ」

シズル「それと…事が済めば、ズライカの本拠地を潰しに行く所存でござるよ」

マリア「ず、ずいぶんと物騒ね…」

まどかの家―――

QB(結局こうなったよ…) ビクビクッ

クリームヒルト「ウェヒヒwwwQBったら感度良すぎだよwww」

まどか「こ、これは流石にやりすぎだと思うよ…」

ティロッテ「…///」 カァァ


ほむホーム―――

まどまど「マドマドッ」 カリカリカリカリ

ほむら「はぁ…クッキーをカリカリするまどまど可愛いわ…」 ホムーン


ひとみんち―――

仁美「ふんっ!」 ズドォ

仁美「…まだまだ。真のハラパニストへの道のりは険しいですわ…!」 ドゴォ

     <ヒトミー ナニシテルノー シズカニシナサーイ

仁美「もっとスナップを利かせたほうが…ウフフ」


さやかハウス―――

さやか「エリーもマリアもいないと寂しいなー…」

さやか「…」 グスッ

次の日―――

ほむら「という訳で、隣町まで来たわ」

仁美(何が『という訳』なんでしょう…?)

さやか「というか見滝原と比べてずいぶん建物が低くない?こんなとこで杏子は魔獣狩りしてたの?」

ほむら「とりあえず、魔女の反応を探してみましょう」

          ◆

ほむら「ここね。魔女がよく潜む事に定評のある廃ビルよ」

さやか「だいぶ場面飛ばしてない?」

ほむら「いちいち質問が多いわ、美樹さやか」

仁美「2人とも!来ましたわ!」

ズライカ「…3人で来るなんて、どれだけ私を危険視しているのかしら」

さやか「フン、あんたなんかあたし1人でも…」

ズライカ「そう。それなら」 ゴォッ

ほむら「!?しまっ…」 シュンッ

仁美「きゃっ…」 シュンッ

さやか「ほむら!?仁美!?」

ズライカ「―――宣言通り、あなた1人で私を倒してみなさいよ?」

さやか「くっ…舐めるんじゃ、ないわよッ!」 ヘンシンッ

ズライカ「…意気込みだけでは私には勝てないわね」 スチャ

さやか「このぉっ!」 ダッ

ズライカ「そんな爪楊枝になんて当たらないわ」 スッ

さやか「この剣は爪楊枝なんかじゃ…」

ズライカ「分かってないわねぇ」 ブンッ

ズライカ「投げた鉄扇を魔力により巨大化させて鉄壁にする技、【ファン・ウォール】」 ゴゥッ ドシャァン

さやか「そんな鉄の壁なんて…ッ」 バキン

さやか「け…剣が折れた…!?」

ズライカ「はぁ…この壁を突破できないようじゃダメね。大人しく消えなさい…【グラウンド・ダークネス】」 ゴォッ

さやか「危なっ!」 ザザッ

ズライカ「…意外とスピードあるのね。だけどパワーが足りないわ」 ゴォッ

さやか「実はあたしってほんとパワータイプ!」 ブンッ

     ピシッ ガシャーン

ズライカ「っ!? 拘束結界が…割れた!?」

さやか「ふふん。この車輪はねぇ、杏子の結界ぐらいでも楽々壊しちゃうのよ!」 ドヤッ

ズライカ「…舐めた真似してくれるじゃない…ッ!」 ギリッ

さやか「次はこっちから行くよッ!」 ギンッ

ズライカ「なっ…どうやって背後に…ッ」

さやか「でぁー!」 ズバッ

ズライカ「ぐぅ…っ」

さやか「次は…」

ズライカ「調子に乗らないでよ…!【ゼロドライブ・イリュージョン】ッ!」 シュンッ

さやか「消え…んぁっ!」 ザシュ

さやか「ど、どうして姿が見えないのに攻撃を…うぁぁっ」 ズバッ

     ヒュンッ

さやか「か、風を切る音?…もしかすると…」 ザッ

さやか「そこだぁ!さやかちゃん大車輪ッ!」 ブォンッ

     ガシャァァン

ズライカ「…!!」

さやか「ふん、やっぱり…これも結界を使ったトリックだったわけね」

さやか「見えない結界の内側から攻撃を仕掛ける…ヴァニラ・アイスかぁ?アンタは」

ズライカ「…クスッ」

さやか「な、何がおかしいのよ?」

ズライカ「ふふ…あなた中々強かったけど、無駄足だったわね…なぜなら」

ズライカ「―――私はズライカのコピーなのよ?」 ニヤ

さやか「えぇぇ!? だったら遠慮なくっ!」 ザシュ

ズライカ(偽)「きゃぁ…」 ドサッ

     シュンッ

仁美「も、戻ってこれましたわ」

ほむら「…倒したのね、美樹さやか」

さやか「うーん、まぁね。影武者だったけど…」

ほむら「そう…にしても、偽者なら操作してる奴がいるはずだと思うのだけれど」

ウーアマン「…」 コソコソ

仁美「…」 ギュッ

ウーアマン「ふぎゅっ 離してお!」 ジタバタ

ほむら「答えなさい。本物はどこにいるの」

ウーアマン「い、言えないお!うーはそんな軽い女じゃないお!」

仁美「こんな人が魔女だと思いたくありませんわ…」

さやか「答えないならスクワルタトーレしちゃおっかなー?」

ウーアマン「ひぃっ… い、言うお!ズライカとアルなんとかは見滝原でまどかとクリームヒルトって奴を捕まえに…」

さやか「あっさり言うねぇ」

ほむら「…消えなさい」 カチリ

ウーアマン「わんわんおーっ!?」 ドッカーン

さやか「たーまやー♪」

仁美「…まどかさん達が心配ですわ。戻りましょう!」

ほむら「ほむんっ!」

さやか「何その返事!?」

QB「どうやら例のイレギュラー魔女がこっちに向かってきているみたいだね。僕が様子を見に行くからまどかはここにいるんだ」

まどか「QBが戦うの?」

クリームヒルト「大丈夫かな?ウェヒヒwww」

ティロッテ「ティロも行くよっ!」


まどかの家の前―――

ズライカ「ここね」

アルベルティーネ「…見かけない人が居るわ…」

キュベコ「やれやれ。やっと僕の出番g」

ズライカ「えい」 ゴォッ

キュベコ「きゅっぷいっ」 シュンッ

ティロッテ「出オチー!?」

ズライカ「あら…あなたは確か」

アルベルティーネ「…今度こそ逃がさないわ…」

ティロッテ(ど、どうしよう…2対1なんて勝ち目ないよぅ…)

     ズダンッ!

ズライカ「…ッ」 ザッ

マリア「はぁ…やっと見つけたわ」 カチャ

シズル「間に合ったようでござるなwwwデュフフwww」

ティロッテ「マリアにシズル!無事だったんだねっ!」

シズル「ズライカ殿…の影武者でござるな。記憶が欠けているでござる」

ズライカ(偽)「あら、もうバレちゃったのね。シズル」

アルベルティーネ「…見滝原最強の魔女…邪魔はさせない…」 カキカキ シュバッ

クリームヒルト(偽)「うぇひひひひwww」

ティロッテ「この笑い方…!」

シズル「黒シルエットまどか殿…偽者など恐れるに足らないでござる!」 チャキン

マリア(真っ黒の少女なんて…私と見た目が被りまくりじゃない!!) イライラ

偽ズライカ「私は『今は』町に被害を出す訳には行かないのよ」 ゴオッ

ティロッテ「わっ 暗いよ!」

シズル「バトルフィールドは結界の中でござるなwww」

マリア「私が完全に見えないじゃない」

キュベコ「きゅっぷい…」

シズル「おぉ、その声は九兵衛殿でござるか?丁度よかったでござる、拙者らを元の姿に変えるでござるよ!」

マリア「私もなの…?」

キュベコ「はいはい。ティロッテのエネルギーを墓地に送り、魔法少女シズルと魔法少女マリアを特殊召喚」 キィン

ティロッテ「遊戯王じゃないよ!?というかティロのエネルギー勝手に使わないでっ!」

シズル「ククク…貴様等全員粛清してやるッ!!」 ジャキン

ティロッテ「それに和服姿なのにセリフが全然女の子らしくない!なんか病んでる!」

マリア「こういう人なのよ…ついでにQB、結界の中を明るくして」

キュベコ「わけがわかライト」 ピカ

偽ズライカ「ちょっと…QB便利すぎない?」

アルベルティーネ「…真っ先に拘束結界送りにするのは間違いだったわね…」

偽クリーム「うぇひひwww」

偽ズライカ「…まぁいいわ。私はそこの黄色い子の相手をしてあげる。『それ』の実力が気になるからあなたは魔女の相手をしてね」

キュベコ「マスコットキャラは見向きもされないのかい!?」

          ◆

まどか「窓の外になんだか黒くて丸いのが見えるよ…」

クリームヒルト「邪神アバターみたいになってるなってwwwウェヒヒwww」

     マドカァー!

まどか「あ、ほむらちゃんにさやかちゃんに仁美ちゃんだ」

クリームヒルト「遊びに来たのかな?ウェヒヒwww」

まどか「違うと思うよ…」

偽クリーム「うぇひひひwww」 バシュッ ドガァァァン

マリア「何よあの弓!危なすぎるわ」

シズル「私も負けてられないなッ」 シュンッ ズバババババッ

偽クリーム「うぇひっ♪」

キュベコ「なんて涼しい顔なんだ。全然ダメージが通ってないみたいだね…」

アルベルティーネ「…無駄よ。そいつはわたし達3人の魔力を込めてあるもの…そう簡単に壊せるものじゃないわ…」

シズル「くッ…」

偽クリーム「うぇひひひ」 グイッ バシュン

キュベコ「わけわ鹿目」 キュップイ

マリア「ああ…QBがログアウトしたわ」

シズル「QBを一撃で…只者じゃないな。ククク…実に面白い」 ブォンッ

偽クリーム「うぇひひひひひ」 バシュッ

アルベルティーネ「…それと、わたしもあなたからコピーした力で戦わせて貰うわ…」 ガチャ

マリア「拳銃…レプリカがオリジナルに勝てると思っているのかしら?」

アルベルティーネ「…オリジナルを超えれば、レプリカが本物になれるのよ…」 ズダンッ

     ピスッ

マリア「くぁっ!」 ドクッ

マリア「なんてこと…私の銃撃を上回る速さと、重さが…!?」

アルベルティーネ「…本物より素質が上って事よ。あなたはわたしには勝てない…」

マリア「そ、それはどうかしら…」 ガチャッ

アルベルティーネ「…?」

マリア「【シャドウ・バレット】…!!」 ズダダダダダッ

アルベルティーネ「…!!?」 ドドドッ

マリア「甘かったわね…特訓を重ねた私の魔法は真似出来ない」

アルベルティーネ「…な、何なの…今のは…弾が見えなかった…!」 ドクドク

マリア「当然よ。私の魔法で作り出した『見えない弾丸』だもの」

アルベルティーネ「…その発想はなかったわ。今回はあなたの勝ちね…」 ギュインッ キーン

マリア「ギーゼラの魔法で逃げた…戦闘中に使われたらどうなっていたのやら。割と頭が弱いのかしら?」

偽ズライカ「本物より劣っているとはいえ、この鉄壁は破れないわ」 ガシャーン

ティロッテ「絶対壊してやるっ!【アルティマ・シュート】2倍!」 ドンッ

     ガキィンッ

偽ズライカ「そんなのじゃ駄目ね。期待はずr…」

ティロッテ「アルティマ・シュート4倍っ!」 ドガァンッ

     ガキィィンッ

偽ズライカ「ねえ、もう諦めたら…」

ティロッテ「8倍ッ!!」 ドッガァァンッ

     バキィッ

偽ズライカ「んなっ…!?」

ティロッテ「あぅぅ…疲れちゃったよぉ…」 ヘタリ

偽ズライカ「…【ファン・ウォール】20倍」 ガシャァァァン

ティロッテ「ぅえええ!?」

偽ズライカ「フフ…これなら壊せないでs」

ティロッテ「…もう怒ったよっ!アルティマ・シュート64倍!! 【アルティマ・ブラスター】ッ!!!」 キュイイインッ ドドドドドド

     ドゴオオオオオォォォッ!!

偽ズライカ「きゃあああっ!」 ドガァン

ティロッテ「ふー…街中じゃこんなの使っちゃダメって怒られるから、ここなら気兼ねなく派手に暴れられるねっ♪」

ティロッテ「って!ソウルジェム真っ黒!?どーしよぉ!!?」 アタフタ

偽クリーム「うぇひひひっ」 ドシュドシュドシュ

シズル「当たらなければどうという事はないッ!!」 ザッ

偽クリーム「うぇひっ」 ゴオッ

シズル「なっ…いつの間に接近して…ッ!?」

     ゴシャッ

シズル「ふぅあぁぁっ!」 ドシャァ

偽クリーム「うぇひひひひwww」 グリグリ

シズル「ぐぅぅ…ぁぁ…」 ミシミシ

偽クリーム「うぇひっwww」 ス…

シズル(ゼロ距離での魔法の弓矢…このままじゃ確実に終わる…っ)

   ズダァンッ

偽クリーム「うぇひっ…!?」 クルッ

ほむら「…本物のまどかはそんなに下品な笑い方しないわ」 ガチャ

クリームヒルト「私はどうなのかな?ウェヒヒwww」

シズル「ほむらに…魔女まどか!」

クリームヒルト「名前で呼んでよ!ウェヒヒwww」

偽クリーム「…うぇひひ…ひひっ!」 ギリギリ…

クリームヒルト「…このリボン、貸してあげるね。私の力がいっぱい篭ってるから」 スルッ…

ほむら「ええ…あなたと一緒なら何者にも負けないわ」 ギュッ

シズル「黒リボほむ…だと…ッ!?」

偽クリーム「うぇひひひひひひひひっ!!」 ギリギリギリギリ…

ほむら「さぁ見せてあげるわ。まどパワーを得た私は!何者にも!絶対に負けないッ!!」 ゴゴゴ… バサァッ…!

クリームヒルト「私とほむらちゃんが協力したら、それはとっても無敵だなって!!」

シズル「黒い衣装、黒い髪、黒いリボン、黒い翼、黒い盾、黒い弓…!なんという厨二病心を擽られる展開…ッ!」

ほむら「時間停止ッ!!」 ガチャン

偽クリーム「」

シズル「」

クリームヒルト「私は止まった時間の中でも動けちゃうのでした!ウェヒヒwww」

ほむら「時間停止から無数の矢を…偽まどかに全包囲させるッ!」 ババババババババシュッ

クリームヒルト「500本は越えてるね!」

ほむら「私が繰り返してきた時間の数…517本よ。そして最後に…」 ギリギリッ…

ほむら「518本目…今を生きる私の!一撃よッ!!」  バシュゥゥンッ!

クリームヒルト「今のほむらちゃん、最高にかっこいいなって!」

ほむら「そして時は動き出す…【ほむラッシュアロー518】ッ!!!」

クリームヒルト「技名が最高にダサいよwwwほむらちゃんwwwww」

     カチッ ズズズドドドドドドドドドドシャアァァンッ!!

偽クリーム「…うぇ……ひひ………ひ…………!」 グシャァッ…

シズル「…何が起こったのか分からないけど、記憶を読み取って分かった。技名がすごく残念!!」

ほむら「それは言わないで!!」

クリームヒルト「あっ、結界が消えてくよ」 シュゥゥ

ほむら「…リボンは返すわ。やっぱりこのリボンはあなたに似合うもの」 スルッ…

クリームヒルト「もうっ、ほむらちゃんったら…ウェヒヒ///」 ダキッ

ほむら「まどかぁー///」 ギュギューッ

          ◆

仁美「あっ、結界が晴れていきますわ」

ティロッテ「結局ティロ達なんにもしなかったね」

まどか「え…ほむらちゃんが魔女の私と抱き合ってる…!!?どういうことっ!?」 ゴゴゴゴ

ティロッテ「お、おお落ち着いてっ!女の子同士で抱き合うなんて普通だよっ!」

仁美「あれこそNTRですわ…」

まどか「ほ、ほむらちゃんのバカぁーッ!!」 マドッカーン!

ほむら「ほむっ!ほむっ!」 ギュー

クリームヒルト「ウェヒヒwww」 ギュー

ティロッテ「…///」 カァァ

さやか「…ちょっと、お二人さん?」

マリア「いつまで抱き合っているのよ…」

シズル「さやか殿いつの間にいたでござるか!?」

ほむら「…美樹さやか…私の幸せな一時を奪うだなんて…!」 ギリッ

さやか「言いづらいんだけどさ…まどかが見てるよ?家の窓から」

クリームヒルト「窓からまどか…ウェヒヒwww」

ほむら「まど…!」 ハッ

まどか『…』 ゴゴゴゴゴ

ほむら「…っ!」 ゾクッ

 

          ◆

まどか「ティヒヒヒ…ほむらちゃん…」

仁美「まどかさん落ち着いて…って向こうにもティロさんが…?」

ティロッテ「…気付くのが遅いよっ」 ニヤ

仁美「偽者っ!?」

偽ティロ「ねぇねぇこの子、すごい素質があるみたいだし…ティロが連れてくね!」 ガシッ

まどか「ほむ…えっ、えええっ…!?」 ジタバタ

仁美「ま、まどかさん!」

偽ティロ「じゃあね仁美…この子はズライカに引き渡して結界のなk」

キュベコ「させないよっ」 ゴスンッ

偽ティロ「はうっ…」 ドサッ

まどか「きゅ、QB!?」

キュベコ「大事な契約候補を勝手に連れていかれると僕も困るんだよね…」 キュップイ

仁美「なんという良いとこ取りですの!?」

マリア「…ここから撃ち抜こうかと思ったけど、何事もなかったようね。それより…」

ほむら「淫獣が人間を助けるなんて…感情というのは恐ろしいものだわ」

さやか「つーかなんで仁美はまどかん家でくつろいでんのよ…あたしも蚊帳…結界の外だったけど」

クリームヒルト「だってほむらちゃんと私だけで十分だったしwwwウェヒヒwww」

さやか「…」 ズーン


シズル「しかし…ズライカ殿もまた動き出すとは…以前は拙者が懲らしめたのでござるが…」

ほむら「たしか、キリカが魔女になったのも…」

シズル「ズライカが原因でござる。あやつは拙者に似て、少々壊れた部分があって…」

マリア「以前の私のように『魔法少女化』して暴走した所を、おりマギ魔女組で抑えて隣町で安静にさせておいたんでしょ?」

シズル「それをウーアマンという魔女が余計な事をしたせいで再び動き出したのでござるよ」

さやか「あー、あいつね…」

シズル「ちなみにアルベルティーネという魔女はイザベル殿に憧れていたようでござるなwww」

マリア「まぁ一方的な知り合いだったみたいだけど…憧れで魔法少女になって、自分の能力に溺れていつからか悪役に目覚めたみたいね」

ほむら「別にそういう情報どうでもいいわ」

シズル「まぁとりあえず、まどか殿の家でゆっくり話すでござるよ」

ほむら「ほむ」

さやか「だからその返事は何なのよ!」

まど家―――

シズル「まず…ズライカ殿たちは必ず明日に何らかのアクションを起すでござる」

仁美「その根拠はなんですの?」

マリア「…明日はどういった日か分かる?」

さやか「それ確かニュースで見たような…えっと」

クリームヒルト「『スーパームーン』…月が一番近づく日だよね?」

シズル「ご名答。月が近づけば…どうなると思うでござるか?」

ほむら「水位が上がって、潮が満ちるわ。月の引力が関係しているのでしょう?」

マリア「ええ。正解よ」

まどか「ほむらちゃん凄い!」

シズル「潮汐力…『タイダルフォース』と呼ばれる現象でござるな。そしてさらに魔女が力を手を加えるとなると…」

ほむら「…町を水没させるというの?」

シズル「ワルプルギスの夜のような大きな嵐を起して、大勢の人々から絶望エネルギーを回収する…恐らくそれが目的でござる」

ティロッテ「でも…どうしてそんな事?」

シズル「…それは拙者でも分からないでござる。あの偽者魔女から読み取れた記憶はここまででござるよ」

QB「そんな事されたら魔獣が増えるだけだ…何としても止めたい所だね」

シズル「ズライカ殿たちの本拠地は、見滝原と風見野の境界線上…きっとそこにあると思われるでござる!」

仁美「境界線…通りで探しても見つからなかったのですわ…」

ほむら「きっと魔法少女や魔女もそこに居るはずよ。今からでも…」

シズル「…それは難しいでござるな。実質、魔法少女も魔女も人質にされているも同然…動き出す直前に叩くのがいいでござる!」

ティロッテ「そっか!じゃあ明日までのんびりしてればいいんだね!」

ほむら「その理屈はおかしいわ」

まどか「でも、この人数はちょっと…」

QB「マミの家はどうだい?広さは十分だろう」

マリア「そうね…今日はみんなでマミの家に泊まりましょう」

仁美「賛成ですわ!家にも連絡しておきます」

さやか「あたしも…って最近ずっと家出気味だったんだけどねww」

まどか「私もパパに言っておかないとっ」 トタトタ

ほむら「どうしてそうなるのよ…行くけれど」

ティロッテ「みんなでお泊り!これがほのぼのSSの醍醐味だね♪」

夜、マミさん家―――

ほむら「そろそろ『巴家』にしてもいいと思うわね」

仁美「それを気にしたらダメですわ!」

オッティ「何もないとこやけど、ゆっくりしてきぃや」

マリア「ええ、お構いなく」

ティロッテ「な、何か間違ってるような…」

さやか「にしてもさー、シズルってめちゃくちゃ美人じゃない?あたしでも惚れるわーww」

シズル「拙者照れるでござるよwwwデュフフwww」

まどか「見た目の喋りのギャップが凄いよ…」

クリームヒルト「にしても、テーブルが三角形って使いづらいよね。ウェヒヒwww」

ティロッテ「シャルシャルは普段小さいから、いっつもマミマミの膝の上でご飯食べるの!」

さやか「へぇ…マミさんがねぇ」 ニヤニヤ

ほむら「妙な笑いを浮かべるのをやめなさい、美樹さやか」

仁美「羨ましいですわ…」

QB「僕を膝の上に乗せてもいいんだよ?」

仁美「お断りしますわ」

QB「…」

オッティ「ワイの背中に乗ってもええんやで?」

QB「お断りするよ!」

そのころ、結界の中―――

フィナロッテ「…ずいぶん住み心地良くなったわね」モグモグ

マミ「テレビにベッド、簡易浴槽…フィナちゃんのスキマって便利すぎじゃない?」

織莉子「どうして電波は届くのかしら…地デジって凄いわね」

キリカ「ベッドか天蓋付きって一体どこから持ってきたんだ…?」

杏子「つーかなんで結界の中をコーディネートしてんだよ…」

ゆま「キョーコー!一緒にお風呂はいろー!」

杏子「あぁ、オッケー」 スタスタ

キリカ「着替えも変身すればいいし、もはやワンルームの家だね」

マミ「あら…テレビが見れるって事は、電話も使えるんじゃ…?」

フィナロッテ「…そういえば」 ピッ

          ◆

     パラリラピッポッピー♪

ティロッテ「フィナから電話…!?」 ピッ

フィナロッテ『…もしもし?』

ティロッテ「フィナぁぁっ!今どこに居るの!?」

フィナロッテ『…別荘よ』

ティロッテ「ふぇっ?別荘…?」

フィナロッテ『…それはそうと、あなたは今何してるの?』

ティロッテ「え、えっと…うちでお泊り会…」

フィナロッテ『…へぇ、暢気なものね…アタシ達を助ける気はゼロってこと?』

ティロッテ「そ、そんな訳…!」

フィナロッテ『…まぁ、あなたがそんな薄情な人だなんて微塵にも思っていないけれどね…アタシ、待ってるから』 ピッ ツー…ツー…

ティロッテ「フィナぁ…///」 キュンッ

マリア「…姉妹百合…アリだわ」

ほむら「ええ。一家揃ってレズビアンね」

さやか「あんたらのせいで台無しだよ!?」

隣町魔女本拠地―――

ズライカ「んー…」 スースー

ウーアマン「本当に1日寝て過ごしてるお」

アルベルティーネ「…わたしが偽者魔女作るために魔力をどれだけ消費したと思っているのかしら…」

ウーアマン「グリーフシードが沢山あるから気にしなくていいんだお」

アルベルティーネ「…まぁ、明日になれば町は絶望に満ちて…魔力も一気にフルチャージだわ…!」

ウーアマン「そういえばアルなんとか、未来予知もコピーしたのかお?」

アルベルティーネ「…当たり前じゃない…あんな便利なもの、覚えておいて損はないわ…」

ウーアマン「それで、明日はどんな事が起こるんだお?」

アルベルティーネ「…劣化コピーだから近い未来しか見えないのよ。だけど…邪魔する奴が現れるわね…」

ウーアマン「それって誰だお?」

アルベルティーネ「…一番厄介そうなのは、あの和服女ね…」

ウーアマン「見滝原最強の魔女だお」

アルベルティーネ「…あの魔女は朝一で真っ先に行動不能にしてあげましょう…ふふ」

ウーアマン「…あの最悪の魔女はどうするんだお?」

アルベルティーネ「…勝てる気がしないわ。『裏のワルプルギスの夜』まで待たないと…」

ウーアマン「裏というか、勝手に作っちゃう感じだお。同人創作だお」

アルベルティーネ「…はぁ、この人は一体何を考えているのかしら…」

ズライカ「…んぅー」 ムニャムニャ

ウーアマン「それにしても、本物のワルプルギスは一体どこに行ったんだお?」

アルベルティーネ「…さぁ?地球のどこかで逆立ちしてるんじゃないの…?」

ウーアマン「逆立ちセンパイ流石だお…」

ティロッテ「おまたせー!ティロちゃん特製アルティマ・ミラノチーズドリア!どーぞめしあがれっ!」 ドーンッ

オッティ「相変わらずティロの作る料理は美味そうやなー」

仁美「す、凄いですわ…私でもここまでの物は作れませんわよ…」

さやか「おおう…ここが食のユートピアだったのか…」 ジュルリ

マリア「大袈裟だわ。でも…イタリアに来たような気がするわね。イタリア行ったこと無いけど」

ほむら「御託はいらないわ。早く食べましょう」 ホムー!

まどか「ほむらちゃん、目がキラキラしてるよ…」

クリームヒルト「こんなの絶対おいしいよ…ウェヒヒ…」 ジュルリ

シズル「それでは、冷めないうちに頂くとするでござるか!それでは…」

QB「あれ?僕の分は?」

     イタダキマァース!

ほむら「ほむほむほむ…熱っ!?」 ホムゥゥゥンッ!

まどか「ほむらちゃんったら…ほら、お茶飲んで」 スッ

クリームヒルト「これはとっても美味しいなってwwwウェヒヒヒッwwww」 モグモグ

さやか「あふっ…んまァーいッ!」 パァァ

マリア「サイゼリアのミラノ風ドリアを越えるレベルだわ…あなた何者なのよ?」

仁美「…確かに本場イタリアの物に近いですわ…恐れ入りました」

シズル「…ククク、ここまでの物だとは思わなかったぞ…我の予想以上だ。更に期待以上の出来とはなァ!クヒャハハハーッ!」 モグモグ

オッティ「あんた、キャラが行方不明になっとるで…」 モグモグモグモグ

QB「ぼ、僕のは…」

ティロッテ「あっ、QBの分はコレね!」 スッ

QB「やっと来た…ってどうしてペット用の器なんだい!」

ティロッテ「人数多くてお皿が足りなかったからコレにしたの。ごめんね?」

QB「…まぁ僕が文句言える立場じゃないんだけどね…うわ、マミの料理より美味しいじゃないか」 ガツガツ

ティロッテ「えへへ、QBったら猫みたいだねっ♪」

QB「えっ」 ガーン

オッティ(人の姿になりゃええやんけ…)


 さやか「こうやって仁美と一緒にお風呂入るなんて、幼稚園の頃以来じゃないかなー」 ワシャワシャ

仁美「そうですわね…」

マリア「昔から仲がいいの?」

さやか「まぁね♪」 ワシャワシャ

仁美「親友でありライバルですわ」

マリア「私とエリーのような関係なのかしら」

さやか「普通だったら、青のライバルは赤だって相場が決まってるのに」 ワシャワシャ

マリア「杏子の立場が無いわね…」

仁美「そろそろ良いですわ。流して貰えます?」

さやか「おっけー」 バシャー

マリア「こう髪が濡れてると本当にワカメみたいね…」

仁美「誰がワカメですのっ!!?」

          ◆

ほむら「まどか、私が体を洗ってあげるわ」 ホムホム

まどか「うん、お願いほむらちゃん」 ニコ

ほむら(まどかまどかまどかまどかァー!!) ヌルヌルヌルヌル

まどか「ほ、ほむらちゃん!前は自分で洗えるから…あっ///」

ほむら(まどかの喘ぎ声っ!!) ホムゥゥゥゥゥ!

まどか「ほむらちゃん!? は、鼻血出しながら倒れちゃった…どうしよう…」

ほむら(私とした事が、幸せすぎて倒れてしまったわ…) ホムゥ…

まどか「そうだ、私って保健委員なんだから何とかしなきゃっ! ま、まずは人工呼吸を…んっ」

ほむら「」 ガクリ

まどか「ほむらちゃあああああん!!?」

ティロッテ「えへへー シズルって髪つやつやだね!」 ワシャワシャ

シズル「そうでござるか?」

ティロッテ「うんっ とっても美人さんだし!」 ワシャワシャ

シズル「褒められても何も出ないでござるよ」

ティロッテ「おっぱいも結構おっきいし」 ワシャワシャ

シズル「並な大きさでござるよ」

ティロッテ「下の毛は結構ふさふさだし!」 ワシャワシャ

シズル「恥ずかしいから言わないでほしいでござる…」

クリームヒルト「えいっ」 モミッ

シズル「ひゃわああぁっ!?」 ビクゥゥッ

ティロッテ「あっ、髪洗ってるときに胸揉んだりしたらダメだよっ!」

クリームヒルト「ごめんね。でも…それはとっても柔らかいなってwwwウェヒヒwww」

シズル「うぅぅ…一生の不覚でござるぅ…」 グスッ

          ◆

オッティ「なんやこの組み合わせ…」

QB「こんなのってないよ。あんまりじゃないか」

オッティ「どう体を洗えばええっちゅうねん!そうや、あんたが変身して洗ってくれへんか?」

QB「わかったよ。きゅっぷい」 ヘンシンッ

オッティ「な、なかなか美味しそうな体しとるやんけ…」 ジュルリ

キュベコ「シャレにならないからやめてくれないかな」

ほむら「まろかぁ…」 ホムーホムー

さやか「ねぇ、なんでほむらの奴、こんな眩しい笑顔で眠ってるのよ?」

まどか「わかんないけど、苦しそうじゃないから多分普通に寝てるんだと思う…たぶん」

クリームヒルト「とっても嬉しそうだなって!」

マリア「さて…今日はもう寝たい所だけど、恐らく今夜のうちに使い魔を送り込んでくる可能性もあるわ。皆で寝る訳には…」

オッティ「ワイが見とこうか?」

シズル「それなら拙者も参るでござるよwwwデュフフwww」

仁美「私も同行しますわ。夜の魔獣狩りですわよー!」

ティロッテ「じゃあティロもっ…」

シズル「ティロッテ殿はここで皆を守って欲しいのでござるよ」

ティロッテ「うぅー、待ってるだけっていうのはウズウズするよぅ」

さやか「え?あたしってホント空気?」

QB「あぁそれと、僕は少し気になる事があってね。一度ここを離れるよ」

仁美「何かのフラグを立ててますわ!重要ですわよー!」

まどか「仁美ちゃん、もう11時回ってるんだから静かに…」

ティロッテ「それじゃ、今日の所はここでおやすみだねっ」

シズル(…拙者、何やら死亡フラグが立っているような気がするでござる…)

 夜の町―――

仁美「って素敵な響きですわ!」

オッティ「何いっとるんやアンタは」

シズル「仁美殿、魔女の反応は如何でござるか?」

仁美「すぐ近くに居るはずなのですけど…」

     ゴシュッ

オッティ「ワイの出番短すぎy」 シュンッ

仁美「恵方巻きさん!?」

ズライカ「な、何だかよくわからない生き物捕まえたわ…さて、よく寝たから調子がいいわね」

シズル「本物のズライカ殿でござるな…幼い頃の記憶が全て『暗闇』になっているでござるよ」

仁美「今度こそ逃がしませんわ!」

ズライカ「私の記憶を掘り起こさないで頂戴、吐き気がするわ。それとそこのワカメヘアー、逃がさないのはこっちよ」

仁美「誰がワカメですのっ!」

シズル「…お主がこの町の魔女を恨む理由も拙者にはよく分かるでござる。しかしどうして魔法少女や魔女を次々と隠すでござるか?」

ズライカ「そんなの教える訳ないでしょう?あなた達にはここで消えてもらう。逃れる事のできない暗黒に抱かれて死ぬがいい!」

仁美「ひどい厨二病ですわ」

ズライカ「黙りなさい、そこの藻頭」

仁美「誰が藻ですのよーっ!!」

ズライカ「夜風が気持ちがいいわね。だけど…!」 ゴウッ

仁美「ま、また結界の中に…」

シズル「周りから音などの情報を掻き消した世界。これがズライカ殿の戦場でござるよ」

ズライカ「さて、どう片付けてあげようかしら」 スチャ

シズル「…ククク、この私を倒せるなどと考えているのなら間違いだな…!」 ジャキン

仁美「行きますわ!」 ヘンシンッ


ズライカ「二面扇風【ツイン・シルフィード】!」 ブォンッ ゴオォォ

仁美「あの竜巻何回やっても避けれませんわ!エアーマンですわ!」

シズル「ウーアマンなら違和感ないのに…暗闇だからダークマン?」

ズライカ「何をゴチャゴチャと。不動扇影【ゼロドライブ・イリュージョン】ッ!」 シュンッ

仁美「また消えッ…きゃあっ!」 ザシュッ

シズル「っ…」 ザシュッ

ズライカ「速さが足りないわ。青い魔法少女だったらなんとか出来たのに緑は期待外れよ」

仁美「どうやって…さやかさんはこれを突破しましたの…?」

シズル「くっ、原理は分かっていても身体が追いつかない!」

ズライカ「どうかしら、私の鉄扇の切れ味は?」

仁美(鉄?…そうですわ、アレなら!)

仁美「はっ」 ジャララララ

ズライカ「何をするつもりか知らないけど、私の攻撃を止められるわけないわ」

仁美「これなら…!」 シュルルルッ チッチッ チチチチ… パチッ

シズル「ズライカ、あなたの攻撃には欠点がある!それは…」

シズル「『武器の扇が鉄製』って事だッ!」

ズライカ「皆の武器も金属製じゃない?まぁいいわ。余計な事をされる前に潰して…」

シズル「…生まれた時から目が見えなかったあなたは、契約によって光を得た。でも、あなたの目の前で両親は魔女に―――」

ズライカ「う、あ…、や、やめて…やめてぇ!!」

仁美「さぁ行きますわ!【カテナ・ジウディツィオ】!!」 ババリバリッシュ

ズライカ「きゃああっ!!」 バチッ

シズル「破ぁッ!」 ガシャーン

仁美「姿を隠していた結界を壊しましたわ!」


シズル「さぁ観念しなさい。瑠璃崎あやめ!」

仁美「それが本名ですの?」

ズライカ「…私が何のプランもなしに、この町で最強の魔女に戦いをしかけると思ったのかしら?」

シズル「どういう事…!」

     カプッ

シズル「っ…」 ドサッ

仁美「シズルさん!?」

ウーアマン「おっおっ!一番邪魔だった魔女を操る事に成功したお!うーったらお手柄だお!」

仁美「そ、そんなっ…」

シズル「…」 ジャキン ブンッ

仁美「きゃあっ!」 ザッ

ズライカ「…さぁ、2人で仲良く『お友達ごっこ』でもしていなさい」 シュンッ

ウーアマン「選手交代だお!」

シズル「…」 ズババッ

仁美「な、なんということでしょう…!」 ガキィンッ

ウーアマン「劇的!ビフォうーあフターだおっ☆」

仁美「つまらないですわー!」

仁美「くっ!!」 ガキィン

シズル「…」 ガッ ガッ キンッ

ウーアマン「おーっおっおっお!いいおもっとやれー!」

仁美(以前は力尽くでさやかさんを元に戻せましたが…今回は相手が悪すぎますわ!)

シズル「…」 ズガッ

仁美「しまっ、鎌が!」 ドシャ

シズル「…」 ブンッ

仁美「い、嫌ですわっ…」 フルフル

シズル「…ぅ」 ピタッ

仁美「…? 動きが止まりましたわ」

ウーアマン「ど、どうしたんだお?早く攻撃するんだお!」

シズル「…ぅぅ」

仁美(そうですわ、きっとシズルさんほどの強大な魔女となると、あの魔女では操りきれないのでは?それなら…)

仁美「シズルさん、申し訳ございませんわ…!」 スッ…

シズル「…はっ、私は一体どうしt」 パチリ

仁美「腹パンッ!!」 ズドォォ

シズル「ぐふっ」 ドサッ

ウーアマン「こ、拳だけで最強の魔女をノックアウトかお!しかも何か喋ってたお!?」

仁美「これで一件落着ですわ!」 ドーン

ウーアマン「ぜ、ぜんぜん落着できてないお…マズいお、やられるなんて聞いてないお!助けてアルなんとかー!!」

隣町魔女本拠地―――

ズライカ「はぁ…まさかこれほど手強い相手だとは思わなかったわ」 ズキズキ

ズライカ「アルベルティーネは…居ないわね。またウーアマンがしくじったのかしら」

ズライカ「…あの魔女が言っていた、私の本当の名前、【瑠璃崎 あやめ(ルリサキ アヤメ)】」

ズライカ「正直、自分でも忘れていたわね。自分の名前なんて」

ズライカ「うーん、『瑠璃』と聞いたら何か邪気が満ちてくる感じがしてくるわ」

ズライカ「私の名前がこんなに格好いいわけがない」

ズライカ「…何故かしら。無性にネコミミを装着したくなってきたわ」 ウズウズ

ズライカ「結界の中に置いてなかったかしら?ええと…」

ズライカ「四次元物置【フォースディメンション・ポケット】」 ズッ ガサゴソ

ズライカ「あぁ、あったあった」 スチャ

ズライカ「…あまりマッチしないわね。私の身体が白いからだわ」 ニャンッ

ズライカ「どうして私って、暗闇の魔女という肩書きなのに身体は白いのかしら…」

ズライカ「ポケモン新作のような感じ?タイトルとパッケージを飾るポケモンの色が真逆で、」

ズライカ「…それとこれとは違うわね。って私ったら何1人でブツブツ喋っているのかしら」

ズライカ「きっと疲れているのよ…明日は忙しいのだし、ぐっすり寝ましょう」 モフッ

ズライカ「あぁ、ベッドがフカフカで気持ちいいわ。なんでこんな物がアジトに置いてあるのか知らないけど…」 モフモフ

 

     キーン ザザッ

アルベルティーネ「…はぁ、また負けたのね…この魔法ほんと疲れるわ…」

ウーアマン「あいつ魔法なしで魔女倒してるんだお!?わけがわからないお!」

アルベルティーネ「…仕方ないわ、この魔女の事は諦めましょう。でも…」 スッ

仁美「シズルさんに何をしますの!」

アルベルティーネ「…記憶を読み取る能力なんて、覚えておかない訳ないでしょ…?」 キィン

仁美「さ、させませんわ!」 ダッ

アルベルティーネ「…残念、もう出来たわ…また会いましょう。志筑仁美…!」 ギュインッ

ウーアマン「引っ張るなおおおおおぉぉぉ…」 キーン

    ゾロゾロ…

魔獣A「チバッ」

魔獣B「シガッ」

魔獣C「サガッ」

仁美「置き土産に擬似魔獣ですの?1人で相手するには数が多すぎ…50体近くってところですわ」

シズル「…47体だ。無間の薙刀【インフィニットハルバード】ッ!!」 ゴオォッ ズババババドゴガグシャアッ

魔獣D「イバァァァルァキィィィー」 ゴシャァッ

仁美「っ!?」

シズル「ま、私にとっては少ないけどね?」 シャキーン

仁美「…カ、カッコイイですわぁぁー!!」

マミの家―――

ほむら(はっ、私どうして…) パチリ

まどか「…ほむらちゃ…」 スースー

ほむら(ほむぅぅぅ!?)ホムッ

ほむら(め、目の前でまどかが寝ている…近い!近いわ!その距離およそ10センチ!)ホムホム

ほむら(これは私からキスしてもいいって事よね!そうだわ、これは神様がくれたチャンス!いえ、まどかこそ神よ!)ホムッホムッ

ほむら(まどかの唇、なんて可愛らしいの…あぁ、さっきはこれが私と触れて…そして今もう一度…)ホムゥゥゥ

ほむら(………)ホムーゥホムーゥ

さやか「ぐぅー…」 ゲシッ

ほむら「痛っ」

まどか「んー…あれ、ほむらちゃん?」 ポケー

ほむら「あっ、ごめんなさい、起してしまったかしら」 アセアセ

まどか「ほむらちゃん…顔近いよ?もうちょっと離れて…」

ほむら「え…」 ガーン

さやか「んぐー…」 ゲシゲシ

ほむら「…」 イライラ

まどか「あー、さやかちゃんったら昔から寝相悪いんだよ…ごめんね?」

ほむら(美樹さやか…絶対に許さない…!) ホムムムムーッ!

マミの家―――

     ガチャ バタン

仁美「あぁ、疲れましたわ…何か柔らかい物にダイブしたいですわ…」 フラフラ

シズル「深夜1時でござるよ…ふわぁあ…ソファでいいから寝させて…」 ウトウト ポフッ

仁美「私もです…」 ギシッ

シズル「ちょっ、何でそこに…」 ギシギシ…

仁美「…」 ムニャムニャ

シズル「あぁもう、まったく…」 ムニャー

          ◆

翌日―――

さやか「だ、大胆にも程ってもんがあるでしょ!」

仁美「知りませんわっ!私だって眠くて意識がはっきりしてなかったんですものーっ!」 カァァ

マリア「へぇ…」 ニヤニヤ

ほむら「どうしてソファの上に2人して仲良く並んで寝ていたのかしら?」

シズル「拙者だって存じないでござるよ!?」

まどか(私だってほむらちゃんの隣で寝てたけどね!)

ティロッテ(もしかして…ティロは1人ぼっち…?)

ズライカ「よく寝たのに疲れが取れないわね…ドラクエの宿屋みたいにHPとMP全回復しないのかしら」

ウーアマン「そんな都合のいい世界なんてないんだお」

アルベルティーネ「…さて、スーパームーンは今日の夜だけど…その前に試したい事があるのよね…」

ウーアマン「ほほう、一体なんだお?」

アルベルティーネ「…フフ、秘密よ。さて、誰で試そうかしら…?できるだけ強い魔女で試したいのだけど…」

ズライカ「じゃあ、間違えて閉じ込めた魔女。あの子とかどう?」

ウーアマン「うーが噛み痕つけた魔女じゃダメなのかお?」

アルベルティーネ「…まぁなんでもいいわ。お願いねズライカ…」

ズライカ「任せなさい」


ズライカ結界内―――

ズライカ『ピンクの子、ボッシュートです』

フィナロッテ「…はぁ、何かしら…」 シュンッ

杏子「あぁ!?便利屋が居なくなったぞ!?」

ゆま「そろそろ外に出たいな…」

マミ「そうね…みんなに会いたいわ」

キリカ「私は織莉子がいればそれでいい!」

織莉子「学校はどうするのよ…ずっと無断欠席でしょう」

マミ「あ…あああぁ!?ど、どうすればいいのよー!?」 ガビーン

杏子「お、落ち着けよ…」

フィナロッテ「…さぁ、折角出れた事だし、あなた達にたっぷり仕返ししてあげないとね」 チャキン

アルベルティーネ「…させないわ…!」 シュルルッ ギュッ

フィナロッテ「…」 グイッ

ズライカ「無駄よ。力尽くで千切れるほどその魔法は脆くないわ」

アルベルティーネ「…にしても、凄いわね…出生はあの最悪の魔女の使い魔。そして未来にはあの魔女を超える可能性を秘めている…」

ウーアマン「記憶を読み取る魔法と未来を予知する魔法を同時にするなんて便利すぎだお!?」

フィナロッテ「目的は何なの?一体何がしたいのよ」

ズライカ「…そうね。特別に教えてあげるわ…私の目的、私の計画…それはね」

ウーアマン「うーもあんまり知らないお!」

アルベルティーネ「…わたしもよ…?」

ズライカ「―――この町の全ての魔女をグリーフシードに戻して、人々の絶望の感情エネルギーを吸わせるのよ。そして」

ズライカ「世界中の魔女を憎悪と絶望で染め上げる…それが私の目的!」

ズライカ「私の家族や多くの人々を殺したくせにッ!憎しみを忘れて平然と今を生きている魔女達へのッ!復讐よッ!!」

フィナロッテ「…!!」

ウーアマン「な、なんだってー!?」

アルベルティーネ「…酷いわね。でも、分からなくもない…」

ズライカ「ねえアルベルティーネ、この魔女にもう用は済んだかしら?」

アルベルティーネ「…ええ。『過去の記憶』も、『未来の可能性』も、完全にコピーした…これで究極の魔女が作れるわ…!」

ズライカ「それじゃあ、この魔女はもう用済みって事よね」 ザシュッ

フィナロッテ「ッ…」 ドサッ

ウーアマン「…ち、血も涙もないお…」 ガクガク

     シュゥゥ… コロン

ズライカ「…最初のグリーフシードだわ。さぁ、後はあなた達でなんとかしなさい。私はもう一眠りさせてもらうわ」 ポフッ スースー

ウーアマン「あやとりと射撃のうまい小学生並に寝つくのが早いお!?」

アルベルティーネ「…うーん、難しいわね…」 カキカキ

ウーアマン「何してるんだお?」

アルベルティーネ「…どんな魔法少女や魔女にも勝る存在…それを描いているのだけど…」 カキカキ

ウーアマン「傍から見れば黒歴史ノート作ってる根暗女だお!?」

アルベルティーネ「…黙りなさい…ライクライク描くわよ…」

ウーアマン「触手プレイは嫌だおーっ!」

アルベルティーネ「…ここをこうして…こんなピンクだと悪役に見えないわね。こうやって…」 カキカキ

ウーアマン「性格はズライカらしさも混ぜるとより悪役っぽくなるお!」

アルベルティーネ「…そうね。キャラ設定の所に付け足しておきましょう…」 キュッ

ウーアマン(にしても…どういう原理で作ってるんだお?)

          ◆

   「…」モグモグ

アルベルティーネ「…ウフフッ…ついに完成したわ!この冷静なわたしが、あまりのことにおかしくなってしまいそうね…!!」

ウーアマン「すっごく強そうだお!真紅と右翼と紺碧の左翼で、オリジナルよりダークなピンクの禍々しい感じだお!」

アルベルティーネ「…さぁ行きなさい偽フィナロッテ…いいえ、これはほとんどオリジナルの魔女ね。別の名前が必要だわ…」

ウーアマン「どんな名前にするんだお?」

アルベルティーネ「…できるだけカッコよく…そうだわ…」

アルベルティーネ「…『Susanna・Margaretha・Brandt(ズザンナ・マルガレータ・ブラント)』。どう…?」

ウーアマン「なんかもう何がなんだかわかんないお!略してズザンナでいいお!」

アルベルティーネ「…決まりね。これがわたしの最高傑作…過去と未来を折り合わせ、わたしの手で作られた『空想の魔女』…!!」

ズザンナ「…」モグモグ

ウーアマン「な、なんでガム噛んでるんだお?」

アルベルティーネ「…そりゃあ、オリジナルの重要ポイント省いたら駄目でしょ…?」

ウーアマン「そ、そうかお…」

お昼―――

仁美「決戦は夕方ですわ…それまで戦闘訓練をッ!」 ドゴォ

ティロッテ「やめてぇー!ソファーに穴開いちゃうよっ!」

まどか「マミさんや杏子ちゃん、どうしてるのかな…大丈夫、なのかな…」

ほむら「まどか、大丈夫。魔法少女はそんなに弱い存在じゃないもの…あの2人なら尚更よ」

クリームヒルト「夕方まで時間的にだいぶ尺があるよ。大丈夫なのかな?ウェヒヒwww」

さやか「同じまどかでも考え方は全然違うなぁ」

マリア「というか本編でメタな発言するのはどうかと思うわね」

まどか「そういえばシズルさんはどこに行ったのかな」

仁美「偵察に行くと言っていました…わッ!」 ボスンッ

ティロッテ「うぇぇ!?それティロのQBでかモフ抱き枕だよぅ!?」

ほむら(う、撃ち抜きたい…) ウズウズ

          ◆

シズル「目的地の手前でなんだか妙な人と遭遇しちゃった…中ボスならさっさと倒されて欲しいんだけどね」

ズザンナ「…」モグモグ

シズル「記憶はモノ凄く曖昧だから、恐らくはローザの魔法で作られた人形。だけど…こんな魔力、一体どこから湧いてくるのやら」

ズザンナ「…」モグモグ

シズル「無口にも程ってものがあるでしょ…なんとか言ったらどうなのよ?」

ズザンナ「…」モグモグ

シズル「ねぇったら!」

ズザンナ「………。 ―――主(ワタシ)は始(アルファ)であり終(オメガ)。名をズザンナと言う―――」モグモグ

シズル「ッ!?」

ズザンナ「―――全ての宇宙(ユニバース)、全ての次元(ディメンション)、全ての可能性(ポッシブル)に―――」モグモグ

ズザンナ「―――終焉(ラグナロク)を齎す絶望の化身(インカーネイションオブディスペア)―――」モグモグ

シズル「なっ…あなたも邪気眼を持つ者(エヴィルアビリティ)だというのッ!?」

シズル「…ククク、それなら―――」 ジャキン

シズル「我が名は救世主(メシア)…虚空(ヴォイド)と幻想(イマジン)を抱く愚者(レッチ)を粛清(パージ)する存在(プレゼンス)だッ!!」 ドーン

ズザンナ「…?」モグモグ

シズル「天気が悪くなってきたわね…すぐ終わらせないと服が濡れちゃう…」

ズザンナ「…」モグモグ

シズル「ったく、そっちが何もしないのなら私から行くよッ!」 ブンッ

ズザンナ「…」 パシッ

シズル「素手で私の攻撃を受け止めるなんて…」

ズザンナ「…」モグモグ

シズル「動かないなら畳み掛けるッ!」 マワシゲリ

ズザンナ「…」 ウケトメ

シズル「ッ!!」

ズザンナ「…」 タタキツケッ

シズル「くあぁぁっ!?」 タタキツケラレッ

ズザンナ「…」モグモグ

シズル「な…なんで自分から攻撃しようとしないの…!?」

ズザンナ「…手加減でもしないと、勝負が早く決まりすぎてつまらない。それとも貴女…一刻も早く終焉を望むの?」

シズル「ッ… 馬鹿にしないでよ…私はあなたを壊して、ズライカも倒す!」

ズザンナ「…面白い。その自信、ワタシが絶望で塗り潰してみせる」 スッ ブォン

シズル「黒い剣…フィナロッテの武器と同じ…?」

ズザンナ「…因果を束ねし救済の刃、名を【バルムンク】という…さぁ、来なさい。趣の魔女」 バサッ…

シズル「私は傀儡なんかに負けないッ! はぁぁぁッ!!」 ジャキィンッ

     ザァァァー…

さやか「あーあ、雨降ってきちゃったよ…」

ティロッテ「ティロあんまり雨好きじゃないよ…フィナは雨のほうが好きって言ってたけど」

マリア「雨のほうが敵に気付かれずに忍び込めたりしない?」

ほむら「気配でバレるわよ、今までの設定的に考えて」

まどか「そんな発言しちゃダメだよほむらちゃん!」


仁美「あの、魔女のまどかさん。少しお聞きしたい事があるのですけど」

クリームヒルト「なぁに?仁美ちゃん」

仁美「そのリボンをほむらさんが身に着けると力が増すのなら、私が着けるとどうなるのでしょう?」

クリームヒルト「えー、分かんないよー」

仁美「貸してもらえません?」

クリームヒルト「うん、いいよ♪」 スルリ

ほむら(まどリボンが私以外の人に…) ホムゥ…

クリームヒルト「はい、仁美ちゃん」 スッ

仁美「これがまどかさんのリボ…きゃっ!?」 バチィッ

クリームヒルト「ど、どうしたの仁美ちゃん!?」

仁美「ふ、触れただけで凄まじい魔力を感じました…私が扱えるような代物では無かったみたいですわ…」

クリームヒルト「そ、そうなんだ…」

ほむら(やっぱり私にしか扱えないんだわ!私はまどかにとって特別な存在だもの!そうよねまじょかァー!) ホムーゥ!

さやか「さっきから何ジタバタしてるのよっ!」

     ザァァァ…

     ドシャッ

ズザンナ「…」 スタスタ

     シュゥゥ コロンッ…

ズザンナ「…もう少しは楽しめると思っていた」 ヒョイ

ズザンナ「…こんな事ではワタシは満たされない。戦い足りない」

ズザンナ「………」 ガサゴソ パクッ モグモグ

ズザンナ「…ストライドよりフィッツのほうが美味しい」モグモグ

   「おーい どこにいるんだおー?」

ズザンナ「…どうした、犬」モグモグ

ウーアマン「ちょっ、犬って…まぁいいお、そろそろアレをアレする時間だお!」

ズザンナ「…」モグモグ

ウーアマン「な、何か言えお…ツッコミ無しかお…」

          ◆

ズライカ「はぁ、眠いわ」 ゴロゴロ

アルベルティーネ「…もう3時よ、そろそろ起きなさい。準備するんでしょ…?」

ズライカ「勝手にしておいて。私はあと2時間ほど寝るから…」 ムニャムニャ

アルベルティーネ「…はぁ、全くもう…」

結界の中―――

杏子「はぁっ!」 ブンッ

マミ「佐倉さん、何をしているの?」

杏子「運動しないと体が鈍っちまうからさ、こうやってトレーニングしてるんだよ」

マミ「なるほどね…私も頑張っちゃおうかな?」

杏子「おっ、久々にやるかい、『マミさん』?」

マミ「ええ。お手柔らかにね♪」 ヘンシンッ

     ヒュン カキーン ティロッ ババンッ ガキンッ ロッソッ ブォンッ


織莉子「はぁ…ソウルジェムの事を考えてないのかしら?」

キリカ「まぁまぁ。グリーフシードなら腐るほどあるんだし、私も運動しないとね!」 ヘンシンッ

織莉子「わ、私はやらないわよ」

キリカ「そうか…じゃあ、代わりにお手合わせ願えるかな?」 トントン

ゆま「ゆまは魔法少女じゃないよっ!」

QB「やれやれ…探したよ。まったく、どこに行っていたんだい?」

 

QB「なんでこんな所にいるのか分からないけど、今すぐ戻ってきてくれないかな」

 

QB「見滝原が大変なんだよ。君の手助けが必要不可欠だ」

 

QB「そうは言っても…やっぱり君が居たほうがいいんだよね」

 

QB「このままだと取り返しのつかない事になるよ?」

 

QB「…うん。君がいれば頼もしい限りだ…って、え?条件だって?」

 

QB「…魔法少女だった時の姿に戻して、か。それは構わないけど」

 

QB「…それに僕まで変身しないと駄目なのかい?」

 

QB「はぁ…やれやれ。仕方ないな」 キィン

 

キュベコ「君のその姿を見るのは実に久しぶりだね。それじゃ、行こうか」

 

キュベコ「コンビだなんて…そういうのが良いのかい?少女ってそういうものに憧れるのかな…」

ズザンナ「………」 ブォンッ

     ゴシュッ   ブワアアアアァァァッ!!

     シュゥゥゥゥゥ… カツンッ

ウーアマン「…とんでもない奴だお…無抵抗とはいえ、あれだけの魔女を瞬時にグリーフシードにするなんて…」 ガクガク

ズザンナ「…」 ヒョイ

ウーアマン「と、ともかく戻るお。じゃないとアルなんとかに怒られるお」

ズザンナ「…」 ガサゴソ パクッ モグモグ

ズザンナ「…」モグモグ

ウーアマン「む、無視かお…」

          ◆

ズライカ「あの世で俺にわび続けろオルステッド…」 ムニャムニャ

アルベルティーネ「…どういう寝言よ…?」

ズライカ「この最終鬼畜兵器をもって貴様等の積荷私自らが処罰を与える。死ぬがよい…」 スースー

アルベルティーネ「…もうツッコミを入れる気力すら起きないわね…」

ズライカ「理想だと!?戯言だっ!!…」 モゾモゾ

アルベルティーネ「…これ何のセリフだったかしら…?というかあなたの性質って『妄想』よね…?」

ウーアマン「ただいまだおー!」

ズライカ「煩いわよ…私の安眠を邪魔しないで頂戴!」 ベシッ

ウーアマン「きゃんっ」

アルベルティーネ(…ズライカってまともなのか馬鹿なのか時々分からなくなるわね…)

ズザンナ「…」モグモグ

ズライカ「あら…あなたは誰かしら?」

ズザンナ「…主(ワタシ)は始(アルファ)であり終(オメガ)…―――」 カクカクシカジカ

ズライカ「つまり…あなたも邪気眼(エヴィルアビリティ)の持ち主なのねっ!」 パァァ

ウーアマン「わけがわからないお!そもそもエビルなんとかって何だお!?」

アルベルティーネ「…あなたは知らなくていいのよ…」

ティロッテ「もう5時かー。小腹空いたなー♪」

クリームヒルト「まんまん満足www1本満足wwwウェヒッwww」

さやか「な、何なのよコレ…ブルベリアイ並みにヤバいわ…」

仁美「…にしても、シズルさん帰ってきませんわね」

ほむら「仕方ないわ。私達だけで行きましょう」

まどか「尺のつぶし方が強引だよね…私達が家でダラダラしてたことになるし」

マリア「だからそういう事言わないの」

さやか「さー行くぞーぅ! いっちょ暴れてやりますかっ!」

ほむら「場所は分かっているの」

さやか「え゙っ」

仁美「どうしますの? シズルさんがいないと場所が…」

マリア「私がいるじゃない」

さやか「おーぅ、そっかぁ、そーだったねぇwww」

マリア「…」

クリームヒルト「頑張れマリアちゃん!ウェヒヒwwwww」

ほむら「…あなたも大変ね」

マリア「全くだわ」 ムスッ

さやか「脹れてるマリアの顔可愛いぞぉ!」

仁美「真っ黒でどんな表情なのか分かりませんわ…」

ティロッテ「ともかく!みんな行くよーっ!」

     オーッ!

マリア「ここよ」

さやか「ここが…?」

ほむら「魔女の、本拠地…」

まどか「で、でも…えぇー?何もないよ?」

仁美「…周りは廃墟のような場所ばかりですけど、ここだけ本当に『最初から何も無かった』状態ですわね」

さやか「ていうか町と町の間になんでこんな所があるのよ?」

クリームヒルト「普通魔女の結界があるのは人気の無い所だもんね」

ティロッテ「それで、結界の入り口はどこなのかな?」

マリア「私は結界の中に直接入った事が無いから、どこに入り口があるのかは分からないわ」

さやか「え?ソレ詰んでない?」

まどか「…ねぇほむらちゃん、なんだか足元に変な感じがするんだけど…」

ほむら「ほむ?私はまどかの足に擦り付いてなんかないわよ?」

仁美「その発言は怪しすぎますわ…って、地面が真っ黒に!?」

マリア「…やられたわ。このエリアが既に魔女の結界内…という事は…」

クリームヒルト「重力に従って結界の中に落ちちゃうね!ウェヒヒヒwww」

     ゴゴゴゴゴ ヒュゥゥゥゥゥン

さやか「フリーオブフォォォォォルゥゥゥゥゥ!!?」 アーレー

ティロッテ「飛んでるー!ティロ今飛んでるー!鳥になってるー!」 キャッキャ

ほむら「飛んでるんじゃなくて落ちてるのよっ!」

クリームヒルト「私のリボン付けたら黒い翼で飛べると思うよほむらちゃん!」

まどか「そんな事してる暇ないからね!?」

仁美「武空術はまだ心得てませんわー!!」

マリア「みんな!早く変身して!まどかはクリームヒルトに常に触れていなさい!」

さやか「おおぅ!さやかちゃん空中で変身!!」

ほむら「この浮遊感はパトリシアの結界を思い出すわね…!」

     ヘンシンッ×4!

クリームヒルト「私は高いところから落ちても全然平気だから、私が抱っこしてあげるね!」

まどか「落ちながら自分にお姫様抱っこされるなんて絶対おかしいよ!」

ほむら(まどかを抱く&まどかに抱かれるなんてっ!最高じゃない!) ホムゥー!

ズライカ「そろそろ時間ね…」

アルベルティーネ「…思ったけど、どうやって町を水没させるのよ…?」

ズライカ「そんなの簡単よ。私がワルプルギスの夜になればいいの」

ウーアマン「まるで意味がわからないお」

ズライカ「…ワルプルギスの夜って、居るだけで大嵐になるじゃない?」

アルベルティーネ「…ええ、結界を持つ必要がないから、周りからは自然災害として見られるわね」

ズライカ「つまり、私がそれほど強大な魔女になってしまえば、勝手に豪雨や暴風が吹くんじゃない?」

ズライカ「それでスーパームーンによって水位も上昇、見滝原は海底に沈むって寸法よ」 ドヤッ

ウーアマン「えぇー…」

アルベルティーネ「…そ、それで自ら呪いを溜め込んでワルプルギスの夜になりきるつもり…?」

ズライカ「ええ。」 キッパリ

ウーアマン(アホだお…こいつ完全にアホだお…厨二病の皮を被ったアホだお…)

アルベルティーネ「…ま、まぁ、頑張って…」

ズザンナ「…哀れな魔法少女達が迷い込んできたわ…」 モグモグ

ズライカ「あら、どうしてここがバレたのかしら?…まぁいいわ。丁重に出迎えてあげましょ…」

ズライカ「この『ソーサレスディメンション・ダークナイトタワー』でねッ!!」

ウーアマン「その名前マジでダサいお!?」

アルベルティーネ「…ただの寝泊り用の建物なのに、外見だけはやたら凝ってるのよね…」

ズライカ「甘いわ2人とも…この常夜の結界では私はほぼ無敵…ふふ、まさにラスボスなのよ!」

ウーアマン「魔王気取りだお…」

アルベルティーネ「…魔女なのに…」

     ストンッ

ほむら「結界の最深部にまで落ちたようね」 ファサッ

ティロッテ「暗いし寒いよ。太陽の光が無いからかな?」

仁美「こんな深い所なのに、上は満点の星空ですわ」

さやか「ここホントに魔女の結界? パトリシアの結界をそのまま夜にしたような感じだし」

まどか「へんな建物が見えるけど、あの中に魔女がいるのかな」

クリームヒルト「そうだね。すごく分かり易いけど、あの魔女なら目立つほうが好きそうだから…」

ほむら「マリアは一体どこにいるの?暗くて全然わからないけど」

マリア「…絶対それを言うと思ったわ」

仁美「あの塔の最上階に魔女が居るのなら、階段を上っていく必要がありますわね」

さやか「入り口の上に隠し扉があって、最後には1UPがいっぱいあったり…」

クリームヒルト「それは夢の泉だよさやかちゃん!ウェヒヒwww」

まどか「Wiiでも中ボスタワーがあったよね。ちゃんと裏口もあったし」

ほむら「あなた達は一体何の話をしているのよ…」

アルベルティーネ「…ここからでも様子が伺えるわね…」

ズライカ「ふふ、ここまで辿り着けるかしら。各階には1人ずつ『とっておきの刺客』を配置してあるし」

ウーアマン(本当にボスラッシュの塔にしてるとは思わなかったお)

アルベルティーネ「…用意したのはわたしだもの。魔女よりずっと強いわ…」

ズライカ「まぁ、結局私が一番強くて凄いんだけどね」

ウーアマン「1階にはどんな奴がいるんだお?」

ズライカ「それは見てのお楽しみよ。ここに映像が出るからよく見てなさい」

アルベルティーネ「…都合よく中の様子が見えるようになってるのね…」

ウーアマン「あ、あいつらが来たお」

ズザンナ「…」モグモグ

ズライカの結界1階―――

     カタカタ

まどか「な、なんだか聞こえてくるよ」

クリームヒルト「本当にボスがいるみたいだね。ウェヒヒwww」

ティロッテ「もしかして、あの人かなっ」

???『…やっほー、よく来たね。マリアとさやや、それにみんな!』カタカタ

マリア「…よくもまぁ、悪趣味なことしてくれるわね…エリーとそっくりじゃない」

???『あー、やっぱりすぐ分かっちゃったか…本物そっくりにしたつもりなのに』

さやか「え…あれってエリーじゃないの?パソコンの姿してるけど」

ほむら「ソウルジェムを見なさい。全然反応がしてないじゃない」

さやか「あ、ホントだ」

???『ソウルジェムは盲点だよ…でもまぁ、ここでみんな絶望させちゃうからいいんだけどね♪』カタカタ

マリア「ここは私とさやかが何とかするわ。みんなは先に進みなさい」

仁美「ありがちな展開ですわね…」

さやか「って、あたしもここに残る事前提なんだ!?」

???『へぇ、そんな事して大丈夫?ワタシには2人がかりでも勝てないと思うんだけどなー?』カタカタ

マリア「勝手に言ってなさい。その液晶画面を銃弾で打ち抜かれる前に言いたい事は全部言っておくといいわ」

さやか「そういうワケだから、みんな先に行っといてくれる?ここはあたしとマリアとエリーもどきで大乱交パーティする予定なんで!」

仁美「不安でいっぱいですけど、ここはさやかさん達に任せますわ」

ほむら「じゃあ先に進ませてもらうわ。行くわよまどか」

まどか「さやかちゃん達、がんばってね!」 タタタッ

マリア「せっかくだから聞いておいてあげるわ。あなた、名前は?」

???『名前なんて無いよ。強いて言うならエリーかな?』カタカタ

さやか「じゃあ偽エリーって事になっちゃいますねー」

マリア「捻りが無いわ…」

偽エリー『変な名前付けられるよりよっぽどマシだってば。まぁ2人にはもうすぐ絶望してもらうからいいんだけどね…』カタカタ

さやか「お、そろそろ来ちゃいますかぁ?あたしはいつでもウェルカムよ!」 ジャキン

偽エリー『Ich mag keine Narren. さややはこの意味分かる?』カタカタ ブォン

さやか「英語はサッパリなのよっ!」

マリア「英語じゃなくてドイツ語よ、さやか」

偽エリー『正解は…『私はバカが嫌い』って意味でしたー!』 トラウマイジリ

さやか「ぎゃー!!?」

ズライカの結界2階―――

     ゴゴゴゴゴ…

ほむら「…大きな鏡ね」

まどか「でも映ってるものは私達じゃなくてヘンな塔だよ?」

仁美「なんだかエッフェル塔によく似ていますわね…」

ティロッテ「イザベルの友達なのかな?」

???「少し違いますよ…私はイザベルを元に魔女として作られた作品の1つです」

ティロッテ「鏡がシャベッタアアアアア!」

ほむら「落ち着きなさい」

???「私はこのフロアの番をしている魔女の形。レプリカでありながらオリジナルを超える…」

まどか「ねぇほむらちゃん。あれってきっと動けないよね?このまま先に進んじゃっても大丈夫なのかな…」

ほむら「そうね。ちょっと個性的なモニュメントは放っておいて先を急ぎましょう」

???「待って下さい。4つのフロアにいる全ての刺客を倒さないと最上階には上れませんよ」

ティロッテ「RPGっぽさがにじみ出てるよっ!」

仁美「あの魔女はそういう所に拘りがあるんですのね…」

ほむら「そういう事なら、ここは私が引き受けるわ。時間停止が使えなくとも、動けない敵相手に負けるはずないもの」

???「ひどい言い様ですね。その判断が正しいのかどうか…」

まどか「じゃあほむらちゃん!先行って待ってるからね!」

仁美「任せましたわよー!」 タタタッ


???「…深く考えもせずに決行するとは。もう少し冷静になって判断したらどうでしょうか」

ほむら「確かに深い事考えていなかったわね…でも、ここは私1人でやるべきだと瞬間的に思ったのよ」

???「…どういうつもりか分かりませんが、後悔しても知りませんよ」

ほむら「あなたを見ていると不思議と思い出すのよ。私が魔法少女になったきっかけっていうのをね」

ほむら「だから、あなたは私が倒す。今の私に何が出来るかを、あなたで試したくなったのよ」

???「いいでしょう…命を賭けてかかって来なさい。これこそ本来の魔女と魔法少女の関係なのですから」 ゴゴゴ…

ほむら(…鏡が、形を変えていく…?)

イサデル「―――私の名前はIsadel(イサデル)。真贋を狭間を映し出す鏡の魔女。その性質は『自照』…」 スォォ…

ほむら「…っ!!?」

イサデル(メガほむ姿)「…それでは、行きますよ…!」 カチャリ

ほむら「…鏡ってそういう事だったのね。それなら、私だって手加減はしないッ!」 ガチャッ

アルベルティーネ「…わたしのコピー魔法と、玩具の魔女の人形を作り出す魔法の要素を合わせた結果、ああなったのよね…」

ウーアマン「なんで芸術家の魔女をベースにしてるんだお?」

アルベルティーネ「…なんでかしらね。ただ、そうしたかったのよ…」

ウーアマン「…アルなんとかも、何考えてるのかよく分からない人だお」

ズライカ「ぅー…」 ムニャムニャ

ウーアマン「ズライカの奴、折角いい所なのに寝ちゃってるお…」

アルベルティーネ「…映画館とかでもぐっすり眠っちゃうタイプの人なのよ。どうしようもないわ…」

ウーアマン「暗闇の魔女のくせにそんなのでいいのかお!?」

ズライカ「んー…じゃすてぃすぶれいかー…」 スースー

ウーアマン「寝ながら必殺技を呟いてるお…どんだけ厨二病なんだお…」

アルベルティーネ「…というかその技、どこかで聞いたような気がするわね…」

ズザンナ「…」モグモグ チラッ

ズライカ「…ついんぶれーどあーくいんぱるすぅー…」 グースー

ズライカの結界1階―――

さやか「うわぁぁ…恭介にそっちのシュミがあったなんてぇぇ…嘘だぁ…」 ウウウー

マリア「あっさり惑わされるなんて、さやかってほんとバカね…」

偽エリー『どう?ワタシの眩惑魔法のお味は♪』カタカタ

マリア「残念ね、私は鋼鉄メンタルなのよ。そう簡単に引っかからないわ」

偽エリー『へー…でも、こっちはもうワタシの物だもんねー♪』カタカタ

さやか「うぅ…中沢なんかに恭介を取られてたまるかぁぁー!」 ブンッ

マリア「ちょっ、危ないじゃないっ!というか中沢って誰よ!?」

さやか「ふふ…エリーもマリアもあたしの物になるのだーっ!」 ガシッ

偽エリー『やっ、ちょっと!放しなさいっ!』ガタンッ

さやか「放してあげない…うっへへへーwwwエリーかわいいのぅwww」 スリスリ

偽エリー『何よもぉぉー!はーなーせー!』ガタガタ

マリア「…あぁ、普段と何も変わらなかったわ…今のうちに」 バンッ

偽エリー『きゃぅんっ!!』パリンッ

さやか「エリーィィィ!!?」

偽エリー「うぅっ…ひどいよぉ…ワタシの大事なパソコンを銃で撃っちゃうなんてぇ…」 グスッ

マリア「いつまで泣きじゃくってるのよ。エリーだったらすぐに『新しいの買ってね!』って強請る所なのに」

さやか「見た目はエリーそっくりなんだけどねぇ」

マリア「兎に角、あなたの負けよ。このまま私達を先に進ませないというのなら、額に風穴開けてあげるわ」 チャキ

偽エリー「ひっ…」

さやか「怖がらせてどうすんのよ。こんな可愛い子を銃で打ち抜こうだなんてほむらでもしないっての」

マリア「あなたねぇ…この子は敵なのよ?いつ寝首を掻かれるか分かったものじゃないわ」

さやか「大丈夫だって。エリーはそんな事しない…例え偽者であっても、そういう所は変わってないと思うなー?」

偽エリー「さ、さややぁ…」 ウルウル

さやか「きっとあんたは、ちょっと寂しかっただけなんでしょ?」

さやか「だったら、事が済んだらまた会いに来てあげる。さやかちゃんは敵にも寛大なのよww」

マリア「ちょっと…そんな約束していいの? そもそもこの子は…」

偽エリー「…気持ちだけ受け取っておくよ。きっとこの結界が無くなったらワタシも消えちゃうし…」

マリア「………」

偽エリー「でも、最後に1つ…お願いしてもいいかな?」

さやか「ええ、何でも言ってよね」

偽エリー「…名前が欲しいの。魔女の偽者として生まれたからさ、ワタシ個人の事は誰も見てくれなくて…」

さやか「なるほどねぇ…名前、名前…うーん…何だろ…」

マリア「あなたが考えたら絶対にセンスの無いネーミングになるわよ?」

さやか「そんな事無いってのっ!」

偽エリー(あぁ…やっぱり、この2人って仲いいなー…)

ズライカの結界2階―――

イサデル「どうですか?自分自身の魔法を受けた気分は」 カチリ

ほむら「目の前でいきなり爆発が起こるなんて心地良いものではないわね。さやかの気持ちがよく分かるわ」 ダンッ

イサデル「しかし流石ですね。爆弾への対応の早さといい、流石は本人といった所でしょうか」

ほむら「というかあなた卑怯じゃない!時間停止まで真似るだなんて聞いていないわ!」

イサデル「だから言ったんですよ。深く考えるべきだと」 ババババッ

ほむら(くっ…せめて私も時間を止められたら…え?) カシャ

ほむら(ま、まどリボンが…盾の中にある…!?)

          ◆

ズライカの結界3階―――

ティロッテ「うぅ…階段上るのきついよっ…」

クリームヒルト「ウェヒヒwwwみんな遅いよーwww」

仁美「い、いつの間に先に登っていたんですの…?」

まどか「…あれ?リボン外したんだ?」

クリームヒルト「えっとね、ほむらちゃんに1つ渡しておいたの。何かあった時に必要かなって思ったから…」

???「ヤァ、よく来たね。待っていたよ」 シュタッ

まどか「えっ…?」

仁美「その声は…!」

ティロッテ「QB…!?」

???「確かに私のオリジナルはQBだけど違うよ。私はインキュベーターが魔女化した時を想像して生み出された個体だ」

クリームヒルト「形はQBだけど、色がなんだか灰色っぽいね…」

???「私は魔女の使者。魔法少女を絶望させる孵卵器の魔女さ。その性質は『醜穢』…かな」

デュゥべえ「ディスペア・インキュベーター、通称デュゥべえ。君達にはここで魔女化してもらうよ」

ズライカの結界2階―――

ほむら「…」 キュッ

イサデル「…戦闘中に身嗜みを整えるなんて随分と余裕ですね。何ですか?そのリボンは…」

リボほむ「知らないのなら魅せてあげるわ。“現在”の暁美ほむらを」 カチッ

イサデル「まさか、時間ていs―――」

リボほむ(…結局私は、まどかの力に頼りっぱなしね…) グググ バシュッ

リボほむ「ほむアロー、そして時は動き出す」 カチッ

イサデル「ッ!?」 カチッ

イサデル(まさか時間停止で返してくるとは。それに矢ですか…?銃撃で撃ち落とすべきですね…) ババババッ

イサデル「時間停止、解除」 カチッ

     ズダダンッ!

リボほむ「…やるわね」 フフッ

イサデル「…貴女もですよ」

―――私、目が見えるようになりたい…みんなと同じように、『ひかり』が欲しいの!

 ―――それが君の望みだね。その願い、叶えてあげるよ


―――わぁ…!な、何これ!すごい!よくわかんないけど不思議!これが、みんなが感じてきた世界なの?

 ―――そうだよ。これが光のある世界さ

―――…みんな、こんな凄いのをいっつも見てたんだね…本当にありがと、キュゥべえ!


―――何…あれ…見てるだけで体が震えちゃう…

 ―――あれが魔女だ。魔法少女はみんな、あれを倒す使命を背負うんだよ

―――あ、あんなのをやっつけなきゃいけないの!?こ、怖いよ…

 ―――大丈夫さ。君には戦うための力が備わっているからね。むしろ魔法少女の中でも素質はとても高いぐらいだ

―――…うん。私がんばって戦うよ!

 ―――君がこれほどまで強くなるとは思わなかったよ。僕の知ってる限りではトップクラスだ

―――ふふ…あなた、いつの間にそんなお世辞まで言うようになったの?

 ―――いやいや。僕は嘘は付かないよ。他の魔法少女の中でも噂になってるぐらいさ

―――そうなの…? だったら通り名を決めないとね…『死黒の大嵐(レイスブラック・グランドストーム)』なんてどうかしら?

 ―――…いつも思うんだけど、そういう名前って必要なのかい?

―――当たり前よ。必殺技や決め台詞はロマンだってパパが言っていたもの

 ―――まぁ、どうしようと君の勝手だけどね…

―――もう。運命の白獣(ディスティニーラビット)はそんな事言っちゃダメよ

 ―――変な名前つけないでよ。それに僕はウサギじゃないからね?

―――何よこの使い魔の数は…見るだけで吐き気がしてくるわ

 ―――それだけ多くの人間を犠牲にしたって事だろう。今、この見滝原を担当していた魔法少女はここを離れているからね

―――この前言ってた静流って人かしら?一体どういう子なのか気になるわね…自分の持ち場を離れるなんて

 ―――…どうやらそんな事話してる暇は無いよ。一般人が結界に取り込まれているようだ

―――え…あれって……パパ!?ママ!?なんでここにいるの!?ここ結界よ!? ねえったら!!

 ―――魔女の口づけのようだね、君がいくら呼びかけたって無駄だ。魔女を倒すしか元に戻す方法がないよ…

―――そんなの分かってるわ!今助けに…くっ!!

 ―――まずい、使い魔が多すぎる! このままだと…

     ゴリッ グシャッ ブシャァァ

―――………え?

―――あ…ああ……あああああぁぁぁ………

―――嫌アアアアアアアアアァァァアアアアアアアァァァァァァァ!!!!!!!

ズライカ「―――――っ!!」 ガバッ

ウーアマン「わぅっ!!?」 ビクッ

アルベルティーネ「…大丈夫?ひどく魘されてたけど…」

ズライカ「…な、何でもないわ。悪い夢を見ていただけよ」

ウーアマン「寝るからいけないんだお…」

ズライカ「…で、魔法少女達はどうなったのかしら?」

アルベルティーネ「…1階のフロアは2人掛りでに突破され、2階で1人戦闘中。残りが今3階に到着した所だわ…」

ズライカ「まだ全然じゃない…だらしないわね」

ウーアマン「そんなサクサク進まれたら逆に困るお」

ズライカ「はぁ…寝る気も失せたし、じっくり観察してあげ…あら?」

ウーアマン「ん、どうしたんだお?」

ズザンナ「…この結界にまた魔女が入ってきた」

アルベルティーネ「…まだ他に仲間が居たのかしら…?」

ズザンナ「…」 スッ パキンッ

ウーアマン「!? 何でグリーフシードを砕いて…」

ズザンナ「…違う。これはグリーフシードじゃない。ただ魔力を篭めた偽物」

アルベルティーネ「…つまり、それでわたし達を騙した本人がここに来たって事なのね…」

ズライカ「…こんな小細工を使う魔女なんて、あいつしか居ないわ」

ズライカ「―――趣の魔女シズル…いえ、蜷城静流!!」

デュゥべえ「さて、君達の実力はどれほどなんだろうね?」

クリームヒルト「ここはソウルジェムの無い私がなんとかするから、仁美ちゃん達は先に…」

仁美「わ、分かりましたわ…それでは」

デュゥべえ「おっと、先へは行かせないよ」 ゴォゥッ

ティロッテ「えっ…何…?」

デュゥべえ「このフロアを結界で包み込んだ。私が魔法を解かない限り、君達はここから出られないよ」

まどか「そ、そんなのってないよ…」

デュゥべえ「さて…君達に5つの課題を出そう。それをクリアしたら、私は何も言わずここを通してあげるよ」

仁美「私達はそんな遊びに付き合っている暇はありませんの!」

デュゥべえ「なら、大人しく絶望を選ぶんだね。それじゃ始めよう…まずは」

デュゥべえ「君達が普段どういう攻撃方法をしているかのテストだ」 ブォンッ

まどか「ふ、増えた!」

ティロッテ「こ、これって杏子のロッソ・ファンタズマと同じ…」

仁美「幻影の魔法…!」

デュゥべえ「畳み掛けるよ。もっと数を増やそうか」 ブォンッ

まどか「きゅ、QBがいっぱいいるみたい…」

デュゥべえ「私の分身を全て消す事。それが最初の課題だよ」

クリームヒルト「ウェヒヒ…ざっと500ぐらいはいるかな…?」

ティロッテ「こ、こんなの多すぎるよぅ!」

デュゥべえ「さぁ、いかに君達が魔法を効率的に使っているか見せてもらうとしようか」

ズライカの結界2階―――

イサデル「解除!」 カチッ

リボほむ「甘いわ!」 カチッ

リボほむ(時の止まった世界の爆弾なんてただの置物よ) バシュバシュ

リボほむ(そして背後に矢を撃ち込む!) バシュゥッ!

リボほむ「そして時は動き出す」 カチッ

イサデル「またしても背後からの攻撃ですか…!」 カチッ

イサデル(くっ、困りましたね…爆弾は時間停止で避けられてしまいますし)

イサデル(ならば、次は銃撃で…!) ダダダダンッ! カチッ

リボほむ「無駄よ!」 ガキンッ

イサデル「なっ…あの距離の銃弾を盾で…!?」

リボほむ「残念だったわね。あなたとは経験の差が全然違うのよ」

イサデル「…確かにそれは認めます。ですが、『偽物』でしか生きれない私にとって、本物を越える事こそが到達点…」

イサデル「真似る事でしか己を表せない私が、貴女に負けるというのは自分自身の否定なのですよ!」

リボほむ「なら私を倒す事ね。そして自分の正しさを証明してみなさい」

イサデル「分かりました。もう遊びはここまでのようですね…!」 ザッ

リボほむ「かかって来なさい。魔法少女と魔女の戦いは本気でないと命を落とすわよ!」 ファサッ

イサデル「この結界を守る者として!『イサデル』という鏡の魔女として!次の一撃で貴女を倒してみせるッ!!」

リボほむ「受けて立つわ!今を生きる者として!『暁美ほむら』という魔法少女として!全力で迎え撃つッ!!」

リボほむ・イサデル「「 時 間 停 止 ッ !! 」」 カチッ!

―――

―――――

―――――――

イサデル「…完敗ですよ。私の使命は果たせませんでした…」

ほむら「あなたも相当だったわよ。時間停止をもってしても、あんなに苦戦したのはワルプルギス以来だわ」

イサデル「…最後に1つだけ教えて下さい。私は、私として戦えていましたか…?」

ほむら「…ええ。それはもう眩しいくらいにね」

イサデル「…よかった…これでもう、何も思い残す事はありません…」 サァァ…

ほむら「待ちなさい。負けたから消えるなんて、そんなのずるいとは思わないの?」

イサデル「…ふふ、ごめんなさい。そして、ありがとうございました……でも、」

イサデル「…もし生まれ変われるのなら、本当の魔女として貴女と会いたいものですね―――」

ほむら「……あなたは、もう偽物なんかじゃなかったわ。イサデル」

     カツンッ

ほむら「………!!」

ほむら「…よかったわね。あなたにはまだ、生きるチャンスがあるみたいよ」

ズライカの結界5階―――

アルベルティーネ「…時間停止を使われてたから、何が起こってるのか全然わからなかったわね…」

ウーアマン「ねぇアルなんとか。生み出した魔女からグリーフシードが出てくるなんてこと普通あるのかお?」

アルベルティーネ「…多分、精密に作りすぎたから出てきたんじゃないかしら。あれはもうコピーだなんて言えないもの…」

ウーアマン「なるほど…ところでズライカの奴いつの間にか居なくなってるお」

アルベルティーネ「…わざわざ自分から動くだなんて、珍しいものね…」

ウーアマン「外の様子はここから見れないのかお?」

アルベルティーネ「…自分で外に行きなさいよ…」

ウーアマン「寒いのは嫌なんだおっ!」

アルベルティーネ「…あなた、それでも犬の魔女なの…?」

ズライカの結界3階―――

ティロッテ「アルティマシュート!」 ドガーン

ティロッテ「うぅ…まだいっぱいいるぅ…もう疲れてきた…」

仁美「魔力を使いすぎですのよ。ここは私がッ!」 ドゴォ

デュゥべえ「魔法による射撃はコストが高いからね、外してしまった場合は大きく魔力を浪費する事になる。それに加減が難しい」

デュゥべえ「だからここは物理的な攻撃を確実に当てて戦うというのは正しい判断だよ。志筑仁美」

仁美「それくらいは弁えていますわ!」 ドガッ

まどか「だけど仁美ちゃん、せめて武器は使おうよ…」

クリームヒルト「んー…これぐらい1撃で吹き飛ばせるはずなのに、なんだか力が出ないような…」

デュゥべえ「君達が『いかに効率よく魔法を使えるか』のテストだからね。この結界の中では、私が定めた魔力までしか発揮できないのさ」

クリームヒルト「ウェヒヒ…これじゃ私にとって厳しいね…」

仁美「ここは私が引き受けますわ。接近戦なら得意ですもの!」

―――

仁美「はぁ…はぁ…中々骨が折れましたわね…」

まどか「仁美ちゃん…無理しすぎだよ」

デュゥべえ「これくらいは訳ないだろう?さて、次のステップと行こうか」

ティロッテ「待ってよ!もうちょっと休憩してから…」

デュゥべえ「次は…そうだね、使い魔の攻撃を1分間避け続けるというのはどうかな」 ブォンッ

仁美「1分ですの?それなら何とか…」

使い魔「ウェヒヒ」

使い魔「ホムホム」

使い魔「ホントバカ」

使い魔「クーカイ」

使い魔「キョーコキョーコ」

使い魔「ティロフィナーレ」

使い魔「デスワー」

使い魔「オリコォー!アイシテルー!」

使い魔「…ヤメナサイ」

クリームヒルト「ウェヒヒ…どこかで見たような気がするのばっかりだよ!」

デュゥべえ「ちなみに、この使い魔には君達の攻撃は一切通用しない。さぁ、始めようか」

ティロッテ「そんなの理不尽だよっ!?」

使い魔「トキヨトマレ」 カチッ

     ドガァンッ!

クリームヒルト「ほむらちゃんと同じように時間を止められるんだねー、ウェヒヒ」

仁美「よ、避けられる気がしませんわ!」

使い魔「イッテデジュッテダ」 ホワン

まどか「あれ…なんだか体がゆっくりに…」 ノローリ

使い魔「カラダガカルイ!」 ブーン

ティロッテ「こ…こんなのどうすればいいのよぅ…!」

仁美「1分…1分だけならきっと何とかできますわ…!」

ズライカの結界外郭―――

シズル「また会ったわね。待ちくたびれちゃったわ」

ズライカ「…本当にしぶといわよ。あなた」

シズル「一度敗れた人が修行して強くなって帰ってくるってのはバトル物の黄金パターンなの。分かるでしょ?」

ズライカ「…私は寝起きでイライラしているの。どんな殺され方をしたって文句は言わせないわ」 バッ

シズル「上等ね。その手足を切り飛ばした後どんな方法で私を殺してくれるのか、楽しみでしょうがない」 ジャキン

ズライカ「そう。まずはその無駄口を2度と出来ないように喉を引き裂いてあげるわ」 ダッ

シズル「出来るものならどうぞ。一度私達に負けているあなたに出来るかしら!」 ザザッ

ズライカ「その言葉そっくりそのままあなたに返してあげる。【不動扇影(ゼロドライブ・イリュージョン)】」 シュンッ

シズル「私にその技は通用しないッ!」 ズザザ

ズライカ「残念、そっちは残像よ」 ブォン

シズル「!?」

ズライカ「眩惑魔法…【幻夢偽陣(ファンタズム・ミラージュ)】」 ビュン

シズル「くぁぁっ!?」 ザシュ

ズライカ「私が結界しか作り出せない魔女だとでも思っていたのかしら?私も舐められたものねッ!」 ブンッ

シズル「くっ…この…!」 ガキン

ズライカ「あなたが見滝原を離れていたせいで、私がどんなに絶望したことかッ!!」 ググ…

シズル「そんなの逆恨みでしょ。あなたは絶望する理由が悪かっただけの…」

ズライカ「煩いッ!!」 ズバッ

シズル「ぐぅ…っ!」 ドク…

ズライカ「あなたに何が分かると言うの!?他人の為に願った訳でもないのに!自分の望みを叶えたはずなのにッ!!」 ドスッ

ズライカ「結局は周りを巻き込んで絶望して!魔女になって不幸をばら撒く存在になったのよ!!?」 ドスドス

ズライカ「私だけが絶望するだなんて許さないッ!人を不幸にしてきた魔女が幸せに過ごすだなんてあり得ないッ!!」 スッ

ズライカ「だから私は変えるのよ!魔女の在り方を!!この世界を!!私が絶望という闇で塗り潰すッ!!!」 ズバァッ!

ズライカの結界3階―――

仁美「はぁ…はぁ…」

ティロッテ「し、死ぬかと思った…」 ゼェゼェ

クリームヒルト「これぐらい全然平気だよ。ウェヒヒww」

まどか「私を守りながらかわし続けるなんて絶対おかしいよ」

デュゥべえ「流石はワルプルギスの夜を越えた事だけはあるね。さぁ、次のテストだ」

     スゥゥ…

まどか「わ…周りが真っ暗で何も見えないよ!」

     ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

クリームヒルト「何だか変な音が聞こえるね…それに結界全体が揺れてるような」


―――アハハハハハハハハハハ…!!―――


仁美「…!?」

まどか「い、今の笑い声って…」

ティロッテ「ワルプルギス…!?」

デュゥべえ「さて、次は君達の『絆』を見せてもらおう。視覚と聴覚を奪われた状態であの使い魔を倒してみせてよ」

デュゥべえ「まぁ本物のワルプルギスの夜ほどの強さではないから安心してよ。大体3分の1程度のものって所かな」

デュゥべえ「君達の通信手段はテレパシーのみという状態で戦ってもらう。それじゃ、精々頑張ってくれ」 プツン

まどか(…音が聞こえなくなったね…)

クリームヒルト(ウェヒヒ…流石にこれは厳しいかも?)

仁美(よりにもよってワルプルギスを相手に…)

ティロッテ(みんな!来るよっ!気を付けて!)

仁美(なんで分かりますの!?)

ティロッテ(勘だよ!カン!)

―――

クリームヒルト(見えない上に聞こえもしなかったら手ごたえがあるのかどうかもわからないね…)

仁美(攻撃の際にはテレパシーを上手く使えませんわ…誰がどこにいるのかも分からないのに)

まどか(みんなが離れてたら危ないよ、どうにかして一度集まらないと…!)

ティロッテ(任せて!アルティマシュートッ!) ドガァン

クリームヒルト(ウェヒヒ…今揺れた所にみんな集まるんだね) バビューン

まどか(え、っと…何処…かな、あれ…?) タッタッ

仁美(私がまどかさんの居所を探し当てますわ!) ジャララララ

まどか(ひゃぁっ!?今何か冷たい物が足に…鎖?)

仁美(見つけました!この足の細さと柔らかさは間違いなくまどかさん!)

ティロッテ(なんでそんな事分かるのーっ!?)

仁美(長年の修行の成果ですわ!)

クリームヒルト(こんなの絶対おかしいよwwwww)

クリームヒルト(ここは私達2人の攻撃で1撃で終わらせようと思うの)

まどか(本物のワルプルギス相手に使ったアレだね)

ティロッテ(でも相手の場所がイマイチ把握できないし…どうすればいいのかな)

仁美(任せてくださいましっ!) ブンッ

     ジャラララ ガキンッ

仁美(…ここですわ!さぁ、前に手を伸ばして、鎖がぶら下がっている方向へ!)

まどか(あっ、前に冷たいものがあるよ、こっちに向かってやればいいんだね)

ティロッテ(なんか色々と万能だねその鎖っ!)

クリームヒルト(じゃあもう1人の私、私の手を掴んで!)

まどか(うんっ) ギュッ

クリームヒルト(行くよ!桃黒混成魔法!) キュィィィィィン…

仁美(そ、それは…このSSの1スレ目、>>589の…!)

ティロッテ(ちょっと長いおまけ集1で名前だけ登場したあの技…!?)

まどか・クリームヒルト(【希絶の弓撃(アルコ・ディ・スペランツァ・エ・ディスペラツィオーネ)】ッ!!) バシュゥゥンッ!

     ズドドドドドォォォォォッ! ゴシャァァァァァンッ!!

クリームヒルト(ウェヒヒ…やりすぎちゃったかな?www)

まどか(か、肩が外れるかと思ったよ…)

ティロッテ(あ、周りが明るくなってく!)

仁美(第3の課題もクリアですわ)

     プツッ

まどか「あ、音が戻ったね」

デュゥべえ「…流石だね、見事な絆を見せてもらった。でも、次はそう上手くいくかな?」

ティロッテ「ティロ達は何があったってクリアしてみせるもん!」

デュゥべえ「自信があるというのは大切だ、そうでないと魔法少女は務まらないからね。それじゃあ始めよう。次は…」 ニヤリ

デュゥべえ「―――第4テスト。君達がどこまで『希望』を持っていられるか、見せてもらうよ」 ゴゴゴゴゴ…

ズライカの結界4階―――

???「このSSやべぇwwお気に入りに追加だなww …ふー」 カタカタ カチッ

???「あーぁ…退屈だぜ。いつになったら誰か来るんだよっ!」

???「下の階は騒がしいし、もしかしたら全員やられてんじゃねぇだろうなー?」

???「…まぁその時はその時だよな、もうちょっと待つとするか」

???「うぐぅ…腹減ったなー。うどんでも食べたいぜー…」

ズライカの結界1階―――

さやか「うーん、名前…エリ子?違うなー…キルスたん?これもイマイチ…」

マリア「…いい加減決めなさいよ、急いでるんだから」

さやか「さやか、エリー、マリアで…サリア?」

マリア「あなたのネーミングセンスは本当にどうにかならないのかしら」

偽エリー「えー、でもサリアも結構可愛いと思うけどなー?」

マリア「それだと私と被るじゃない…もう少し捻りを入れるべきよ」

さやか「サーリア、サリーア、サリアー…さぁどれがいい!?」

偽エリー「うーん、SarriaかSalireか…どっちも捨てがたいのよねー」

マリア「はぁ…いつになったら先に進めるのかしら…」

ズライカの結界3階―――

ほむら「…結界? ダブルまどかの気配を感じるけれど、中に入れそうにないわね…」

デュゥべえ「ヤァ、君が暁美ほむらか」

ほむら「っ! インキュベーター…!?」

デュゥべえ「違うよ。私はこのフロアを担当する魔女さ」

デュゥべえ「今この結界の中で魔法少女が戦闘している。終わりが来るまで両側とも出入りは不可能だよ」

ほむら「そんな…この中にはまどかがいるのよ!?魔法少女でもないのに…!」

デュゥべえ「君にはどうする事も出来ないね。ここでじっとするより上の階に進んだほうがいいんじゃないのかい?」

ほむら「…くっ、不服だけどそうするしかなさそうね、」

ほむら「でも、その前に1発」 ダンッ

デュゥべえ「ちょっ」 パァン

ほむら「スッキリした事だし先に進ませてもらうわっ」 タタタッ

デュゥべえ「…全く、いきなり撃ち抜かれるとは思わなかったな…」 デュップイ

ズライカの結界4階―――

ほむら「…何かしら…ここだけイヌカレー空間らしくないわね…」

???「おぅおぅ、待ちくたびれたぜ。まさか1人で来るとは思わなかったけどな♪」 トンッ

ほむら「また妙な奴が出てきたわね。それに、どこかで見た事あるような…」

???「何言ってるんだ? あたしは魔力によって創られた中で唯一、オリジナルを持たないコピー魔女さ」

ほむら「それはコピーとは言わないと思うのだけれど…」

???「それに下の階に居るような奴等とは格が違うぜ。なんたって身体は魔法少女と一切変わり無いからな!」

ほむら「…あなたの無駄話に付き合っている暇は無いの。先に進ませてもらうわよ」 カチッ

     ドガァンッ

ほむら「…ふぅ、早く先に進み…」 スタ…

???「なるほどー、時間停止ねぇ。こいつは面白い魔法だぜ」

ほむら「!?」

ほむら「あなた、今一体何をしたというの!?」

???「そんなの簡単さ。『次に来る攻撃を必ず避ける』って未来を先にメモ帳に書いておいただけなんだぜ」

ほむら「未来を操作する魔法…?」

???「まぁ、そんな所だぜ♪」

ほむら「…そんな能力があれば、もっと早くワルプルギスを越えていられたのかしら」

???「まぁ、未来に何が起こるか分からないってのも楽しいと思うけどな」

ほむら「…あなた、名前は何て言うのかしら?」

???「ん、あたしか? あたしは…理想を描き、現実を創る夢現の魔女。ちなみに性質は『創造』だぜ」

???「名前は付けられてないけど、前から自分で考えてたんだよなーっ♪」

ほむら「いいから早く言いなさいよ…」

???「おっと、今言うから怒らないでくれよぉ」

ナヴェス「―――あたしの名前はNaves(ナヴェス)! あんたのシナリオにピリオドを書き打つ魔女だぜッ!」

ズライカの結界外郭―――

     カツンッ

ズライカ「はぁ…はぁ…」

ズライカ「本当に手間掛けさせてくれたわね、全くイライラしっぱなしだわ…」 ヒョイ

ズライカ「さて、これで厄介な者も居なくなった訳だし…タワーに戻って夜が来るのを待…っ!」


―――ドッガァァァンッ!!


ズライカ「な、何事ッ!?」 クルッ

ズライカ「タ、タワーの上部から煙が…!」

ズライカ「…そんな、まさか…」

ズライカ「―――自分を囮にして、私が外にいる隙に『奴』をここに引き入れたというの…!?」

少し前―――

 ―――まさか君まで居るとは思わなかったよ

―――これも何かの縁でござるなwwwデュフフwww

 ―――やれやれ。さて、あの魔女の結界に乗り込むには少々厳しい所なんだけど…

―――まずは拙者が先に、魔力をわざと溢れさせながら結界に突入するでござるよwww

 ―――いいのかい?それだと君が囮じゃないか

―――恐らく、ズライカは拙者を自らの手で倒そうとするはず…

―――九兵衛殿達にはその間に気配を消して進入し、魔法少女達の援護と本拠地への牽制をして欲しいのでござるよ

 ―――なかなか無茶をするね。魔法少女の時から君はそういう人だ

―――デュフフwww照れるでござるなぁwwwww

 ―――褒めてなんてないよ!?

ズライカの結界3階―――

デュゥべえ「…この時間軸とは別の世界の、君達の結末を見せてあげたのだけど」

デュゥべえ「やはり、精神的ショックに対してはどうする事も出来なかったようだね…身体が強くとも、心は脆く壊れやすい」

仁美「…」

ティロッテ「…」

まどか「…」

クリームヒルト「みんな、しっかりしてよ!こんな所でやられちゃうなんて駄目だよッ!!」

デュゥべえ「しかし不可解だ。どうしてここまで魂が濁っても絶望しないんだい?」

デュゥべえ「普通ならソウルジェムはグリーフシードに変化し、魔法少女は魔女へと姿を変えるはずなのに」

ティロッテ「……せる…」 ムクリ 

クリームヒルト「ティロちゃん!?」

デュゥべえ「…まだ立ち上がるほどの気力があったとはね」

ティロッテ「魔法少女は…ティロの家族は…友達は…!」 ガチャ

デュゥべえ「……?」

ティロッテ「どんな絶望だって希望に変える力がある…!」 カチッ

ティロッテ「どんなに残酷な結末だって…壊してみせる!変えて見せるッ!」 ドォンッ!

デュゥべえ「」 パァンッ

デュゥべえ「ヤレヤレ…魔法少女は常を覆す存在だとは聞いていたけど、正直ここまでくると厄介極まりない」

デュゥべえ「周りの魔法少女が絶望しなかったのは君の魔法の一環だろう?全く、無理やり課題を突破されてしまったよ」

ティロッテ「ふん、ティロを怒らせるからこーなるのっ!」

クリームヒルト「ティロちゃん、ご機嫌斜めだね…私も本気出そうかな?www」

ティロッテ「くりーむちーずさんが怒ったら宇宙が滅びちゃうよっ!」

デュゥべえ「…腹立たしいほどに純一無雑だ。それでいて絶望を押し流すほどの力を秘めている。イレギュラー極まりないね」

デュゥべえ「最終テストだ。この私が直々に君達を絶望させて…」 ゴォォ

???「いくらなんでもそれは強引すぎないかい?全く、インキュベーターとしてのやり方がなってないよ」 シュタッ

クリーム・ティロ・DB「!?」

デュゥべえ「!? どうやってこの結界に入っ…ぐぇ」 スパァン

???「きゅっぷい。少し来るのが遅かったかな?」

クリームヒルト「少しどころじゃないよQB、遅すぎだよ…ウェヒヒwww」

ティロッテ「…え?なんでQBがここにいるの?」

キュベコ「色々あってね。さて、君ももう彼女らの力を十分見ただろう?次は僕が相手しようじゃないか」

デュゥべえ「インキュベーター…私のオリジナルか。面白い」

デュゥべえ「テストは続行だよ…君が代わりに、私を打ち負かしてみせるんだね」 ゴゴゴ

デュゥべえ(少女姿)「―――対魔法少女インターフェイス切替、ディスペア・インキュベーター…少女モードだ」 デュップイ

ティロッテ「へ、変身したぁーっ!?」

クリームヒルト「ウェヒヒ…あれだとデュベコになっちゃうねwww」

デュゥべえ「さぁ始めよう。第5テスト…君がどれだけ『魔法少女』として成せているのか見せて貰おう!!」

キュベコ「望む所さ。じゃあ僕は…君がどれほど『魔女』として機能しているか、試してあげるよ!!」

クリームヒルト「どっちも元々は違うけどねwwwウェヒヒwww」

ティロッテ「そういうのは言っちゃだめだよっ!」

ウーアマン「ねぇアルなんとか、4階のあいつは何者なんだお?」

アルベルティーネ「…なんて言えばいいのかしら。気の迷い…みたいな…?」

ウーアマン「わけがわからないお。具体的な能力とか教えてほしいお」

アルベルティーネ「…そうね、あのメモ帳に事象を書き入れれば現実がその通りになる。だけど欠点があってね…」

ウーアマン「欠点?それって何…」

ズザンナ「…ッ! 2人とも下がりなさい!」 ダッ

ウー・アル「っ!?」 ビクッ

     ドッガァァァン!

     ガキィンッ!

ズザンナ「…っ」 ググ…

???「アハハハ♪不意を突いたつもりなのに魔法壁でガードされちゃうなんて、ワタシもまだまだかしら?」

ウーアマン「あの逆さまに浮いたシルエット…まさか…!」 ガクガク

アルベルティーネ「…舞台装置の魔女…ワルプルギスの夜…!?」

ワルプルギス「ハーイみなさん♪ グーテンアーベント!そしてグーテナハトよ」

ワルプルギス「あ、日本語で『こんばんわ』と『おやすみ』って意味ね。アッハハハハ♪」

ズザンナ「…ズライカをここから遠ざけて、本部を叩く…それが狙いだったのね」

ワルプルギス「ウフフ!そうよ、QBに協力してって頼まれたの。面白そうだったし引き受けちゃったのよねぇ♪」

ウーアマン「な、なんてことだお…本物のワルプルギスになんか勝てるわけないお…」

アルベルティーネ「…ズライカがすぐに戻ってくるはずよ、それまでに何とかすれば…」

ワルプルギス「ムダよ。既に塔全体を障壁で囲ませてもらったわ。つまりここはもう完全密室ってコト。アハハハハハ♪」

ウーアマン「ぜ…絶望しか見えないお…」

ズザンナ「…」 ブンッ

ワルプルギス「きゃっ! いきなり攻撃してくるなんて酷いことするわね。ウフフフ」

ズザンナ「…その言葉、貴女の言える立場ではないでしょう」 チャキ

ワルプルギス「ワタシとやる気?アナタ面白い人ね、気に入ったわ。ちょっと遊んであげようかしら!」 ブォン

ウーアマン「…あれがワルプルギスの…魔法少女としての武器かお…ッ!?」

ワルプルギス「ウフフフフ…これがワタシの武器!魔女といったらやっぱり杖よね♪」 スッ

アルベルティーネ「…魔法杖(ロッド)というよりは鎚矛(メイス)ね、直接殴るタイプの…」

ワルプルギス「教えてあげるわ。ワタシの飛ぶスピードはだいたい時速500万キロ。嵐どころかレーザーみたいな感じなの」

ウーアマン「想像がつかないお…」 ガクガク

ワルプルギス「という訳で…それを使ったワタシの戦い方、見せてあげる♪」 ギュインッ

    ガッ ドゴオッ!

ズザンナ「がはっ…!?」 ドガァンッ!

アルベルティーネ「…なっ…今、何をしたというの…!?」

ウーアマン「あのズザンナを…一撃で壁まで吹っ飛ばした!?」

ワルプルギス「どう?これがワタシのスタイル。カッコいいでしょ?アハハハハ!」

ウーアマン「一瞬過ぎてもう何が起こったのかわかんないお!恐怖しか感じられないお!」 ブルブル

ズザンナ「…ククク、面白い…これがワルプルギスの力か…ッ!!」 ムクリ

ウーアマン「っ!?」 ビクッ

アルベルティーネ「…彼女を怒らせてしまったようね…どうなるのかしら…」

ワルプルギス「アラ? あれを受けたのに起き上がれるなんてスゴいわね。ウフフフ」

ズザンナ「…ならワタシもそれに応じてあげる…そして、貴女に打ち勝つ…ッ!」 バサッ

ウーアマン「翼が生えたお!邪気眼モードだお!」

ズザンナ「ワルプルギス…貴女を倒して、ワタシが最強の魔女となるッ!」 スッ ブォン

アルベルティーネ「…魔剣(バルムンク)を出したという事は、本気で殺しにかかるようね…」

ワルプルギス「ウフフ…そう来なくっちゃね♪ さぁ、魔女の饗宴を始めましょうか!アッハハハハハハハ!!」 

ズライカの結界4階―――

ナヴェス「なんか上も下も騒がしいぜ…まぁ、あたしは自分の役割を果たすだけなんだけどさ」

リボほむ「そんな厄介な魔法を使われる前に、速攻で終わらせてあげるわ!」 カチッ

リボほむ「ほむラッシュ!」 バシュバシュッ カチッ

ナヴェス「わわっ!? 危ないなおい!こんなんじゃ書き溜め出来ないぜっ!?」 ァゥァゥ

リボほむ「させない為にしてるのよ! 時間…」 スッ

ナヴェス「ほむほむ…」 カキカキ

リボほむ「停止ッ!」 カチッ

ナヴェス「残念、あんたの魔法はもうあたしには通用しないぜ」

リボほむ「!? どうして!?時間は止まっているはず…」

ナヴェス「あたしがさっき書いた文章、読み上げるぜ」 ピラ

ナヴェス「『そのとき不思議なことが起こった。時の止まった世界の中でも、自分の時間は流れ続けた』…ってな」 ドヤァ

リボほむ「なん…ですって…!?」

ナヴェス「さて、次はこっちから行くぜ?」 スッ パラリ

ナヴェス「『彼女の体力ももう限界に近い。立っていられるのがやっとの事だろう』」 カキカキ

リボほむ「さっきソウルジェムを浄化したばかりよ、そんな事ある訳が…っ!!?」 ガクンッ

リボほむ(な、なに…? 体が…重い…!?) ホムッ!?

ナヴェス「このメモ帳に書かれる【魔女物語(ソーサレス・シナリオ)】、通称『SS』」

ナヴェス「載せられた話は未来に全て現実のものとなる…例えどんな不条理な事でも、だぜ」 ニヤリ

リボほむ「な、何よそれ…未来日記のパクリじゃない…」 ゼェゼェ

ナヴェス「パロディと呼んでほしいぜ。さて、普通ならここでトドメを刺すような事を書き入れるんだが」 チラッ

リボほむ「…っ」 ゾクッ

ナヴェス「あたし自身は攻撃する武器も何もないからあんたを倒そうにも倒せないんだぜ…困ったぜ…」 ウグゥ

リボほむ「…は?」 ホム?

ナヴェス「だってさ、使うのメモ帳だけだぜ?これでどうやって魔法少女を倒せばいいんだよこんちくしょーぅっ!」 ビタァン

リボほむ「………。」

リボほむ(そのメモ帳で『息を引き取った』とでも書けば解決するのに…この魔女ほんとバカだわ…) ホムゥ…

ズライカの結界1階―――

さやか「えー、こほん!それでは発表しまーす!偽エリーの新しい名前は…」

偽エリー「わくてか!」 ドキドキ

さやか「Salire(サリーア)ちゃんに決定しましたー!ハイみんな拍手っ!」 パチパチ

サリーア(偽エリー)「きゃー!さややラブー!」 パチパチパチ

マリア「…何かしら、このノリは」

さやか「ほらほら、マリアも祝って祝って!」 パチパチ

マリア「わ、わぁー…」 パチ

サリーア「えへへ…2人とも、ほんとにありがと…最後に楽しい思い出が出来てよかった。これでもう何も思い残す事は…」 グスッ

さやか「何言ってるのよ、事が済んだらお持ち帰りするって言ったじゃん?」

サリーア「へ? だ、だから、ズライカがこの結界を消したらワタシも一緒に消えちゃうって…」

さやか「それなら、あの魔女をあたしに絶対服従するように調教して、ハーレムエンドにすればいいでしょ?」 サヤッ

サリーア「…そ、その発想はなかった、さすがさやや…よっ、大天才!アインシュタイン!」 パチパチ

さやか「えっへへへwwこやつめー、そんな褒めても何もでないぞー?www」 ウリウリ

サリーア「やぁっ、そこダメだってばーっ!あぅwww」 ヤーン///

マリア(…ど、どっちもバカの極みだわ…論外よ…)

キュベコ「ティロッテ、2人の介抱を頼んだよ。君の能力のおかげでソウルジェムが割れる事はまず無いからね」

ティロッテ「りょーかいっ!」 タタッ

デュゥべえ「…魔法少女の戦闘方法というのは大きく分けて2種類ある」 スッ

デュゥべえ「剣や槍のような武器を召喚して振るうタイプと、魔力そのものを矢や銃弾にしエネルギーとして放出するタイプ」

デュゥべえ「私はどちらにも属する。つまり」 ホワホワ

クリームヒルト「手の中から黒い煙みたいなものが出てる…」

キュベコ「魔力…というよりは、それを変化させた濃い瘴気の霧のようだね」

デュゥべえ「その通りだ。【マッセン・フォン・ミアズマ】」 ギチッ

クリームヒルト「な、何も無いところから大きなトゲがっ!」

キュベコ「瘴気を凝縮し固めた物理的攻撃かい。それなら」 グニャリ

     ガキィィンッ!

デュゥべえ「君も中々変わった武器を使うね」

キュベコ「僕のチャームポイントで武器にもなるリングを変質させ、魔力を注いで頑丈にしたシールドさ」

クリームヒルト(その輪っか、自分でチャームポイントだと思ってたんだwww)

デュゥべえ「これだけでは終わらせないよ」 ビリビリ

キュベコ「今度は瘴気そのものに電気を帯びさせたものか…まったく特殊な物ばかりだ」 ピリピリ

クリームヒルト「QB、髪の毛が凄い事になってるよ!」

キュベコ「やれやれ…そんな事は今どうだっていいじゃないか」 パチパチ

デュゥべえ「戯れは終わりだ。【ダス・ティーフェ・ゲヴィッターヴォルケ】」 バチィッ

キュベコ「くぁぁぁっ…!?」 ビリッ

クリームヒルト「きゅ、QBっ!?」

デュゥべえ「落雷をまともに浴びるのと同程度の電圧だ。さらに吸い込んだ瘴気からも電気が発生する」

デュゥべえ「これを受けて生きていられる訳が無い。残念だったね」

キュベコ「」

クリームヒルト「ねぇ、QBったら!起きてよっ!?」

デュゥべえ「いくら呼びかけても無駄さ。彼は既に…ぐはっ!?」 ドスッ

キュベコ「やれやれ…無意味に身体を壊されるのは困るんだよね。勿体無いじゃないか」 キュップイ

デュゥべえ「な…どうしてだ、わけがわからない。あれで生きていたのか…?」

キュベコ「全く、僕のコピーのくせにそんな事も分からないのかい」

キュベコ「インキュベーターはボディの替えならいくらでもあるんだ。というより…」

キュベコ「君がそこの個体の活動を停止させたことによって、別の個体を用意する事ができた」

キュベコ「そして君の後ろに出現し、後ろから心臓にあたる部位を僕がこれで貫いたって訳さ」 チャキン

デュゥべえ「…そうか。私の性能が劣っていた事も敗因の1つだけど、」

デュゥべえ「私のインキュベーターに対する知識が足りなさ過ぎた…そんな所かな」

キュベコ「そうだね。君はもっと魔法少女に対してもインキュベーターに対しても研究するといい」

キュベコ「生まれて間もないのに知的生命体を真似るなんて時点で敗北条件は十分に成立していたさ」

デュゥべえ「そこまで言うかい」 デュップイ

キュベコ「そこまで言わないと分からないだろう」 キュップイ

デュゥべえ「ヤレヤレ…最終課題も合格だよ。私の負けだ。さぁ先に進むといい。そして絶望するがいいさ」

デュゥべえ「言っておくよ。絶望というものは希望と隣り合わせだ。ほんの小さな出来事が破滅に繋がる」

キュベコ「そんなの常識さ。何のための魔法少女システムだと思っているんだい」

キュベコ「願いを叶えて希望を与えた後、些細な事で希望を壊して絶望させる。前まではそれでエネルギーを集めていたからね」

デュゥべえ「あぁ、そういう所は君の専門科だったかな」

デュゥべえ「…少々喋りすぎたようだ。一先ず私はここで消えるとするよ」

デュゥべえ「さよならだよ、インキュベーター。そして魔法少女と魔女。いずれまた会おう」 シュゥゥ…

キュベコ「出来れば2度と会いたくはないね」

クリームヒルト「ねぇ…また会うなんて事あるのかな?」

キュベコ「まぁ、願えば叶うだろうね。僕の力があるし」

クリームヒルト「そういえばそうだったねwwwウェヒヒwww」

キュベコ「さて、先に進む前に僕の残骸を処理しておこうか」 ヨイショ

クリームヒルト「あぁ、それ食べるんだったね…」

ティロッテ「ねぇねぇ!2人が起きたよっ!」

仁美「ぅぅん…悪い夢を見ていましたわ…さやかさんがマリアさんをめった斬りにするなんて…」

まどか「私は自分が地球にいるみんなの命を奪っちゃう夢…ほんと怖かったよ…」 ガクブル

キュベコ「やぁ2人とも、目が覚めたかい」 モキュモキュ

まどか「あれ、QBいつの間n…!!」 ゾワッ

仁美「い、いやぁぁぁっ!?」 キャー

ティロッテ「女の子のQBが動物QBを食べてるなんて…ある意味共食いだよ!」

キュベコ「これは残骸の処理だからね…それに雷でこんがり焼けててなかなか香ばしいよ。君も食べてみるかい?」

ティロッテ「ぜったいヤダーっ!」

クリームヒルト「ウェヒヒ…私はちょっと食べてみたいかもって」 ジュルリ

ティロッテ「え、ええっ!?」

まどか「絶対やめて!私と同じ姿の子がQBを食べてる所なんて見たくないよっ!」

キュベコ「どうするかはクリームヒルトの自由じゃないか。全くわけがわからないよ…」

ズライカの結界1階―――

さやか「じゃーねー! 必ずまた会ってやるんだから!」

サリーア「うん!またねさやや!マリア!」

マリア「ええ。 それじゃあ、先を急ぐわよ。さやか」

さやか「分かってますって! さーて、チームガチレズ!れっつごー♪」

マリア「そういうのは必要ないわよっ!しかも何よガチレズって!?」

          ◆

ズライカの結界外郭―――

ズライカ「くっ…結界の主人なのに中に入れなくなるなんて」

ズライカ「まんまと嵌められたわね。魔法壁のせいで5階からの入るのは無理だとすると…」

ズライカ「最も魔力が行き届いていない場所からの進入ね。となれば」

ズライカ「根元からだったら…突破できるわよね?」 ゴゴゴゴゴ

ズライカの結界4階―――

ほむら「あ、ありのまま今起こったことを話すわ」

ほむら「『奴がまた何か書き始めたと思ったら急に意識が途絶え、目が覚めたら柱に縛られていた』」

ほむら「何を言っているのか分からないと思うけれど、私も何をされていたのか分からなかった…」

ほむら「頭がどうにかなりそうだった…眩惑魔法だとか肉体強化魔法だとかそんな能力では断じて無い」

ほむら「もっと恐ろしいものの片鱗を味わったわ…」 ジャン=ピエール・ホムナレフ

ナヴェス「ほむほむゲットだぜ!」 キリッ

ほむら「これは一体何よ。早く解きなさい!」 モゾモゾ

ナヴェス「それは出来ぬ相談だぜ。あんたは人質にさせてもらうのさ」

ほむら「なんですって…?」

ナヴェス「あたしは強い奴と戦いたいんだぜ。人質がいればあんたのお仲間も本気になるだろ?」

ほむら「…今のあなた、死亡フラグがびんびんに建ってるわよ」

ナヴェス「もぅ…ビンビンに勃ってるなんてやらしいなーおい///」 カァァ

ほむら「今すぐその額をぶち抜いてあげるわ!だからこれを解きなさい!」 ホムライライラッ

ナヴェス「あたしは自殺行為なんてしないんだぜ」

ナヴェス「おぅ、そうこうしてる内に誰か来たみたいだぜ?」

ほむら「ほむっ?」

仁美「ふぅ…やっと着きましたわ…」 ゼェゼェ

まどか「生身の人間にはきついね…え、ほむらちゃん!?」

ほむら「ま、まどか!無事だったのね!」

クリームヒルト「ほむらちゃんは全然無事じゃないみたいだね。ウェヒヒwwwww」

キュベコ「やれやれ、捕まったのかい?暁美ほむら」

ほむら「なんでお前がここに居るのよ!まどかは渡さないわ!」

キュベコ「酷い言われようだね。助けに来たのに…」 シュンッ

ティロッテ「QBが落ち込んでる所なんて初めて見たよっ!」

ティロッテ「ところで…あなたがこのフロアの魔女だよね」

ナヴェス「おぅおぅ。あたしは夢現の魔女。名はNavesだぜ」

クリームヒルト「ナヴェス? 女の子なのに変な名前だね」

ナヴェス「魔女はだいたいは良く分からん名前だろ…」 ガーン

キュベコ「なんだかどこかで見たような気がする魔女だね」

仁美「何故か腹パンしたくなる姿をしてますわね」 ウズウズ

ほむら「というか殴っても全然構わないわ」

クリームヒルト「悪い魔女だもんね。ウェヒヒwww」

ナヴェス「何こいつら!危なっかしいぜ!?」

ナヴェス「こほん、まぁいい…あたしはこいつを人質にしてる以上、あたしのルールに従ってもらうぜ」

キュベコ「何だい、そのルールっていうのは?」

ナヴェス「あたしとは1対1で戦う事!守れないのなら…こいつがどうなるか分かってるよな?」

仁美「くっ…卑怯ですわ!」

ほむら「卑怯だけどとことんバカよ、誰も殺す事なんて出来ないもの」

ナヴェス「誰が殺すだなんて言った? あんたを触手でヌッチョヌチョにしてやるんだよっ!」 カキカキ

     シュルルッ ウゾゾゾ…

ほむら「な、何よそれっ…!?」 ガクガク

まどか「ほむらちゃんをヌチョっていいのは私だけだよ!そんなの絶対許さないっ!」

ほむら「ま、まどか…///」 デレデレ

キュベコ「全くわけわかだよ!」

ナヴェス「とにかくこいつが大事ならルールに従う事だぜ。さぁ、どうする?誰があたしを満足させてくれるんだ?」

クリームヒルト「うーん…1対1だったら私達は無理みたいだね」

まどか「うぅ…そんなー…」

ティロッテ「じゃあティロが行くよっ! こんなハレンチな人になんか負けないもん!」 ガチャン

まどか「ティロちゃんがんばって!」

ナヴェス「でけぇ大砲だなおい…よーし、だったらあたしはー…」 カキカキ ブォン

ナヴェス「こういう銃で相手させてもらうぜ♪」 カチャ

ティロッテ「え…マスケット銃!?」

仁美「マミさんと同じ武器ですわ…!」

ナヴェス「さぁ行くぜ。手加減してやるから本気で掛かってきな♪」

ティロッテ「むぅー!馬鹿にしないでよっ!」 ガチャ

ティロッテ「【アルティマ・シュート】っ!!」 ドガァンッ

ナヴェス「わ、技名ダサすぎだろおいぃっ!?」

ズライカの結界5階―――

ワルプルギス「アハハハハ!ホラホラどうしたの?避けてばかりじゃ面白くないわよ」 ギュンギュン

ズザンナ「…っ」 シュバババ

ウーアマン「ヤムチャ視点すぎて何が起きてるかわからないお」

アルベルティーネ「…わたしもだわ…」

ワルプルギス「ふぅ、じゃあもっと面白いコトしてあげるわ♪」 ブォン

ウーアマン「魔方陣があちこちに?」

ワルプルギス「それー♪」 ギュンッ

ズザンナ「ッ」 サッ

ワルプルギス「よいしょっと」 スタッ グルン!

ワルプルギス「ウフフッ!」 ギュンッ

ズザンナ「…!」 ガキィィィンッ

ズザンナ「…後方にある魔方陣に着地し、そして勢いを付けて再び飛ぶ…並の魔女なら体が耐え切れず潰れる所よ」 ギリッ

ワルプルギス「まるで鏡で反射する光みたいでしょ?酔いそうだけど楽しいのよ。アハハハ♪」 グググ キンッ

ズザンナ「…」 シュンッ

ワルプルギス「あら、瞬間移動?」

アルベルティーネ(…元が時空を飛び越える魔女だものね…)

ズザンナ「ッ」 ブンッ

ワルプルギス「アハ♪」 ガキン

ズザンナ「…ッ」 シュバッ

ワルプルギス「後ろね?」 ガキィ

ズザンナ「無駄」 バキンッ

ワルプルギス「きゃっ…ウフフ、危ないわねソレ!」 ギュインッ ザザッ

ズザンナ「…この剣は、無数にある世界から得た絶望エネルギーを凝縮し作った物。魔法で作った武器など簡単に壊せる」

ワルプルギス「たくさんの少女たちの呪いを掻き集めて強くなったワタシと同じってコトかしら?」

ズザンナ「…この世界で生まれ、この世界の力だけで留まっている貴女ではワタシに勝てない。絶対に」

ワルプルギス「ウフフフ!絶対ですって?だったらますますソレを覆したくなるじゃない」 ギュインッ

ワルプルギス「―――絶対に負けないはずだったワタシを、見事打ち負かした子たちみたいにね!アッハハハハハ♪」

ズライカの結界1階―――

サーリア「はー、パソコン無いとヒマだよー…」 ゴロゴロ

     ピシッ

サーリア「んぇ?」

     ドッガァァァァァン!

サーリア「わひゃぁぁああぁっ!?」 ビクッ

ズライカ「…や、やっと入れたわ…魔力の薄い場所の障壁ですらこんな丈夫なんて、化け物すぎるわよ!」 ゼェゼェ

サーリア「あ、あわわ…ズライカさまっ!?」

ズライカ「あら、誰かと思えばアルベルティーネの…なんで生きているのかしら?」

サーリア「ええと…そ、それには色々と訳があってー…」 モジモジ

ズライカ「…逃がしたのね?」

サーリア「ご、ごめんなさっ…」 ビクッ

ズライカ「消えなさい。【神隠し(スピリテッド・アウェイ)】」 ゴゥッ

サーリア「きゃぁぁぁーっ!?」 ゴシュッ

ズライカ「…魔力の使いすぎかしら。疲れたわ…ここは魔力を使わずに上がるべきね」 タタタッ

ズライカの結界2階―――

さやか「あららー…誰も居ない?」

マリア「うだうだやってる内にみんな先に進んでしまったんじゃないかしら」

さやか「あーもう!なんであたしを待っててくれる人はいないのよ!?」

マリア「私が傍にいるのは不満だっていうの?」 ムッ

さやか「そんな事言ってないって!ささ、先急ぐよー!」

マリア「立ち止まってたのはどっちよ…」

     ドガァァン…

さやか「! 何、今の音!?」

マリア「わ、分からないわ。先を急ぎましょう」

さやか「それあたしがさっき言ったでしょっ!」

ズライカの結界4階―――

ナヴェス「どうしたどうした?全然遅いぜ」 ヒュンヒュン

ティロッテ「逃げてばっかりでずるいよっ!」

ナヴェス「じゃあ撃ってやるぜ」 ズダン

ティロッテ「ふんっ、マスケット銃は1本で1発だけ!そんなんじゃ当たんな…」

ナヴェス「いつからこの銃が単発だと錯覚していた?」 ズダダダダダンッ!

ティロッテ「ふえええええっ!!?」 シャガミ

ナヴェス「弾の補充なんて魔法でなんとかするもんなんだよ。あたしのリロードはレボリューションだぜっ!」

ティロッテ「そんなの聞いてないよー!うえぇーん!」 グスッ

ナヴェス「泣くなっての!ほら、あたしに当ててみな」

ティロッテ「ぐすっ…もー馬鹿にしてっ!絶対許さないんだからぁー!!」 ダンダンッ

ナヴェス「その大砲も連射できんのかよぉっ!?」

ティロッテ「あなたが魔法でなんとかできるって言ったからでしょっ!お返しだよっ!」 ドーン

ナヴェス「おっと危ない、だけどそれでもあたしには当たらないなwww」

ティロッテ「うーうー!!」

クリームヒルト(完全に遊ばれちゃってるね…ウェヒヒ)

ティロッテ「もーぅ!なんで当たんないの!? このっ!このーっ!」 ドガンドガンッ

ナヴェス「おぅおぅ落ち着けっての。そんなんじゃ当たる弾も当たんないぜ」 ザザッ

まどか「あ、危ないっ!!」

ティロッテ「この…ふぇぇっ!?後ろ!?」

ナヴェス「ナヴェ☆フィナーレ♪」 トンッ

ティロッテ「はぅぅぅっ…あれ?」

ナヴェス「はい今死んだ!今あたしが本気で殺しにかかってたら死んでるぜー?」

ティロッテ「え?な、なんで…」

ナヴェス「んだよー、手加減してやるから本気で掛かって来いって言ったろ?」

ナヴェス「さてと…『金髪の子は負けて捕まってしまう』、と」 カキカキ

ティロッテ「えええっ!何これっ!?」 シュルル ガシッ

ほむら「…その子も縛るのね」

キュベコ「一体どういうつもりなんだい?行動が全く理解できないよ」

ナヴェス「ふふ、これは3回勝負さ。今あたしが1回勝ったからあいつも人質にさせてもらったんだぜ」

仁美「…3回勝負…?」

ナヴェス「そう。あとの2回ともあんた達が勝てば先に進ませてやる!」

まどか「随分と優しい人なんだね」

ナヴェス「だが、もし負ければ…ヌチョヌチョパラダイスだぜwwwうへへwww」

まどか「前言撤回だよ!そんなの絶対おかしいよ!」

ほむら「さ、最低すぎるわ!この真性レズビアン!」

キュベコ「それは君が言える事かい…?」

クリームヒルト「ほむらちゃん、自覚してるはずなんだけどな…ww」

ナヴェス「さぁ!次は誰が相手してくれるんだ?」

仁美「では私が行きますわ!」

ナヴェス「おぅ…すげー。ワカメみたいな髪してるぜ…」

仁美「言葉の選び方に気を付けたほうがいいですわよ…?」 ゴゴゴゴゴ

ナヴェス「怖っ!?」 ビクッ

ほむら「志筑仁美!こんな奴は胴体真っ二つにしても構わないわよ!」

仁美「心得てますわ。うふふふ…」 ジャキン

ナヴェス「何だおい、やべーよ何あの鎌!?あいつこそまさに魔女だろ!?」

仁美「先手必勝ッ!!」 ザザッ

ナヴェス「早っ!? まだこっちは武器すら出してないぜっ!?」

仁美「問答無用ですわ!」 ブンッ

ナヴェス「全く容赦ねぇなあっ…!」 カキカキ ブォンッ

     ガキンッ!

仁美「くっ!」 ザッ

ナヴェス「あ、危なかった…こっちが咄嗟にサーベル出して無かったら『ぐふっ』ってなってた所だぜ…」 シャキン 

クリームヒルト「ウェヒヒ…まるでさやかちゃんの武器みたいだね」

ティロッテ「さっきはマミマミのマスケット銃みたいな武器だったし!あの魔女真似ばっかりでヤダ!」

ナヴェス「真似じゃないっての…やれやれだぜ。さぁ、次はこっちから行くぜぇ!」 ダッ

仁美「どうぞ!返り討ちにして差し上げますわ!」

仁美「はっ!それっ!」 ヒュンッ ズバ

ナヴェス「やるねぇやるねぇ。楽しくなってくるぜ」 キィン ガキン

仁美「ていっ!」 ブンッ

ナヴェス「だが隙が大きいぜ。鎌の使いづらい所だ」 サッ

仁美「ふんっ!!」 ドゴォッ

ナヴェス「ぐふっ!?」

仁美「誰も『武器だけで戦う』とは言っていませんわ…よっ!」 メリメリ

ナヴェス「痛い辛い酷い!だがあたしもそんなんじゃ怯まないぜッ…」 ガッ

仁美「くっ…」 ザザ

ナヴェス「じゃあこっちもこっちのやり方をさせてもらおうか!」 キィィン

仁美(何か来ますわ…注意しないと)

ナヴェス「行くぜぇッ!ナヴェ☆スラッシュ!」 ズバァァンッ ゴォォォ

仁美「衝撃波!!?」

ナヴェス「この剣に斬れぬものなど、あんまりないぜ」 キリッ

     ドガァァァァァン!

まどか「仁美ちゃーんッ!!?」

仁美「当たらなければどうという事はないですわ」 フゥ

ナヴェス「ちょっ、なんでせっかくのキメ技なのに当たってくれないのさッ!?ノリ悪いぜ!?」

仁美「そうやって格好つけさせるつもりは毛頭ないんですのよ!」 ダッ

ナヴェス「やべっ、避け…むきゃっ!?」 ズテーン

仁美「そこまでです!」 ジャキ

ナヴェス「…いつの間にあたしの足元に鎖を仕掛けたんだ。全く分からなかったぜ」

仁美「先ほどの爆音が響いている間にですわ。これで私の勝ちですわね♪」

ナヴェス「あぁ、あたしの負けさ…強ぇなーあんた、きっと長生きするぜ」

仁美「ふふっ…それはどうも」

ナヴェス「という訳で勝たれちゃったから特別席に移動してもらったぜ」

仁美「眺めがいいですわー♪」

ティロッテ「何それ!?ズルイよぅ!」 モゾモゾ

ほむら「そうよ!これを解きなさい!」 モゾモゾ

ナヴェス「負けたあんた達が悪い…さーて、次は誰が相手してくれるんだ?」

キュベコ「ここは僕が…」 キュプイ

クリームヒルト「ちょっと待って。QBが負ける事なんてあるの?」

ナヴェス「正直QBの戦闘シーン書くのがダルいんだよな…」 ブツブツ

キュベコ「何をボソボソ言ってるのさ」

クリームヒルト「だから、ここは私達に任せてくれないかな?」

まどか「ええっ!?」

ナヴェス「2人掛りは勘弁だぜ?」

まどか「そ、そうだよ!私達は2人で1人前なんだから…」

クリームヒルト「ウェヒヒ…それだったら大丈夫!はい!」 マドリボン

まどか「いやいや!そのリボン付けても私1人じゃ戦えないよ!?」

キュベコ「それだったら特別に、変身だけはできるようにしてあげよう」 キュップイ

まどか「わぁっ!?」 ヘンシンッ

クリームヒルト「それで今の赤いリボンを私の黒いリボンに付け替えて…できあがりだよ!」

ほむら「でも…ソウルジェムが無いのだから、体に直接ダメージが通ってしまうわ」

クリームヒルト「平気だよ!たぶん…ウェヒヒwww」

まどか「うぅ…どうしても私にやらせるんだね…」 ショボン

ナヴェス「はぁ、一般人が相手だと加減の仕方が分からないぜ…まぁいいさ!なるようになるんだぜ」


仁美「…ここ、眺めはいいのですけど…皆さんの声が聞こえづらいですわ…」 

まどか「うぅ…お、お手柔らかにお願いします」 ペコリ

ナヴェス「おぅおぅ、こちらこそだぜ」

まどか「じゃ、じゃあ行くよっ!」 シュンッ パシッ

ナヴェス「なるほど、武器は弓か。それなr…」

まどか「えいっ!」 バシュッ

     キィィンッ ドッゴォォォンッ!!

ナヴェス「ゔぇぇぇ!!?」 ビクッ

まどか「あわわ…自分でもびっくりした…」 オロオロ

ナヴェス「と、とんでもない威力だ…当たってたら即死だったぜ…」

まどか「ご、ごめんね…?」

ナヴェス「…はぁ、手加減しようかと思ったけど止めたぜ。あんたには本気を見せてやる」 ブォン

ナヴェス「『自身が持つ膨大な魔力を全て、彼女は戦う力に変換した』」 カキカキ

ナヴェス「さぁ……来いよ最強の魔法少女!武器なんか捨てて戦ってやるぜッ!!」 ゴゴゴゴゴ

まどか「な、なんだか分かんないけど怒らせちゃったよ!?」

ズライカの結界3階―――

さやか「ここも誰も居ない…もーどうなってんのよー!」

マリア「そうやって愚痴を零す暇があったら先に行きましょ…」

   「あら、誰かと思ったら逃げ出した青い子じゃない」

さやか、マリア「!?」

ズライカ「ここまで1人も魔法少女に会ってなかったのだけど、もうここまで突破されていたとはね」

さやか「あ、あんた、なんで下から登って来てんのよ!?」

ズライカ「色々あったのよ。で、そこの人は確か…」

マリア「私は影の魔女、エルザ・マリアよ」

ズライカ「影の魔女ですって?暗闇の魔女な私と被るじゃない」

マリア「…」 ピキッ

ズライカ「…何よ、やる気なの?」 ゴゴゴゴゴ

マリア「ええ…あなたはここで蜂の巣にしてあげないとね」 ゴゴゴゴゴ

さやか「しゅ、修羅場!よくわかんないけど修羅場になってる!!」

ライカ「消えなさい。私はさっき魔力を使って疲れているのよ」 スチャ

マリア「それはいい事を聞いたわ。ここであなたを倒して『第三部完!』ってしてあげるわ」 カチャン

ズライカ「私は第三部じゃなくて最終部のラスボスになる予定なのよ!邪魔はさせないッ!」 ダッ

さやか「サラッとメタな発言やめてー!」

ズライカ「はあぁッ!」 ズバッ

マリア「ふっ…このっ!」 サッ バババンッ!

ズライカ「【ファン・ウォール】!」 ガキンッ

さやか「この技も久々だねぇ…」

マリア「さやかっ!あなたは先に行きなさい!」 ズダンズダン

さやか「でも…マリアはどうするのよ!」

マリア「いいから!」

ズライカ「させないわよ、【ゼロドライブ・イリュージョン】ッ!」 シュンッ

さやか「へへー、その技はもう体験済みなんだよね!」 ザシュ

ズライカ「くぅっ…!?」 ガクンッ

マリア「邪魔しないでよ!これは魔女同士の戦いなんだから!」

さやか「え、えぇー?そうなっちゃうの!?」

マリア「さぁ走って!ここは(魔)女の戦いよ!」

さやか「あたしも(魔法少)女なのになー…と、とにかく頑張ってよねっ!」 タタタッ

ズライカ「あっ、待ちなさっ…」

マリア「行かせないわ!」 ズダダダンッ

ズライカ「ぐっ…この…っ!」

   (大丈夫かい?ズライカ。今のままじゃ押し負けてしまうよ)

ズライカ(…その声、アルベルティーネの…! やられたんじゃなかったのかしら?)

デュゥべえ(まぁ色々あってボディを失ってね、瘴気そのものになってるのさ。気付かなかっただろう?)

ズライカ(正直スルーしてたわ)

デュゥべえ(まぁまぁそう言わずに…どうだい?私が君の魔力を補強してあげてもいいのだけれど)

ズライカ(部下の手なんて借りないわよっ、私に話しかけないで!)

デュゥべえ(…そうかい。まぁ危なくなったら力を貸すよ。まるでインキュベーターらしいだろ?)

ズライカ(黙ってなさい)

マリア「何をぼんやりしてるのよ!」 ズダンッ

ズライカ「こっちにも色々都合ってものがある事を考えなさい!」 ガキンッ

マリア「知らないわよそんな事!!」 ザザッ

ズライカの結界4階―――

ナヴェス「ナヴェ☆スペシャルだぜー!」 ググッ

まどか「いたたた!痛い痛い痛い!助けてーっ!」

ティロッテ「…あれってパロ・スペシャルだよね?」

キュベコ「関節技を使う魔女なんて聞いた事がないよ」

ほむら「ま、まどかにベッタリくっ付きながらあんな事するなんて許せない!今すぐ撃ち殺してやるわ!!」 ホムゥゥゥ!!

まどか「こ…のっ! これはお返しだよっ!!」 グイッ

ナヴェス「ぐぇぇ!?ギブギブギブいだだだあ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙!!?」 グキグキッ

ほむら「いいわーまどか!後でそれを私にもやって頂戴!」 ホムーッ!

クリームヒルト「ほむらちゃん、それはドM宣言みたいなものだよ!?」

ナヴェス「このぉ…本気で相手してもこのレベルだと、奥の手を使うしかないぜ!」 スッ

ほむら「またメモ帳を…まどか、気を付けて!あれに書き込んだ事は全て現実になってしまうわ!」

ティロッテ「それ使われずに負けたティロって一体…」 ズーン

まどか「そんな…止めないと!えいっ!」 バシュッ

ナヴェス「危なっ! だが、これを書けばあたしの勝ちだぁっ!」 スッ

ナヴェス「『ナヴェスは すべての まりょくを ときはなった!』」 カキカキ

     ゴゴゴゴゴ…

まどか「な、何!?地震!?」

キュベコ「まずい!この膨大な魔力の反応…ここを吹き飛ばす気なのかい!?」

ナヴェス「さぁ散れ!これがあたしの全力全壊だァ!! あんたらの物語はバッドエンドで完結なんだぜぇッ!!!」

ナヴェス「『ぼうそうした まりょくが ばくはつを おこす!』」 カキカキ パタン…

     キュィィィィィン………   カッ

     ドッゴオオオオオォォォオオオンッ!!!


仁美「はっ…ついウトウトして寝てしまいましたわ…っ!?」

仁美「何ですの、これは!?一体どうなってしまったんですの!!?」

ナヴェス「ぜぇぜぇ…なんだよ、あたしってこんな魔翌力あったっけか…?」 ハーハー

まどか「ふぅ。危なかったよ…てぃひひwwww」

ナヴェス「ゔぇぇ!?生きてるー!?なんでェー!?」

まどか「うーん…えっとね、『みんなを守ってあげなきゃ』って思ったら、なんか不思議な模様の壁がみんなを守ってくれたの」

ナヴェス「あ、あの爆発を…【ナヴェ☆スーパー☆ノヴァ☆エクスプロージョン】を、即興の魔法壁で全部抑えた…だと…?」 ヘタリ…

まどか「な、なんだかごめんね? 私、悪いことしちゃったみたいで…」

ナヴェス「う……」 ウルウル

ナヴェス「うぇぇぇ! もうあたしのプライドはズッタズタのボロッボロなんだよぅ〜!」 ビエェーン

まどか「な、泣かないでよっ…ねっ?」

ほむら「ざまぁ見なさい」

ティロッテ「ティロ達に謝ってよねっ!」

クリームヒルト「2人とも、そんな事言っちゃダメだよっ!めっ!」

ほむら「ほむぅ…」

ティロッテ「てぃろーん…」

キュベコ「やれやれ、流石まどかだ。宇宙の法則すら捻じ曲げる素質を持つだけの事はあるね!」 キュップイ

キュベコ(…あれ?魔法少女にならなくても戦えるんだったら契約する必要が無いんじゃ…?)

キュベコ(…うわぁぁぁ!まどかからのエネルギーが絶対に回収できないじゃないかァァァー!?) キュベガビーン

ナヴェス「ぐすっ…こんなあっさり打ち破られたら、物語は面白味が無くなるんだぜ…」

ほむら「主人公(まどか)が勝利するのは当然なのよ。それよりこれを早く解きなさい」 ホムゥホムゥ

ナヴェス「はぁ…分かった、分かった。もう何も言わないし、何もしないぜ」 カキカキ

     シュルル… シュタッ

ほむら「やっと開放されたわ。さて…この魔女をどうしてあげようかしら」 ガチャ

クリームヒルト「ダメだよほむらちゃん、いじめないであげてよっ!」

ナヴェス「いじめないでって…どんどんあたしの立場が酷くなってくぜ…」

ほむら「ほむ…あなたが言うなら」 サッ

ナヴェス「あーぁ…さぁもうさっさと先に進んじゃえばいいさ。あたしはとっとと消えるとするぜ」 スッ

まどか「あっ、ナヴェスちゃん…」

ナヴェス「ふふっ、でもまぁ、そのうちまた登場するかもな、なんたってあたしは人気キャラなんだし♪」

ティロッテ「何の人気キャラなの…?」

キュベコ「あまり気にしちゃいけないよ」


仁美(…終わったみたいですけど、こんな上空の席からだと話に入れませんわ…)

仁美(…地面からこれほど離れていると、ちょっと怖いですわね…) フルフル

ナヴェス「まー、ありがとな、楽しかったぜ。百合百合できなかったのが残念だけどな!」

ほむら「色々と台無しだわ」

ナヴェス「あと忠告しとくよ。ズライカも相当ヤバい魔女だが、ズザンナっていうとんでもない奴が上に控えてるぜ」

クリームヒルト「ズザンナ? 聞いた事ないよ」

ナヴェス「なんでも絶望を擬人化したような子らしいぜ。見た目はそこの子に似てるんだけどさ」

ティロッテ「え、ティロに?」

ナヴェス「あぁ。ま、後は自分達の目でしっかり見るんだぜ!あたしはちょっと疲れちゃったからさ…」

ナヴェス「…じゃあな。あたしの物語はちょっと休載するけど、あんたらの物語はここからが面白い所なんだぜ!」 カキカキ

ナヴェス「それじゃ…『今日はここまでだぜ』」 パタン…

まどか「…消えちゃった」

ほむら「恐ろしい奴だったけど、ちょっと楽しい人だったわね」

キュベコ(なんだか言わされてる感がするのは何でだろう)

ティロッテ「でも、どこかで見た感じの人だったよね。うーん、でも考えてもわかんないなー…」 ウーム

仁美「きゃあああぁぁぁ! 助けてくださいましー!」 ヒュゥゥーン

まどか「わぁぁぁ!? 仁美ちゃんが落ちてくるー!?」

キュベコ「あの魔女がここから居なくなったから、魔法の効果が切れたんだね」

クリームヒルト「ウェヒヒwwwこんなのってないよwww」

ほむら「くっ…時間停止!」 カチッ

ほむら(お前がクッションになりなさい) スッ

ほむら「解除」 カチリ

キュベコ「きゅっ?僕はいつのまに仰向けになってたんだい…?」

仁美「QB、ごめんなさいですわーっ!」 ギュムッ

キュベコ「わけわかっ!?」 ドスーン!

ほむら「いい気味ね」 ファサッ

ティロッテ「ひどいよ!こんなのあんまりだよ!」

まどか「それ私のセリフだよね!?」

さやか「おー!やっとみんなと会えたーっ!」 ワハー

まどか「あっ、さやかちゃん!」

仁美「さやかさん、遅いですわよっ」

さやか「いやさぁ、ほら、ヒーローって遅れてやって来るものじゃん?」

ほむら「一番ヒーローとかけ離れている人の癖に何を言っているのよ」

さやか「なにおー!? あたしは剣使いなうえに、体を鍛える魔法だって使えるんだぞー!」

さやか「そういうあんたのほうが攻撃とか地味なんだし、ヒーローから程遠いでしょうがっ!」

ほむら「美樹さやか…あなた、やはり今ここで消しておくべきかしら…!」 ホムムムム!

クリームヒルト「もぅほむらちゃん、ダメだってばっ!」

ティロッテ「ん…あれ、マリアは?」

さやか「えーと、色々あって修羅場に… っていうか何で乙女QBがいるの?しかも頭にでっかいコブ出来てるし」

キュベコ「」 ムキュー

仁美「あ、あまり気にしないほうがいいですわっ」 アセアセ

さやか「逆に気になるっての…」

さやか「あと気になったんだけどさー、なんでまどかのリボンの色が片方違うのよ?」

クリームヒルト「私のを貸してるの。1本はほむらちゃんが付けてるから」

まどか「もう終わったみたいだから、返しておくねっ」 シュルル

クリームヒルト「うん。さっきのとってもカッコよかったよ♪」

まどか「えへへ…そ、そうかな…?///」 テレテレ

ほむら(ダブルまどかが身につけたリボン…欲しいわ…) ホムゥ…


ドガァァァン…

さやか「な、何よ今の音っ!?」

ほむら「上の階で何かあったみたいね…先を急ぎましょう。次が最終階のようだし」

ティロッテ「次で最終回になるのかな…?」

クリームヒルト「ウェヒヒwwwどうだろうねwww」

仁美「さぁ、次で決着をつけますわよーっ!」

キュベコ「…きゅっぷいぃ…」 グッタリ

ズライカの結界3階―――

マリア「くっ、はぁはぁ…さぁ、観念なさい」 カチャリ

ズライカ「こ、こんな事ありえないわ…最終ボスの戦闘がばっさり省かれる訳ないじゃない…!」

デュゥべえ(ボロボロになってるじゃないか。やっぱり私の力が必要なんじゃないかい?)

ズライカ(うるさいわね。要らないって言ったら要らないのよ)

デュゥべえ(私が協力すれば本来の力どころか、君が魔法少女だった時の状態に魔力を書き換える事だって可能さ)

ズライカ(それでどうなるっていうのよ)

デュゥべえ(君は本当は魔法少女の時が全盛期だったんだろう?)

デュゥべえ(私はアルベルティーネから得た情報がインプットされているから分かるのさ。どうだい凄いだろう) デュップイ

ズライカ(…それで、この魔女を倒す事は?)

デュゥべえ(元々魔法少女は魔女を狩る存在なんだ。ワルプルギスぐらい強大な魔女とかを相手にしない限り君は負けないよ)

デュゥべえ(さぁ、どうするかは君次第だ。だから…私と契約して魔法少女(の身体)になるかい?)

ズライカ(………。)

マリア「グリーフシードぐらいは拾ってあげるわ。じゃあね…」 カチ…

     ゴォォォォォォォォォォ……!!

マリア「なっ、何よこれ!? 周りに漂ってた瘴気がズライカに吸い寄せられていく…!?」

デュゥべえ(契約は成立だ。さぁ、解き放ってごらん。君の本当の力を)

ズライカ(少女姿)「…何が契約よ。願いなんて何も叶えて貰ってないわ」

デュゥべえ(いやいや、これはインキュベーターの真似さ。あと、魔力を得る事自体が願いだしね)

マリア「その姿…魔法少女!?どうしてっ!?」

デュゥべえ(なかなかカッコいいじゃないか。黒色と基調とした華服、瑠璃色の瞳と長い髪…まったく惚れ惚れするよ)

ズライカ「黙りなさい…まぁいいわ。新番組『魔法少女あやめ☆マギカ』、スタートと行こうじゃない…」 スチャッ

マリア「な、何をする気よ…っ!」 ザッ

ズライカ「さぁ、闇の渦に呑まれて果てなさい!!【葬破黒嵐(ジェノサイド・ブラックストーム)】ッ!!」 ブォォンッ!

     ブワアアアアアァァァァァ…… ギュオオオオオォォォォォンッ!!

マリア「きゃあああああぁぁぁっ!!」 ゴワァァァッ

     カランッ

ズライカ「…ちょっとやりすぎたかしら?肩が外れそうになったわ」 ヒョイ

デュゥべえ(それより、先に進んだほうがいいんじゃないかい。君には目的があるんだろう?)

ズライカ「そうね。…フフフ、これなら楽に計画が進みそうよ」

デュゥべえ(さて、私は少し魔力を使いすぎたみたいだ。後は君が頑張ってくれ…) スゥゥ…

ズライカ「部下のくせに生意気すぎない?あなた… って、あら?テレパシーが通じなくなったわね」

ズライカ「まぁ放っておいても別にどうでもいいんだけど…さてと、それじゃあ行こうかしらッ!」 ダッ

ズライカ「待っていなさいワルプルギス! 私が貴女を越えた『ワルプルギスの夜』を演じてあげるわ!!」 アハハッ

ズライカの結界5階―――

ズザンナ「…ハァ、ハァ…くっ…!」 ゼェゼェ

ワルプルギス「ウフフ…け、結構ワタシも…頑張ってる、でしょ?」 ゼーゼー

ウーアマン「両者一歩も譲らずって感じだお…どうするんだお?アルなんとか…」

アルベルティーネ「…わたしはこの塔のコピー魔女を生み出すのでほとんど力を使っているのよ?何もできないわ…」

ウーアマン「うーうー…誰か来てくれないかお…」

ほむら「誰か来てあげたけど、それでどうするのかしら?」 カチャリ

ウーアマン「おっ!?」 ビクッ

アルベルティーネ「…魔法少女…もうここまで来たのね…」

ほむら「戯言はいいわ。で、これは一体どういう事? なんでワルプルギスと…ズザンナと言ったかしら」

ティロッテ「…っ!? ティロというよりフィナにそっくりだよっ!!?」

ほむら「どうしてあの2人が戦っているのか教えてもらおうかしら」

ウーアマン「うーは知らないお!急にあいつがここの壁をぶち破って入ってきたんだお!」

クリームヒルト「ウェヒヒ…私達もそうすればよかったのかなぁ?」

ほむら「………」

まどか「ほむらちゃん、拳銃は仕舞っておこうよ?」

ほむら「…ええ、分かったわ」 スッ

仁美「それより…これはチャンスなのでしょうか?あのズザンナという魔女も疲れているみたいですわ…」

さやか「みんなで総攻撃しちゃえば勝てるんじゃない?」


「させないわよ」 ブォンッ


さやか「ッ! 仁美、危ないッ!!」 ドンッ

仁美「さやかさんっ!?」

さやか「ぬわーっ!」 ゴシュッ

まどか「さ、さやかちゃーんっ!!」

ズライカ「…安心しなさい。死んではいないわ…ただ、闇の世界へと誘っただけよ」 フフフ

ほむら「くっ…なんて事を…」

ウーアマン「ズ、ズライカなのかお…!?」

アルベルティーネ「…記憶から読み取ったのと同じ姿…でも、どうして…?」

ズライカ「半分はあなたのお陰よ、アルベルティーネ」

ズザンナ「………」

ワルプルギス「ほらほら、余所見はしちゃダメでしょ?」 ゴッ

ズザンナ「っ」 シュンッ ガッ

ワルプルギス「きゃぁっ…もう、油断も隙もありゃしないわね…アハハ!」 ダッ

ズライカ「油断しているのはどっちかしら、ワルプルギス」 ゴゥッ

ワルプルギス「ウフフ、不意打ちなんて卑怯じゃない?」 ギュンッ

ズザンナ「逃がさないわ」 ザッ ガキンッ

ワルプルギス「っ!!」

ズライカ「良いわよズザンナ。これで消えなさい、ワルプルギス」 ブォンッ

ほむら「そ、そんな事させな…」

ズライカ「邪魔よッ!!」 ブワッ

ほむら「きゃああぁっ!!」 ゴシュッ

クリームヒルト「ほ…ほむらちゃぁぁん!!?」

まどか「そ、そんな…ほむらちゃんが…」 フルフル

ズライカ「さぁ…闇の衣に抱かれて消えなさい!【暗黒結界―奈落―(グラウンド・ダークネス―アビス―)】ッ!!!」

ワルプルギス「きゃーっ!」 ゴシュッ

ズザンナ「…」 サッ

アルベルティーネ「…あのワルプルギスを…消した…」

ウーアマン「最強の魔女だお…」

キュベコ「やれやれ、なんでみんな僕を置いて行くのさ…って、どうしてズライカが元の姿に…!?」 キュッ!?

ズライカ「おっと、あなた居たのね。今のうちに消さないと厄介な事になるわ」 ブォン

キュベコ「わけがわk」 ゴシュッ

まどか「ほむらちゃん…さやかちゃん…こんなの嫌だよぉ…」 ポロポロ

ティロッテ「な、泣かないでまどか…」

クリームヒルト「…許さない。私の大切な友達を…!!」

仁美「私もあの魔女を許せませんわッ!」

ズライカ「ふん、あなた達に何が出来るって言うのかしら。 アルベルティーネ、今の時間は?」

アルベルティーネ「…だいたい午後11時よ。あと1時間って所ね…」

ズライカ「そう…2人とも、行くわよ! あなたはここで魔法少女の足止めをしていなさい」

ズザンナ「…言われなくとも」

ティロッテ「ちょっと!行くってどこに!?」

ズライカ「決まってるじゃない…『絶望に満ちた世界』よ」 ゴゥッ

ウーアマン「ズライカはルーラを唱えたおー!」 シュンッ

アルベルティーネ「…どっちかというとバシルーラね…これ酔いそうになるのよ…」 シュンッ

ズライカ「じゃあね魔法少女たち。希望の絶えた見滝原を見る事なく果てる事を有り難く思いなさい」 シュンッ

仁美「ま、待ちなさっ…」 ダッ

ズザンナ「…行かせないわ。『ワタシ』の計画の為にもね」 ザッ

ティロッテ「こ、このぉっ…!」

クリームヒルト「…私が戦うよ。みんなは援護をお願い」

仁美「!! で、でもあなたは1人だと…」

クリームヒルト「大丈夫だよ。少女の私、片方のリボンを貸して」

まどか「ぐすっ…う、うん」 シュルル

クリームヒルト「………」 ギュッ

     ゴゴゴゴゴゴゴ…

ズザンナ「…っ!! ワルプルギス以上の力…!!?」

クリームヒルト「希望を持ってた人たちが絶望で終わるなんて間違ってるよ。誰だって幸せに生きたいと思うはずだもん」

クリームヒルト「そんな世界を壊そうとするあなた達は………この私が救済してあげるッ!!!」 キィィィンッ!

閉鎖結界―――

さやか「イタタタタ…あれ、ここって前にも来たような気が…」

マミ「あら、美樹さんじゃない!」

杏子「おっ、さやかじゃねーか! まーた戻ってきたのかよ」

ゆま「おかえりっ!」

さやか「たはは…嫌なただいまだねぇ…って、あれ?」

サーリア「あ、さっきぶりだねさややー!」

さやか「サーリア!あんたもここに居たの!?」

織莉子「あら…貴女、さっき自分の事をエリーだって言ってたじゃない?」

キリカ「やっぱり良く似た別人だったみたいだね。私は嘘が嫌いだよ」

サーリア「うー…ごめんなさーい…ホントの事言ったら倒されちゃうと思ったんだもん…」

さやか「あんたにはもう『サーリア』って名前があるんでしょ。ほら、改めてちゃんと挨拶!」

サーリア「で、電脳の魔女サーリアっ!好きな物はネットとさやや!将来の夢はさややのお嫁さんだよっ///」

さやか「」 ブハッ

杏子(性格もエリーとほとんど変わらねぇじゃねーか…)

     ストンッ

ほむら「…わ、私は何をされたの?ここは一体どこ?まさかあの世じゃないわよね?」

ほむら「そんな!まだまどかの事を堪能してないのに!やりたい事いっぱいあったのに!そんなのってないわよ!マドカァー!」

マミ「あ…暁美さん?一旦落ち着きましょう?」

ほむら「と、巴マミ…?」

さやか「おー、ほむら! あんたもやられちゃったのかーww」

ほむら「美樹さやかまで…」

杏子「ほむらもあの魔女の妙な技でここに来ちまったんだな」

ゆま「ほむらお姉ちゃん大丈夫?」

ほむら「佐倉杏子…それに千歳ゆま」

織莉子「暁美ほむら、まさか貴女までここに来るとはね…」

ほむら「美国織莉子…!」

キリカ「私もいるよ!」

ほむら「………」

ほむら「…え、えっと、誰だったかしら…?」 ホムゥ?

キリカ「キリカだよ!呉キリカ!! おりマギでほとんど絡みがなかったからってその扱いは酷いと思わない!?」

さやか「ほむらも来たみたいだし…ちょっと質問いいですかマミさん?」

マミ「ええ。何かしら?」

さやか「そこらの壁中に突き刺さってるのって、グリーフシードですよね…?」

マミ「そうね…いつの間にか辺り一面に刺さっていたわ」

織莉子「私達も良く知ってる魔女たちのグリーフシードばかりだけれど…孵化させる方法が分からないのよ」

さやか「あー、QBあたりだったら出来るんじゃないかなー…」

QB「呼んだかい?」 キュップイ

杏子「うわっ!? てめぇ何処から湧いて出やがった!」

ほむら「元の姿に戻ってる…まるでGね。ゴキュゥべえ…」

QB「僕をまるで虫のように扱わないでよ!というかゴキュゥべえって酷い呼び名だよ!」

キリカ「的確で鋭いツッコみ、思わず関心するよ!」

QB「君は一体どういう役回りをしているんだい!?」

QB「あぁそれと、グリーフシードの孵化を早める事ぐらいは出来るよ。なんたって僕はインキュベーターだしね!」

さやか「じゃぁここのグリーフシード全部孵してくれない?」

QB「う、うーん…40分はかかるかもしれないけどいいかい?」

さやか「えー、30分で」

QB「…35分で」

さやか「仕方ないわねー、さやかちゃんは女神のように寛大だから許してしんぜよう!」

QB(あぁ…何だろう、これが人間達の言う『イライラする』という精神状態なんだろうか…)

ほむら「ところで、ここから出る方法は無いのかしら?」

杏子「あー、何度も出ようとしてるんだけど、壁にヒビ入れたはいいけどそれ以上壊せなくてさ」

さやか「え、ヒビ入れたならもうちょっとじゃないの?」

マミ「それがそう上手くいかないのよ。私達の魔力では限界があるわ」

ゆま「キョーコもマミお姉ちゃんもがんばってたのに…」

さやか「ほへー…でもまぁ、みんなで頑張ったらなんとかなるんじゃないかなー?」

キリカ「随分と楽観的だね…私はあまり余計な魔力は使いたくないんだけど」

織莉子「魔法少女と魔女の力を合わせればこの闇から脱出できる…そんな未来が私には見えるわ」

キリカ「よし、頑張ってここから出るよ!織莉子と1つ屋根の下で暮らす明るい未来が私を待ってるからね!!」

杏子(切り替え早すぎだろ…)

見滝原上空―――

ズライカ「ちょうど雨が降ってたわね。さぁ、始めましょうか」 スッ

ズライカ「【邪悪なる天災(エヴィル・テンペスト)】ッ!!」 ブォンッ!

     ブワァッ ゴォォォ…ッ!

     ピシャァァンッ! ゴロゴロ

     ザァァァァァ………

アルベルティーネ「…すごい暴風雨ね…」

ウーアマン「まるで浴槽をひっくり返したような雨だお…でも、これで街1つ水没するのかお?」

ズライカ「1時間もあれば結構沈むと思うわ…それに、人間が負の感情を露にするように呪いをたっぷり含ませているもの」

ズライカ「それと、魔力も込めているから建物を老朽化させる事だって出来るわ。これで大勢の人が絶望で顔を歪ますはずよ」

ウーアマン「ズライカつえー!」

   オレハモウダメナンダァ… ウツダシノウ…

     アイツガゼンブワルインダ… アンナヤツイナクナレバイイノニ…

ズライカ「そう、これだわ!こうして出てくる呪いをグリーフシードに吸わせて、魔女を本来の姿に変えるのよ」 スッ シュゥゥ…

アルベルティーネ「…使い魔が人間を餌にして成長するのに似てるわね…」

ウーアマン「それは誰のグリーフシードなんだお?」

ズライカ「これはズザンナの元になった魔女のものよ。他のはまだ私の魔法による結界の中に仕舞ってあるわ」

アルベルティーネ「…確か名前、フィナロッテだったかしら…?」

ズライカ「そして魔女が孵った時に生じる絶望のエネルギーを私が吸収する…これで私は【最悪の魔女(ワルプルギス)】となるのよ!」

ウーアマン「そういえば公式設定だと、ワルプルギスは『1人の魔女が他の魔女の波動を集めて生まれて出来た魔女』だったお」

アルベルティーネ「…説明ご苦労さまね…」

ウーアマン「おっおっ! それほどでもないおー♪」

アルベルティーネ「…褒めてないわ…」

ズライカの結界5階―――

クリームヒルト「【終末の矢(フィニトラ・フレティア)】ッ!!」 バシュッ ズギャァァァンッ!!

ズザンナ「っ!! な、何故だ…ワルプルギスよりも莫大な魔力をどうしてそう扱えるの…ッ!!?」 シュンッ ザザ

クリームヒルト「逃がさないよッ!!」 シュォォォンッ

ズザンナ「軌道を歪めた?…くッ!」 ガキンッ!

クリームヒルト「まだまだーっ!!」 バババババシュ!

ズザンナ「面倒な事を…ッ!!」 キンッ ズババババッ

仁美「今ですわっ!」 ジャラララッ グイッ

ズザンナ「っ しまったわ…っ!」 ギチッ

ティロッテ「そこだよっ! 【アルティマ・ブラスター】っ!!」 ドッガァァァンッ!!

ズザンナ「ッ!!!」 ゴォォッ

     ドサッ

ズザンナ「……こ、こんな事、在り得るはずが無い…っ」 

まどか「…終わった…のかな」

仁美「恐ろしい相手でしたわ…」

ティロッテ「ねぇねぇ、さっきのティロかっこよかったでしょ!」

クリームヒルト「ティロちゃん、そういうのを『いいとこ取り』って言うんだよ?」

ティロッテ「うぐっ… ご、ごめん…」

ズザンナ「…くっ、おのれ…どうしてワタシの邪魔をする? 何故そうやって他人の幸福を願う?」

ティロッテ「当たり前だよっ! ティロはみんなが幸せだったら嬉しいもんっ!」

ズザンナ「…人間の持つ負の感情…絶望があるからこそ魔獣が生まれ、グリーフシードを得て貴女達は生きているのに」

ズザンナ「…どうして糧でしかない人間の為にその身を蔑ろにするの?そんな物は無駄でしか無い!」

クリームヒルト「無駄なんかじゃないよ。さっきも言ったよね、誰だって幸せに生きたいはずだって」

仁美「たしかにグリーフシードは自分にとって大事ですけど…その為に人が死んでしまったら、私は幸せになんてなれませんわ」

クリームヒルト「自分だけが幸せになれて、他のみんなが不幸になっちゃう。それじゃあ本当に『生きてる』って事にはならないんだよ」

ズザンナ「…何を言っているのかワタシには解らない。光があるから影があるのと同じように、希望があるからこそ絶望がある…」

ズザンナ「…誰かが生きるために誰かが死ぬ。人は他の物を蹴落とし、自分の地位を高めようとする…!」

ズザンナ「…人間はそういう生き物でしかない…絶望のない世界など訪れるはずが無い!」

クリームヒルト「ううん、きっと来るよ。今じゃなくても、いつかそんな日が来るって信じてるから」

ズザンナ「…信じるだと?それが、貴女達の希望だというのか… フフッ、クハハハハッ!!」

     ゴゴゴゴゴ…   ガラガラ…

まどか「っ! 結界が…崩れてる…!?」

ズザンナ「…貴女達の信念(ビリーブ)、幸福(ハピネス)、希望(ホープ)…そんなものは全て、ワタシが破壊(クラッシュ)する」 バサッ…

ズザンナ「―――ワタシが『希望』を得る為ならッ!! 貴女達が『絶望』する事など構うものかッ!!!」 ギュォォンッ!!

クリームヒルト「くぅっ!」 ガキン

クリームヒルト「いい、みんな! 早くこの結界から出てっ!あとは私がなんとかする!!」

仁美「そんなっ…危険ですわ!戦うのなら私も一緒に…!!」

クリームヒルト「私がやらないとダメなのっ! 大丈夫、私は平気だから!」

クリームヒルト「魔力の感じで分かる…この塔の上には結界の出口があるはずだよ!」

クリームヒルト「このままだとズライカって魔女のせいで、見滝原…ううん、世界が大変な事になっちゃう前に!早く!」

まどか「うんっ…絶対に負けないでっ!」

仁美「クリームヒルトさん…無事でいて下さい!!」

ティロッテ「その子もあのズライカって魔女も倒して、ハッピーエンドにしようねっ!」 ダダダッ

ズザンナ「させない…誰一人ここから逃がすものかッ!」 ギュンッ

クリームヒルト「あなたの相手は、こっちだよッ!!」 ザザッ バシュッ

ズザンナ「くッ…どこまでも貴女はワタシの邪魔をする気なのね…!!」 バササッ!

見滝原上空―――

ズライカ「やっぱり、始めのうちは集まってくるエネルギーも少ないわね…余計な邪魔が入ったせいだわ」 シュゥゥ

ウーアマン(ねーねーアルなんとか) ヒソヒソ

アルベルティーネ(…何よ…) ヒソヒソ

ウーアマン(ズライカって、元はあんなビジンな人だったのかお)

アルベルティーネ(…みたいね。性格は色々と問題あるけど…)

ウーアマン(あんなにキレイなのに、やる事は極悪だお…)

アルベルティーネ(…そういえばあなた、ズライカの魔力にリミッターをかけてるとか言ってたわよね…?)

ウーアマン(今じゃほとんど制限が無いのも同然だお。暴走するのを抑えてるだけみたいなものだお)

アルベルティーネ(…ふぅん…)

ウーアマン(でも、あのままだと確実にどうにかなっちゃうお…身体に負担をかけすぎてるお)

アルベルティーネ(…いざという時は、魔法少女に頼るつもりよ…)

ウーアマン(うーも同じこと考えてたお。でも…あのズライカを止められるのかな…)

アルベルティーネ(…さぁね。まぁ朝になればきっと何とかなるんじゃない…?)

ウーアマン(あと5時間も持つかわからないお)

仁美「見つけましたわ!暗闇の魔女ズライカさん!」

ティロッテ「大人しく両手あげてゴメンナサイしてよねっ!」

アルベルティーネ「…魔法少女が2人…それと1人、普通の子が1人居るみたいね…」

まどか(こ…こっち見られてるっ!?)

ウーアマン「ずいぶん遠くからこっち見てるお」

ズライカ「チッ…もう来たのね。まだ魔女1人分の穢れも集められていないっていうのに…」

ズライカ「まぁいいわ。中途半端だけど、ここで1度どうなったか見ておいたほうがいいわね」 スッ

ティロッテ「!!? そ、そのグリーフシードって…!!」

ズライカ「さぁ…呪いに染まった本当の魔女の力、その身を持って味あわせてあげる!!」

     ピシッ…

     ゴオオオオオォォォォォ……ッ!!

フィナロッテ「………」

仁美「あれは…」

ティロッテ「…フィ、フィナ…だよね? さっきの魔女じゃなく、本物の…」

ズライカ「行きなさい」

フィナロッテ「…了解したわ」 チャキン ザザッ

ティロッテ「ふあぁぁっ!!」 ズバッ ドシャァァ!

仁美「ティロッテさんッ!?」

フィナロッテ「あなたもよ」 ギュンッ ブンッ

仁美「っ!!」 ジャララ ガキンッ

フィナロッテ「…中々に見事な反応ね。だけど、これはどうかしら」 スッ

フィナロッテ「【終焉の夜(ラグナロク・ナハト)】」 ブォン

仁美「きゃぁっ!!」 ベシャァッ

フィナロッテ「…なんでかしら、何か物足りないわ。主に口の中が」 ウズウズ

ウーアマン(あの魔女、ガムが欲しいみたいだお)

アルベルティーネ(…わたしは持ってないわよ…)

ティロッテ「い、いったぁぁ…ヘンなトコ打ったよぉ…」

ズライカ「これが魔女の本来あるべき姿よ。絶望を撒き散らし、希望を奪う存在…そうだったでしょう?」

仁美「それは違います…魔女は、私達の友達ですわ…」

ティロッテ「それに、フィナはティロの大事な妹だもん…っ!」

フィナロッテ「…っ」 

     ―――トク…

ティロッテ「一緒にご飯食べたり、お話ししたり、たまにはケンカとかもしちゃうけど!」

仁美「喜びも悲しみも分け合えて、いつでも傍に居てくれる…魔女は、私たち魔法少女の一番近くにある『希望』ですのよ!!」

フィナロッテ「…!」

     ―――トクン…

ズライカ「魔女が希望ですって?どこまでも頭が春な人達ね! さぁ、邪魔者は早く消して頂戴!」

ティロッテ「フィナぁっ! ティロはあなたのこと、信じてるからッ!!!」

フィナロッテ「ッ!!」

     ―――ドクンッ!

フィナロッテ「はぁぁッ!!」 ズバッ

ズライカ「んなっ…ぐっ!!?」 ザシュッ

ウーアマン「ズライカーっ!?」

ティロッテ「やったー! フィナが元に戻ったよっ! まったくいいとこ取りもいいトコだよっ!!」

仁美「ええ。でも戻ってよかったですわ!」

ズライカ「…くっ、吸わせた穢れが足りなかったせいかしら…元に戻るなんて…」 ズキズキ

フィナロッテ「…残念だったわね。あなたの計画ももう終わりよ」 パクッ モグモグ

ティロッテ(ガム持ってたんだ!?)

ズライカ「まだ…まだよっ! 私には他にもグリーフシードが…!」 ブォン

ズライカ「なっ…無い!? 仕舞っておいたはずなのに…キャァッ!?」 ブワァァッ

     パリィィンッ!!

杏子「っはぁー、やっと出られたか。風が気持ちいいな」

さやか「そうだねー…って、何よこの嵐っ!?尋常じゃないでしょぉ!?」

仁美「さやかさん!杏子さんも!」

マミ「あら、私だって居るわよ?」

ティロッテ「まみまみぃーっ!」 ダキツキッ

マミ「もぅ…甘えん坊さんね。よしよし」 ナデナデ

シャルロッテ「うー…ティロずるい! マミマミ!あたしの事もナデナデしてようっ!」

キリカ「さて、出られた事だし…これから織莉子と2人っきりで…」

マーゴット「そんな事は私が許さないよ!?」

キリカ「君は復活させないほうがよかったみたいだね?」

織莉子「…はぁ、またこうなるのね…」

ほむら「まどか、無事だったかしら?」 ファサッ

まどか「てぃひひ…私は大丈夫。ほむらちゃんも無事でよかったよ」

ズライカ「わ、私の暗黒結界を破って出てきたですって!?あり得ない!!」

シズル「魔法少女は条理を覆す存在だって事を忘れたの?あやめ」

ズライカ「静流…!!」

QB「僕のセリフのほとんどをシズルに取られたよ!」

ウーアマン「…中身が全部出てきちゃったお!どうすんだお!」

アルベルティーネ「…本当にどうするのよこれ…セリフがまわって来ないじゃない…」

イザベル「…ちょっといいでしょうか、アルベルティーネ…いえ、蕗島あすかさん?」

アルベルティーネ「…ぁ…し、師匠…っ!? こ、これには色々と訳があって…」

イザベル「―――落書きの魔女の習作集―――」 ゴゴゴゴゴ

アルベルティーネ「」 パタン

イザベル「…しばらく自分の作品と向き合っていなさい」

ウーアマン「あ、アルなんとかーっ!?」

サーリア「はいはい、あんたはワタシが相手だよーっ」 トラウマイジリ

ウーアマン「うぅぅ…何で誰もうーの事を見てくれないの…」 グスッ

サーリア「へぇ、この魔女の本名って東柴ロコっていうんだ…ま、別にどうでもいっか。ちょっと遊んじゃおー♪」

エリー『…な、なんか役割ぜんぶ取られたような気がする!』カタカタ

サーリア「えへへ♪ ゆっくり休んでていいんだよー?」

エリー『そう言われたら休んでなんかられないってば!アタイもやるしっ!』 トラウマイジクリ

ウーアマン「も…もうダメぇ…」 ガクガク

ズライカ「…こんな所で終われないわ…私は、魔女の為に世界を変えるのよ…ッ!!」

     ズゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

QB「ッッ!!? な、何だい!この魔力の反応は!!?」

     ズガアアアァァァン パリイイィィンッ!!

     バサッ… バサッ…

ズザンナ「…くくクハハははハッ!! クヒゃははハハハははハッ!!!」 グギギギ

さやか「う、うわぁ…なんかヤバそうなの出てきたァー!?」

ズザンナ「ックひっ…救済ノ魔女のオ陰で、凄マじい魔力ヲ手ニ入れル事が出来タ…」 ゴォォォ…

仁美「先ほど見た時と様子が全然違いますわ…何ですの、あの禍々しい翼は!!?」

シズル「…赤と黒が混ざりったような模様の右翼と、青に桃色の水玉模様を描いたような模様の左翼…」

ズザンナ「アノ魔女の魔力ノ源ガりボンだと解ったカラ、そレヲワたしガ取リ込まセテモらったワ」

マミ(じゃ、邪悪すぎる…私すらドン引きするレベルよ!?)

ズライカ「いいわよズザンナ、このまま奴ら全員を…んぐぅっ!?」 ゲシッ

ズザンナ「…黙リナさい。野望モ達成でキナい愚カな魔女が」

ズライカ「ぁ、くっ…ど、どうして私を攻撃するのよ…!?」

杏子「おいおい、仲間割れ…よりも雰囲気悪いな」

ティロッテ「あ、あれって…一体どうしちゃったの?」

マミ「言葉すらまともに話せてないわよ、あれ…!」

フィナロッテ「…容量以上の魔力を吸収してしまったようね…意識がほとんど絶望に呑まれかけてるみたいだわ!」

まどか「魔力を吸収…そ、それって!!」

ズザンナ「…貴女が探してイルのハ、コれノ事かしラ?」 スッ

ほむら「っ!! クリームヒルトのグリーフシード…!!?」

ズザンナ「魔女ノ卵デアるグリーふしード。こレヲ粉々にしタラ一体ドウナるか解ル?」

ズザンナ「―――答エハ、『完全ナル死』よ―――」

ほむら「やめなさい!そんな事をしたら…!!」

ティロッテ「このーっ! ティロが撃ち落して…」 ガチャ

ズザンナ「あラ、コの子がドウナってモ良イノ?」 スッ

ティロッテ「うぅっ…」

ズライカ「…もうやめて…こんな事っ!」

仁美「ズライカさんっ!?」

ズザンナ「………」

ズライカ「…何が目的なのよ!私達の為に、あなたは頑張ってくれたんじゃなかったの!?」

ズザンナ「クくっ…そうネ、元々ハ貴女達の為ニ協力しテタわ。デも、貴女ノ目的ハワたしの目的ニ変わッタ」

ズザンナ「こノ溢ル出る魔力、絶望ニ歪ム人の顔…最高ノ気分ヨ。他人かラ得ル絶望ノ力を使っテ、ワタしは魔女ノ希望トなる!!」

ズライカ「違う…私の目的はそんな事じゃなかった! 魔女を本来あるべき姿に戻してあげる…それが私の望みだった!」

ズライカ「自分のような魔女達が幸せになってはいけない…だから、魔女が魔法少女と仲良くする事が許せなかったのよっ…!!」

シズル(あやめ…それで、こんな事をしたのね…)

フィナロッテ「…何が魔女の希望よ。自分の愉悦の為に他人を不幸にし絶望させるなんて、自己満足の極みだわ」

ズザンナ「黙リナサい!ワタしの幸福ノ為にハ、犠牲ガ必要なノヨッ!!」 グッ

まどか「やっ、やめて……やめてえええええええぇぇぇ!!!」

     ピシッ…… パキイイイィィィンッ!!

ワルプルギス「とりゃーっ♪」 ドゴッ

ズザンナ「ぐぁァッ!!?」 ズシャァァァ

ほむら「今のは結界を破る音…? つまり、あれって!」

ワルプルギス「ウフフ、危ない所だったわね。 アハハッ♪」 パシッ

ズライカ「ワルプルギス! ど、どうして!?」

ワルプルギス「もう! アナタの結界に閉じ込められた時はどうしようかと思ったわ!」

ワルプルギス「まぁ、結界を形作ってた魔力を全部吸い取らせてもらったから、ワタシはもう元気いっぱいよ!アハハハハ♪」

杏子(…や、やっぱワルプルギスってとんでもねぇ魔女なんだな…)

ワルプルギス「さぁてQB、このグリーフシードはアナタに任せるわねっ!」 ヒョイッ

QB「分かったよ。最速で孵化するさ!」 パクッ キュップイ

ズザンナ「…オ、おのレ…オノれおノれオのれェッ!!!」 ゴゴゴゴゴ!!

さやか「ヤ、ヤバ…あいつ相当頭にキテるぅ!?」

ズザンナ「ソうよ…マダ足りナイ…もっト魔力を寄越シナさイッ!!」 ブォンッ

マミ「一旦離れましょう! ここは危ないわ!」 サッ

さやか「ねぇ!あの魔女…ダメージが深くて動けないの!?」

ズライカ(…くッ、足が動かない…さっきの攻撃で身体がいう事を…)

ズザンナ「クヒゃははハハッ!! まズハ貴女かラヨ、ずらいカッ!」 グワァァッ

ズライカ「あああぁぁぁっ!!」 ゴシュッ

マーゴット「…自分の結界に引き摺り込んだ…彼女、1人ずつから魔力を奪う気だよ!」

仁美「そんな事はさせませんッ!!」 バッ ゴシュッ

さやか「仁美ーッ!!?」

キリカ「自分から結界に飛び込むなんて…無茶な事をッ!」

まどか「ひ、仁美ちゃあぁぁんっ!!」

ティロッテ「まってて仁美! ティロも今行くよッ!」 ダッ

織莉子「待ちなさい! あなたに何が出来るというの!?」

ティロッテ「わかんないよ! でも、ティロが行かなきゃダメなのっ!」

ほむら「時間停止ッ!!」 カチッ

ほむら(…気休めにしかならないと思うけど…これを持って行きなさい!) シュルルッ ギュッ

ティロッテ「―――っ!!」 ゴシュッ

フィナロッテ「…本当に、無茶ばかりするんだから…っ!」

    ズズズ… パシュンッ

織莉子「…結界の入り口が閉じてしまった…!」

マミ「…そ、そんな…ティロちゃんと志筑さんが…あの魔女の結界の中に…」

シャルロッテ「うわぁぁーん! ティローっ!!」 グスッ

杏子「落ち着け2人とも! あいつらはきっと大丈夫だ…信じてりゃ戻ってくる!そうだろ!」

シャルロッテ「きょ、きょーこ…!」

マミ「…そうよね…私達が信じてあげなきゃ!」

さやか「…仁美、ティロ…死なないでよ…っ」

     ブワァァァッ!!

まどか「こ、今度は何っ!?」

魔獣たち「エーエエエェーエーエェー!!」 ゾロゾロゾロ

シズル「…エネルギーに反応して魔獣があんなに多く…全く、今日はとんだ厄日よ!」 ジャキン

ワルプルギス「でも、退屈はしないわね!アッハハハハ♪」 スチャ

キリカ「…どうして? 何もしてないのに、魔力が失ってく感覚がする…?」

マーゴット「私は逆だよ。 グリーフシードを使った訳でもないのに、不思議と魔力がみなぎってくる…!」

ズザンナの結界―――

     ブォォォン   ジャァァァ…

        ゴォォー   アハハハッ


ティロッテ「ふぎゅっ」 ズテーン

仁美「ティロッテさん!どうしてあなたまで!」

ティロッテ「な、なんでだろ…気が付いたら咄嗟に身体が動いちゃってたよっ」

仁美「…無茶しますのね、私も人の事は言えませんけど… ところで、そのリボンは?」

ティロッテ「ん…これ、くりーむちーずさんのリボン…? どうしてだろ?わかんない…」

仁美「ほむらさんが付けてくれたのでしょうか? それにしても、あの魔女の姿が見えませんわね」

ティロッテ「うーん…さっきケガした所を癒したりしてるのかな…早くなんとかしないと」

仁美「ええ。しかし妙な結界ですわ… 何もない真っ暗な空間なのに、笑い声や車の走る音、風や水の流れる音が聞こえてきて…」

ズライカ「ぁぁぁ…嫌っ、やめて…っ」 ガクガク

ティロッテ「ズライカっ! 大丈夫!?」

仁美「待って下さい、何だか様子が変ですわ!」

???「…どうして彼女が怯えているのか、教えてあげる」

仁美・ティロ「っ!」 ビクッ

???「私の名前はアヤメ。ズライカの…いえ、『瑠璃崎あやめ』という魔法少女の記憶を見せる為に生まれた使い魔よ」

アヤメ「安心しなさい。私に戦う力なんて無いし、戦う意思だって持ってないわ」

仁美「…ここはズライカさんの記憶から再現された結界という事なのですか?」

アヤメ「理解が早くて助かるわね。そしてズザンナは、彼女の記憶からトラウマを呼び起こし、精神を弱めようとしている」

仁美「だからあんなに、何かに対して怯えているんですのね…」

ティロッテ「あなたはズザンナの使い魔じゃないの?」

アヤメ「ズザンナ自身が莫大魔力を持っていても、自分の意思で結界を操れないほど精神は絶望に蝕まれているわ」

アヤメ「使い魔に言う事を聞いてもらえない魔女ってたまにいるのよ。まぁ、今は『従えさせられない』というのが正しいわね」

アヤメ「でも、結界は役割を果たそうとしているわ…ズライカの魔力を吸い取って、ズザンナはさらに強大な魔女になる気なのよ」

仁美「…私達は、一体どうすればいいんですの…?」

アヤメ「…ズザンナを倒すしかないわ」

仁美・ティロ「!」

ティロッテ「そ、そんなの無理だよぅ! あんな化け物、どうやって…」

アヤメ「ズザンナはズライカの魔力を奪おうとしている…なら、逆にズライカがズザンナの魔力を吸収すればいい」

アヤメ「それにはズライカが恐怖を克服し、過去の絶望を断ち切る必要がある…そうすればズザンナの力は弱まるはずよ」

アヤメ「そこを狙ってダメージを与えるしかない…あなた達にそれが出来るかしら?」

仁美「…やるしかありませんわ。私達に残された道はそれしか無いんですもの」

ティロッテ「出来るかわかんないけど…うん。頑張るよっ! 絶望なんてティロがみんななくしてあげるもんっ!」

アヤメ「…いい覚悟ね。さぁ、時間よ。ズザンナがここに来る…2人とも、健闘を祈るわ」 シュンッ

     ゴゴゴゴゴ…

     バサッ… バサッ…

ズザンナ「…くヒッ、クヒひっ…くひヒャァぁーッハははハハはははハッ!!」 ゴォォォォ

ズライカ「ぁ…ぁぁ…来ないで…やめて…」 ガクガク

ティロッテ「だいじょうぶ。あの魔女は絶対に『助けて』あげるから…だから、最後まで希望を捨てないでね」 ナデナデ

ズザンナ「…魔力ヲ…えねるギーを寄越シナさイ…わタシハ魔女の希望、わるプルギすの夜とナル…!!」

仁美「…絶対に救って差し上げますわ。ズライカさん、そして…ズザンナさんもッ!!」 ジャキンッ!

見滝原、あらゆる建物の上にて―――

魔獣A「イーツーカキミガー」

魔獣B「ヒトミニトモスー」

魔獣C「アイノヒカリガー」

魔獣D「トーキーヲコーエーテ」

マーゴット「この体、ほんと動きづらいね…っ」 ガキンガキン

シズル「とぉっ! そこだァッ! 空燕舞!」 ズバババッ

ワルプルギス「ウフフフ♪ アナタ達じゃ全然ワタシの相手にはならないわねっ!」 ギュンギュン

フィナロッテ「………」 クルクル チャキンッ

フィナロッテ「…喰らいなさいッ!」 ビュンッ ドスドスドスッ!

キリカ「織莉子、大丈夫? 後の事は魔女に任せようよ」

織莉子「私の事は心配要らないわ。でも、この嵐…やっぱり…」

ゆま「どうしたの?織莉子お姉ちゃん?」

織莉子「…なんでもないわ。ここでじっとしてなさいね」 ナデナデ

ゆま「うんっ ゆま、ここでみんなを応援してるよっ!」

キリカ「良い子だね…私も負けられないよ」 ボソッ

ゆま「? どうしたの?」

キリカ「い、イヤイヤ、なんでもない、なんでもない…」

杏子「…ったく、しばらく魔獣狩りしてなかったから体が鈍ってんな…」 ゼェゼェ

魔獣E「ホーロービイソグー」 ドッ

杏子「おっと、ぬるいな!」 ザザッ

魔獣F「セカイノユメヲー」 ウゾゾゾ

杏子「おらァっ! お前等にはたっぷり槍をくれてやるよッ!」 ザンッ ザシュッ

魔獣E「」 グシャ

魔獣F「」 ベシャ

杏子「ふぅ、にしてもいつも以上に疲れるな…」

魔獣G「タシカニヒトツー」 ゾワァッ

魔獣H「コーワースダーローウ」 ゾゾゾ

杏子「うわっ!? しまっ…」

     ギュインッ   ズバァッ!

魔獣H「」 ゴシャッ

魔獣G「」 メシャッ

ギーゼラ「…やれやれ、油断しないでよ。ボクが君のミスをカバーしなきゃいけないんだから」 ギュンッ キキーッ

杏子「うっせー。嫌なら勝手に1人で戦ってろっつーの」

ギーゼラ「嫌なんかじゃないよ?むしろボクは杏子と一緒に居る時が一番楽しいんだ」

杏子「ばっ…!、んなセリフを軽々しく言うんじゃねーよ! もう一度グリーフシードに戻されてぇのかッ!?」

ギーゼラ「おお、こわいこわい」 フフッ

さやか「はぁはぁ…お、おっかしいなー。ソウルジェムが自然に濁ってく気が…?」

マリア「…この嵐が原因みたいね」

さやか「あっ!マリア! どこ行ってたのさーっ!」

マリア「ちょっと久々にエリーの顔が見たかったのよ…」

マリア「それよりも、この雨…魔法少女の魔力を吸い取って、魔女にその魔力を注ぐ性質があるようね」

さやか「へぇー、だから力が出ないんだ…?じゃああたしも魔女になって…」

マリア「その必要は無いわ」

さやか「ほむらみたいなセリフ言わないでよ! ってなんで止めるのさ!」

マリア「…ちょっと、私と手を繋いでみなさい」 スッ

さやか「えー何? こんな時でもそんな恋人みたいな事をしたいだなんてマリアったらもぅ…」

マリア「そんな事言ってないで、早くしなさいよっ!」

さやか「もー冗談通じないなー…はいはい」 ギュッ

    ホワッ

さやか「…おぉ? なんか力がみなぎってくるような?」

マリア「私の魔力をさやかに送り込んでるの。こっちの魔力は尽きそうにないし、こうしていればソウルジェムは濁らないはずよ」

マリア「さて…このまま一緒に戦ってくれるわよね、さやか?」

さやか「当たり前でしょ? マリアとのラブパワーで魔獣なんてイチコロよっ!」

マリア「………」

さやか「じょ、冗談だって!ホントに冗談通じないなーマリアったら! さぁ行こ行こっ!」 シャキン

マリア「ええ。行きましょう!」 ガチャ


ズババッ ザシュザシュッ

     ダンッダンッ バキューンッ

さやか「お、思いの外戦いづらいんだけど!?」

マリア「仕方ないわよっ、実質片手しか使えないもの」

さやか「やっぱりマリア1人で頑張ってよぉー、コレ疲れるし」

マリア「それだったら魔女化しなさいよ魔女化を!」

さやか「さっき『その必要は無いわ』って言ったばかりでしょうが!? ほんとは手を繋ぎたかっただけだったり…」

マリア「そ、それは…」

さやか「図星かよ! はは、こやつめー!可愛いなーもう!」 グリグリ

マリア「よ、よしなさいったら…魔獣来るわよ!」

さやか「分かってるってば。さやかちゃんマーメイドモード!」 ヘンシン!

オクタヴィア「ヴォヴォー! みなぎってきましたよーっ!」 ユラユラ

マリア(やっぱりビジュアル的によろしくないわね…女の子の姿のほうがいいわ)

エリー『何よぉ…さややとマリアばっかイチャついちゃってさ…もー知らないっ!』カタカタ

サーリア「なになに?妬いてるの? えへへ、じゃあワタシも混ざっちゃおうかなー♪」

エリー『あーっ!ダメダメっ! あんたには邪魔させないんだからっ!』カタカタ

魔獣I「トマドイヲーノミホシテーー」 ゾワワ

サーリア「あっ、危ないッ!」

エリー『え…きゃーっ!?』カタッ

ウーアマン「がるるーっ!」 ガブッ ガジガジ

魔獣I「キミガノゾームモノーハナーニー」 ジタバタ

ウーアマン「うーうー!全く酷いお! うーだって出番が欲しいんだおっ!」

エリー『復活はやっ…あ、えっと、サ、サンキュー? 魔獣倒せてないけど…』カタカタ?

ウーアマン「なんで疑問系なんだお!? ちゃんと助けた事に感謝してほしいお!」

サーリア「あーもう!お話はその魔獣倒してからにしてよねっ!」

ウーアマン「ひどいお…こんなのあんまりだお…」

QB「流石はクリームヒルトのグリーフシード…孵化にも相当な時間がかかるよ」

ほむら「早くして頂戴。この嵐に魔力を削がれてしまって戦闘がままならないわ」

魔獣J、K、L、M「コンーナーヨクブカイーアコガレノーカナタニ ハーカナイーアシーターハアールーノ」 ゾワゾワ

ほむら「くっ…リボンを外したから時間停止が使えない…」

ゲルトルート「ここは私達に任せてくださるかしらっ!」

ほむら「こ、紅茶組!!」

ロベルタ「何だよその呼び名ぁッ! もっと他にねーのかよっ!?」

パトリシア「今まで出番が無かった恨み、ぜんぶ晴らさせて貰いますよっ!」 ワイヤーアクション!


アルベルティーネ「…ぅう…」

イザベル「あら、目が覚めたのですね。反省は済みましたか?」

アルベルティーネ「…えぇ…ズライカに協力する事で、皆に迷惑かけてしまったわ…」

イザベル「よろしい。さぁ、あなたも戦って来なさい…彼女達は実力のある魔女達ですから、きっとお手本になるでしょう」

アルベルティーネ「…はいっ…!」 タタッ

イザベル(…私より、尊敬出来る人達ばかりですからね)

ロベルタ「お前はのんびり見てないで手伝えよォッ!?」

イザベル「私はここから動けませんからね。魔獣の事はよろしくお願いしますよ」 フフッ

魔獣N、O、P「コドモーノーコロユーメニミテター イニシーエーノマホーウノヨウニー」

マミ「そこよッ! 【ティロ・スペルデレ】ッ!」 ドドドォンッ!

オッティ「どっかで聞いた事あるような技名やなー」

魔獣N、O、P「」 ズダダダンッ

魔獣Q、R、S、T「ヤミサーエークダクーチカラデー ホホエームーキミニーアイタイ」

シャルロッテ「マミマミ!後ろだよっ!」

マミ「オッケー分かったわ! 行くわよ…!」 クルッ キュィィンッ

マミ「【ティロ・フィナーレ ―スペチアーレ―】ッ!!」 カチンッ シュドオオオォォォンッ!!

魔獣Q、R、S、T「」 ゴッシャアアアア

シャルロッテ「あっ!それ新技だねっ? すごくカッコいいー!」 キャッキャッ

マミ「ふふ、ありがとね。 さぁ、まだまだ【魔弾の舞踏(ダンサデルマジックブレッド)】は続くわ!!」 キリッ

オッティ…ワイ、サラっと出てきたのに誰もツッコんでくれへん…どうすんのやコレ…」

見滝原地上―――

ステーシー「わー、水浸しにゃん! にゃーは水が苦手にゃのにぃ…」

バージニア「地上にも魔獣が蔓延っている…私達で退治するしかないだろう」

ステーシー「うにゃー…大変だにゃ」

魔獣U、V、W「オビエールーコノテーノナカニハ テオラーレータハナーノユウキー」 ゾロロロ

バージニア「早速現れたな…行くぞ! 【ツインブレードアークインパルス】ッ!!」 ジャキィンッ ズババババッ!!

魔獣U、V、W「」 マモノノムレヲヤッツケタ!

ローザシャーン「ばじちゃん、ちょっとカッコつけすぎだよっ?」

バージニア「む…そうか、以後気を付けるとしよう」

魔獣X、Y「オモイーダケガータヨルースベテー」 ゾワァァ

ステーシー「にゃーっ!? 魔獣にゃー!助けてにゃぁぁー!」 バタバタ

   「【森羅万象斬】ッ!!」 ザンッ!!

魔獣X、Y「」 3600ノケイケンチヲテニイレタ!

ローザシャーン「あっ、じんちゃんとしんちゃんっ!」

バージニア「お前達、無事だったか! 探したんだぞ?」

仁雅「私もマスターを探していた。ついでに精神が不安定になっている人間を気絶させて回っているところだ」

ローザシャーン「ご、強引だね…」

慎一「うひゃー、もう腰の辺りまで沈んじゃってるよー。僕カナズチなんだよねー…」ギギギ

ステーシー(ショートしたりしにゃいのかにゃー…?)

見滝原上空―――

QB「きゅっぷいっ…よし、グリーフシードが成熟したよ!」 スッ

     パキィーンッ!

クリームヒルト「ぅん…あれ?私、さっきやられちゃって…あっ」

ほむら「マドカァー!」 ダキッ

クリームヒルト「ウェヒッ!?ほむらちゃん、いきなり抱きついたりしてどうしたのっ?」

ほむら「…ごめんなさい、少し取り乱してしまったわ」 ファサッ

クリームヒルト「そっか、それなら仕方ないね!ウェヒヒwww」

まどか「…ほ、ほむらちゃんの浮気者ーっ!」 マドーッ!

ほむら「ほむぅっ!?」 ガーンッ

QB(わけがわからないよ)


ズゴゴゴゴ……

クリームヒルト「あれ…? ほむらちゃん!あれ見てっ!」

ほむら「へ…な、何!? あの巨大な魔獣は!?」

QB「…町全体を覆っていた絶望のエネルギーが混ざり合って塊となったんだろう。恐らくあれが最後の1体だね」

魔獣Z「………」 オォォォ…

まどか「おっきい…自由の女神ぐらいあるんじゃないかな…? 本物見たことないけど」

クリームヒルト「リボンは取られちゃったし…みんなで倒すしかないよっ」

QB「よし、それじゃあ僕も…」 キュップ…

ほむら「あ、ちょっと待ちなさい」 ガサゴソ

QB「何だい?ほむら」

ほむら「このグリーフシードは孵化できるかしら?」 スッ

QB「見たこと無い魔女の物だね…わかった。僕に任せてよ」 パクッ キュップイ」

ほむら「…あの2人はもっと強大な敵を相手にしているはず…私達も負けていられないわ。行くわよ!」

クリームヒルト「うんっ!」

まどか「みんな…頑張って!!」


仁美「ぐぅっ、なんて力ですの…っ!」 ギンッ ガギン!

ズライカ「何も見えない…暗い…独りは嫌…怖い、怖いの…!」 フルフル

ティロッテ「怖がらないで…あなたは独りなんかじゃない。ティロが…わたしがここにいるよ?」

ズライカ「ダメなのよ…っ すぐに私の前で消えてゆくの…全部、私が弱かったせいで…大切な人が死んでしまう…」

ズライカ「私のせいで、パパもママも魔女に殺されたんだわ…それなのに…っ!」

ズライカ「私自身が仇である魔女となって…無関係な人達を幾度も自分の結界に取り込んで、殺してしまった…!!」

ズライカ「そんな私が幸せになっていい権利なんて無い、希望なんて求めてはいけない…」

ズライカ「だから、私は魔女の在り方を正そうとした…魔女となったからには、絶望と向き合って苦しみ続けるしかないの…!!」

ズザンナ「クヒひ…そウヨ、モっと絶望シなさイ。そしテワたしに力を寄越スノよッ!!」 ズンッ ドガァッ

仁美「きゃああぁっ!!」 バキッ ゴロゴロゴロ… ベシャッ

ティロッテ「仁美っ!!? くっ…このぉ!!」 ズダダダッ

ズザンナ「無駄無駄ァっ!クひゃハハ!!」 ガキンガキンッ

ズライカ「…もう、諦めるしかないのかしら、生きる事すら…私には赦されない…」

ズザンナ「もウ精神ヲ傷ツける必要モナいか…今度は直接痛ミヲ味あわセテアげるわ!!」 ジャキンッ

ティロッテ「そ、そんな事させない…っ!! アルティマ…」 キュィィン

仁美「………」 ヨロッ…

ティロッテ「ちょ、ちょっと仁美! 危ないよッ!?」

ズザンナ「こレデ終ワりよ!」 ゴォォォ!

仁美「………全然ダメですわね」 スゥ…

ティロッテ「な、何を言って…? ひ、仁美ぃ!避けてぇっ!!」

ズザンナ「こコデ死ネぇッ!!」 グギャアァァ!!

仁美「攻め入り方が…なってませんわ、よッ!!!」 ハッ!


ドゴォッ!!


ズザンナ「ゴハアああぁァッ!!」 ズゴォッ ドシャァァァ

ズライカ・ティロ「!!?」

仁美「いつっ…拳を痛めてしまったかしら…」

ティロッテ「…え…? 今、何したの…?」

仁美「私は武道も嗜んでおりますのよ…って、そんな事はどうでもいいですわ」

仁美「ズライカさん。あなた先程、幸せになっていい権利なんて無い、希望なんて求めてはいけない…そう仰いましたわね」

ズライカ「…そうよ、私のような魔女に希望なんてあってはいけないのよ…!」

仁美「どうして魔女から呪いが消え去って、魔法少女と共に生きているのかはご存知ですか?」

ズライカ「そんな事知る由もないわ…魔女の事情も知らないような誰かがそう願ったからじゃないの?」

仁美「そう。1人の少女が、『魔女が絶望を振り撒かない世界にする』…そう願って、魔女は今のようになりましたわ」

ズライカ「…都合のいい願いをしたものね。そのせいで私はどれだけ苦悩した事か…!!」

仁美「…呪いが消滅したことで、魔女はもう一度だけ幸せになるチャンスを得られたんですの」

ズライカ「…!」

仁美「人間というものは絶望したからと言って、二度と立ち直れない訳ではありませんのよ」

仁美「むしろその経験を糧にして、前に進んでゆく…素晴らしい事ですわ」

仁美「しかし魔法少女は…一度でも絶望してしまえば魔女となって、呪いを生み出してしまう存在になります」

ズライカ「…だ、だから、私は…っ」

仁美「ですけど、それは『以前の事』でしょう?」

ズライカ「…っ!!」

仁美「もう、誰も呪う必要なんて無い。さやかさんのように…絶望してしまっても、また立ち上がればいいのです」

仁美「過去の行いを悔やむ気持ちは分かります…でも、それで自分を塞ぎこんでしまえば、未来でもっと酷い事が起きるかもしれません」


仁美「―――これからあなたが幸せになっても、誰も不幸になんてなりませんわ」


ズライカ「…志筑仁美…私は、私は…!!」

ズザンナ「―――クヒひっ」

仁美「ッ! 危ないっ!!」 ダッ

ズライカ「っ!?」


―――ザシュッ

ズザンナ「クヒゃ! くヒャハははは! ひゃーハハははハッ!!」

仁美「ぅぐっ…腕が… 油断しましたわ…っ」 ガクンッ

ズライカ「あ、あなた…どうして私なんかを…!?」

仁美「と、当然ですわ…友達を守ろうとする事の、何がおかしいんですの? …くッ」 ドクドク

ズライカ「…馬鹿よ、あなたって、ホント馬鹿…!!」

ティロッテ「仁美っ! どどど、どうしよう!? 血が止まんないよぅ!!」 アタフタ

仁美「心配要りませんわ…これくらい、魔法少女ならすぐ回復しますから…」

ズザンナ「…貴女にモ苦痛ヲ味わッテモらおうト思ッてたケド、モうやメタワ。しブトいんダモノ」

ズザンナ「そうルジェむを砕イて、トットと終わラセ…」

ズライカ「そうはさせないわッ!!」 ズバァッ

ティロッテ「ズライカっ!?」

ズザンナ「っ…! こノォ…大人しク私ニ魔力を吸ワレていレバヨかったもノヲ!!」

ズライカ「…私は決めたのよ。何度絶望しようと立ち上がってみせる…どんな『暗闇』だって、受け入れてやるわ」

ズライカ「…志筑仁美」

仁美「っ、はい…なんでしょう」

ズライカ「…教えて欲しいの。幸せって、いったい何なのかしらね」

仁美「…難しい質問ですわね… 私は…希望を、失わない事だと思います」

ズライカ「…そう、分かったわ…」

仁美「…そうですか。それは、良かったですわ」

ティロッテ「へ? 今ので何がわかったの?」

ズライカ「…志筑仁美。あなたは私を救ってくれた…あなたは私にとっての希望よ。だから…」


ズライカ「―――私の幸せの為に、あなたを守らせて頂戴ッ!!」 ゴオオォッ!!

オクタヴィア「そぉい! さやかちゃん大車輪!」 ブンッ ドゴッ

マリア「やっぱり動きがぎこちないわね…」

オクタヴィア「さやかちゃんは使い分けの出来る子なのだよ!さーて、残りはあのドでかい魔獣だけかー…」

マリア「今のさやかの3倍ぐらいは大きいわね」

オクタヴィア「よーし、じゃあエリー達呼んでくるっ!」 ヴォッヴォー

マリア「…何をする気かしら?」

          ◆

エリー『何さ。2人でイチャイチャしてたんじゃなかったの?』カタカタ

オクタヴィア「ごめんごめん。エリーとサーリアをちょっと絡ませたくてww」

エリー・サーリア『「どんな理由よっ!?』」カタカタ

マリア「すっかり打ち解けたみたいね。で?あの魔獣どうするのよ?」

オクタヴィア「ふふん。それはだねー…」 ゴニョゴニョ

マリ・エリ・サリ「『「合体技!!?」』」カタカタ///

オクタヴィア「ハモるな! あとエリーは合体って聞いただけで照れるな!」

エリー『いやその、ついムラムラしちゃって…』カタカタ

サーリア「うーむ、やっぱ本物はレベルが高いね!」

エリー『でしょでしょ!』カタッ

マリア(この2人、妙なコンビね…)

魔獣Z「……オモイー…」 ズズズズ…

杏子「へっ、でけぇけどまるで遅いな。行くぞギーゼラ!」

ギーゼラ「行くって、何するんだい?」

杏子「協力技だよ、キョウリョク技!」

ギーゼラ「…マミの影響でも受けたのかい。やれやれ」

杏子「う、うるせぇ!一度お前と協力するってのをやってみたかったんだよ…」

ギーゼラ「…よし分かった、やってみよう。で、どうやって合体技とやらをするのさ」

杏子「ふん、それはだな………」 ゴニョゴニョ

ギーゼラ「ほうほう」

杏子「………という訳さ」

ギーゼラ「…その、必殺技の名前は必要なのかい?」

杏子「嫌ならやらなくていいんだぞ!」

ギーゼラ「やるよやるよ。杏子の好きにするといい」

杏子「よしっ、決まりだな」 ニカッ

マミ「大きい魔獣だわ…でも他の魔獣が見当たらない限り、あれが最後のようね」

シャルロッテ「マミマミ!魔力のほうはあたしの力で何とかするから、ガンガン魔法使って大丈夫だよっ!」

マミ「ふふ、分かってるわ。 あぁそうだ…出てきてフィナちゃん!」

フィナロッテ「何かしら、マミ?」 ヌッ

マミ「閉じ込められてた時に編み出した、あの連係技をやるわよ!準備はいい?」

フィナロッテ「問題ないわ。ところで、アレは何のゲームのリスペクトなの?」

マミ「り、リスペクトなんて無いわよ!」

フィナロッテ「…そう。じゃあ、配置に着いておくわ」 チャキ スッ

シャルロッテ「ナイフで空を切って空間のスキマに入るやつ、久々に見たような…?」

マミ「あ、そういえばそうね」

ほむら「まだなの?QB」

QB「こんな複雑なグリーフシードは初めてだ…クリームヒルト以上かもしれない」

ほむら「何とかしなさい。お前は魔女界のウルガモスなんでしょう?」

QB「ウルガモスというのが何か分からないけど…僕にだって限界があるって事を解ってほしいな」

ほむら「…」 ホムゥ

          ◆

まどか「ゆまちゃん、寒くない?」

ゆま「うん、ヘーキだよ!」

クリームヒルト「フィナちゃんのお陰で展望台の中に非難できたけど…みんな大丈夫かな」

まどか「…仁美ちゃん、ティロちゃん…」

クリームヒルト「ぅうん、不安になんかなっちゃ駄目だよね。無事に帰ってくるって信じなきゃ」

まどか「うん…」

ゆま「まどかお姉ちゃん、元気出してっ! ゆまも一緒だからね!」

まどか「てぃひひ♪ ありがと、ゆまちゃん」

クリームヒルト「さて…私達は私達ですべきことをしないと」

まどか「…?」

クリームヒルト「ウェヒヒ… そこに居るんでしょ?出てきてよ」

   「…全く、なんて勘の良さなんだい? この私の気配を感知するなんてね」 デュップイ

ゆま「だ、誰っ!?」

まどか「効果音とか色々なものでバレバレだけどね!?」

デュゥべえ「ヤァ。2人は知ってると思うが…私の名前はデュゥべえ。君達にお願いがあって来たんだ」

魔獣Z「……」 ノローリ

オクタヴィア「打ち合わせ通りに行くよ! 大量の車輪アタック!」 ブンッ

さやか「そして魔法少女に戻ってダッシュ!」 シュン タタタッ

マリア「魔獣の頭上まで車輪が来た時…それを私が撃ち落して」 ダンッ ダダダダンッ

エリー「落ちる車輪をアタシが撃ちまくるっ!」 ズダンズダンッ バキィッ

サーリア「そしてワタシはここで見てるだけっ!」

魔獣Z「………」 ザクザクッ

エリー「無数の砕けた車輪の破片がいっぱい魔獣に突き刺さるゥ!」

サーリア「…み、見てるだけ…」

さやか「行くぞぉー必殺っ! 【爽時雨(さやしぐれ)】ぇッ!!」

     ズバァァァッ!

魔獣Z「…ダケガー…」

さやか「あ、あれー?あんまり効いてない?」

サーリア「………」 ウルウル

マリア「きっと技名が良くなかったのよ」

さやか「それは関係なかったでしょぉ!?」

エリー「おかしいなー…みんなで力をあわせてやった技なのに」

サーリア「…みんな、ひどいよぅ…っ」 グスッ

エリー「泣かないのっ! 危険な目に会うのはアタシ達だけで十分なんだから!」

サーリア「え、えりぃ…っ!」 パァァ

マリア「…若干姿は違うけど、エリーがエリーをあやしてるみたいでシュールね…」

魔獣Z「………」 ズズズ

ギーゼラ「ボクの能力で走ってる最中は呪いの雨を受けない。だからしっかりボクにつかまっててね、速いからさ」

杏子「おう、分かってる」

ギーゼラ「じゃあ行くよ、杏子!」 ギュインッ

杏子「オッケー、ギーゼラ!」 キィィィィィィィン

ギーゼラ「杏子、用意は出来たかい」

杏子「ああ!」 グッ

ギーゼラ「飛ぶよ!」 ギュインッ ダッ

杏子「うぉぉぉぉッ!」 ゴォォ

ギーゼラ「槍を構えて!」 ギュィィンッ ジャキン

杏子「ああ!これがあたし達の必殺技だッ!」 ジャキッ

杏子「【紅炎(ロッソ・フィアンマ)】…」 ゴオォォッ

ギーゼラ「【銀風(アルジェント・ヴェント)】…」 キィィンッ

杏子・ギーゼラ「【破壊槍(レーヴァテイン)】ッ!!!」 グォンッ!

     ズガアアアァァァンッ!!

魔獣Z「……ッ…!!」 ズドォォ

杏子「へへっ、どうだい?体に2つも風穴を開けられた気分は!」

ギーゼラ「やった後思ったけど、マミの影響力ハンパないね。イタリア語だし」

魔獣Z「…タヨルー…」 グラグラ

ギーゼラ「結構なダメージを負わせたようだけど、まだ消滅する様子はないか…次はマミの番かな」

杏子「これ順番とかあんのかよ?」

ギーゼラ「いや、なんとなくね」

杏子「そ、そうなのか…」

魔獣Z「………」 ユラユラ

マミ「フィナちゃん!準備はいい?」

フィナロッテ「…ええ、問題ないわ」

マミ「それじゃあ始めるわよ。【ティロ・フィナーレ ―フェルマータ―】!」 ドォォォォォォォッ

フィナロッテ「…」 チャキン スッ

シャルロッテ「マミマミのティロ・フィナーレが、フィナの開けたスキマに入って…」

マミ「くっ…まだよ、まだ撃ち続けてないと…っ」 ドォォォォォ

シャルロッテ「まるで巨大マスケット銃からレーザーが出てるみたいっ!」

マミ「今よ!フィナちゃんっ!!」

フィナロッテ「分かってるわ」 スパッ

     ドォォォォドシュゥンッ  スパッ ドォォォォドシュゥンッ

魔獣Z「…スベテー…」 ヨロヨロ

シャルロッテ「ティロ・フィナーレがスキマに吸い込まれて…別のスキマから出てきてる!」

マミ「よく見てみなさい、魔弾が描いている形をね」

フィナロッテ「仕上げよ。最後のスキマを、最初のスキマと繋げて…」 スパッ ドォォォォドシュゥンッ!

シャルロッテ「…ほ、星型のティロ・フィナーレ…っ!!?」

マミ「その身を持って知りなさい、星の光を…」

フィナロッテ「…そして散るがいい、夜の空へ」

マミ・フィナ「【ティロ・フィナーレ ―ペンタグランマ―】…ッ!!!」

   [魔獣Z]      《☆≡=− <ゴォォォォォ

   [魔獣Z]  《☆≡=− <ォォォォォ…

   [魔獣《☆≡=− <カッ!

     シュドオオオオオオオオオオォォォォォンッ!!!

魔獣Z「………ッ……」 ズ…

マミ「ティロ・フィナーレ5発分の威力を誇る最終射撃五芳星(ティロ・フィナーレ-ペンタグランマ-)でも倒しきれなかったなんて…悔しいわ」

フィナロッテ「…はぁ、疲れるわね」 パクッ モグモグ

シャルロッテ「い…今の技、キレイ…かっこいい…!!」 ホワー

オッティ「一体何やっとるんや?普通に攻撃したほうが効率ええのに…」

ほむら「全く何をしてるのかしら、あの3人は…」

魔獣Z「…ヒーカーリヲー…」 ズゴゴゴ

ほむら「っ! 魔獣が動きを…!?」

QB「まずい、何か嫌な気配がする!」

ほむら「だったら早くグリーフシードを孵化させなさい!孵乱器なんでしょう!」

QB「もうすぐだから待ってよ!」

ほむら「待てないわよ!」

魔獣Z「…ヨービーサマースー…」 キュィィィン…

ほむら「インキュベーター!」

QB「きゅっぷいっ…できたっ!」 スッ

     パキィーンッ!

QB「…鏡?」

イサデル「…ん、どういう事ですか。これは」

ほむら「事情は後で話すわ、今はあの魔獣をなんとかして…」

魔獣Z「ネェェガイイイイイイイイイイイィィィィィ!!!」 ドオオオオオ

ほむら「きゃあっ!」

QB「うわっ!」

イサデル「そういう事ですか。魔獣には魔獣を、ですよ…!」 スォォ…

イサデル(魔獣姿)「消えなさいッ!!」 ドオオオオオ

魔獣Z「…!?」 ゴシャアァァァ

ほむら「…た、助かったの?」

イサデル(鏡姿)「ええ、もう心配ありませんよ」

QB「君は…魔女なのかい? 僕が知らない魔女なんて…」

イサデル「…それは…」

ほむら「彼女は魔女よ。まぎれもない…ね」

イサデル「…!」

QB「君がそう言うのならそうなんだろうね。分かった、そういう事にしておこう」


さやか「ちょっと!ほむら!」

ほむら「あら、信号機トリオ」

さやか「誰が信号機だよ!? このぉー、トドメはあたしがするハズだったのに!」

杏子「ちくしょー…アレはあたしの獲物なのにいいとこ取りしやがって」

マミ「そうよ、見知らぬ魔女にあんなの見せ付けられたら私のプライドが…」

イサデル「…な、何の事か分かりませんけど…すいません…」

ほむら「いいのよイサデル、お手柄だったわ。もう少しでレーザーの餌食になってた所だもの」

さやか「ま、まぁ…そうなんだけどね?」

杏子「…納得いかねぇけど仕方ないな」

マミ「助けてくれた事には感謝してるわよ」

イサデル「…どういたしまして。 そして、ほむらさん」

ほむら「ん、何かしら?」

イサデル「これから私は…『鏡の魔女』として、ここに居てもいいのでしょうか?」

ほむら「ええ…歓迎するわ。あなたはもう、私達の仲間よ」

イサデル「…ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いしますね」 ニコ

ほむら「ええ」 ニコリ

クリームヒルト「…お願いとかそういうのの前に、なんでここに居るのか教えてほしいな」

デュゥべえ「私がこうやってここに復活できた理由は、3つの要素がうまく合致したからなのさ」

デュゥべえ「元居た結界が消滅した事、とても濃い瘴気がこの街全体を包んでいた事、私の一部がズライカに吸収されていた事だ」

デュゥべえ「さぁ質問に答えたよ。それじゃあお願いを聞いてもらおうか」

まどか「嫌な性格してるよね…」

ゆま「でもQBそっくりだし、あんまり悪い子には見えないよ」

デュゥべえ「お願いというのは他でもない。QB…もといインキュベーターの事をもっと知りたいんだ」

クリームヒルト「…どういうこと?」

デュゥべえ「そのままの意味さ。インキュベーターの技術力には凄まじいものがある」

デュゥべえ「無数にあるボディの代え、魂の結晶化、そして願いを叶える力…実に興味深い」

デュゥべえ「だから…私はインキュベーターに憧れたのさ。是非とも教えてもらいたいね!」 デュップイ!

まどか・クリーム・ゆま「…えぇー…?」

ズザンナの結界―――

ティロッテ「ズライカが戦ってくれてる…仁美ぃ、今なんとかするから待っててっ」

仁美「き、気にしないで下さい…ソウルジェムは無事です、から…」 ドクドク…

ティロッテ「だけどっ…ティロの治癒魔法じゃあ右腕の傷口が塞がらないよっ!」

仁美(マズいですわ…魔法少女といえど、意識が朦朧としてきて…) クラクラ

ティロッテ「な、何か止血できるようなものはないのっ!? 包帯とか布とか…んっ?」 ファサ

ティロッテ「…リボン…!こ、これだーっ!!」 グイッ

仁美(あぁ…向こう側のお花畑で上條くんが治った手を振っていますわ…)

ティロッテ「待ってね仁美!今、手当てしてあげるから…」 シュルル ギュッ

仁美「くうぅぁぁッ!!」 バチィッ

ティロッテ「ぅひゃぁっ!?」 ビクッ

仁美(な、何ですの…!? 魔法少女と魔女の記憶、想い、願い…そういった物が私の中に流れてくるような…)

仁美(なんだか身体が…何か優しいモノで暖かくなってまいりしたわ…!!) ゴゴゴゴゴ…

仁美「…結界の影響? 私が、ほむらさんしか扱えなかったあのリボンを使えている…?」

ティロッテ「なんだかよく分かんないけど仁美の魔力が凄い事になってるぅーっ!」 ティローン!?

ズライカ「【ファンタズム・ミラージュ】!」 ブォンッ

ズザンナ「眩惑魔法なンテ無駄ヨっ!!」 ズバッ

ズザンナ「…いナイッ!?」

ズライカ「【ゼロドライブ・イリュージョン】からの…【ファン・ウォール】」 ゴォッ

     ゴシャアァン…

ズザンナ「くゥッ、姿ヲ消シてかラ上からノ襲撃か…ッ!」 バキン!

ズライカ「【グラウンド・ダークネス】ッ!」 ゴォッ

ズザンナ「ッ!!」 ゴシュッ

ズライカ「そこで永遠に引き篭もってなさい!」

ズザンナ「…こンナ物にわタシヲ閉じ込メラレるトでも…ッ!」 パキィィンッ!

ズライカ「そこよ、【ジェノサイド・ブラックストーム】ッ!!」 ゴオオオォォッ!

ズザンナ「グぉァアぁっ…調子ニ乗るナ、おりジナる魔女がァ…!」 グォォ

ズライカ「あなたはいつ間違ったのかしら。いえ、もう意思すら絶望の力のまま動いている…そうよね」

ズライカ「…もう誰も、私のせいで不幸にさせないわ。あなただって例外じゃないのよ、ズザンナ!!」

ズザンナ「希望なんテ持ツナ…幸セナんて、わタシだケガ感じラレレば十分ナのよ…貴女ニ邪魔はサセなイわ!!」 ゴォォッ

ズライカ「ッ!? ま、魔力が更に増したですって…!!?」

ズザンナ「クひひヒャハはははハハ! 絶望ノ闇ニ飲マレテ死ネ…ッ!!!」 ギュンッ!

ズザンナ「コのわたシガァ!!」 ズガッ

ズライカ「くッ!」 サッ

ズザンナ「貴女そのモノトなっテ!!」 グゴァ

ズライカ「くぁッ…!」 ザザッ

ズザンナ「コの世界ヲ絶望で染めアゲェ!!」 バゴォ

ズライカ(わ、私の『目』を狙ってる…ッ!?) ゼェゼェ

ズザンナ「絶望ノ化身デアる魔女の希望トナるのヨッ!!」 ズギャァッ!

ズライカ「ぅ、くあああぁぁぁっ!!」

     ザシュッ

     ブシャアアアァァァッ!

ズザンナ「が、ハッ…!?」 ブワァァァ

仁美「私の友達が願いを叶えてまで手に入れた『光』を奪おうだなんて…酷い事をしますわね?」 ジャキンッ

ズライカ「し、志筑仁美…!? あなた、傷のほうは!?」

仁美「お陰様で。十分な時間を設けてくれた事に感謝致しますわ」 フフッ

ズザンナ「な、なンナノ…!? 傷口かラ、絶望のえねルギーが抜ケテゆク!!?」 シュゴォォ…

仁美「流石は救済の魔女のリボン…絶望と呪いを押し流す、希望の魔法少女の出来上がりですわよ」 パァァッ!

ズザンナ「…フザけるナッ…! 希望ナんて、全てわタシガ消し去っテヤる…!!」 ズギャォォ…!

仁美「あの黒い剣…っ!」

ティロッテ「させないよっ! 【アルティマ・ブラスター】っ!!」

ズザンナ「ぐっ!!」 カランッ

ズライカ「あなた達…私に守らせてって言ったじゃない」

仁美「ふふっ…お互いが支えあい、守りあう…それこそ、『友達』ではありませんの?」

ティロッテ「そうだよ、ティロたち友達っ! 魔法少女と魔女が仲良くなったなんて当たり前なんだよ!」

ズライカ「…魔法少女ってお人好しばかりなの? でも、それはそれで素敵ね…なんて、今なら思えるわ」

     ォォォォォ…

ズザンナ「…クヒヒ…そうカ、本物ノ救済の力…2ツ目ノそレモ吸収スれば、ワタシハ最強ノ魔女ニナレル…」 ゴォ…

ズザンナ「…クックク…クヒヒ!クヒャヒャハ!!ヒィーヒヒッ…ヒャァアアアアハハハハハ!!!」 ゴギャァアアァァ!

仁美「なっ…ま、魔力が吸われてる…!!」 シュゥゥ…

ティロッテ「ぜ、全部カタカナになったーっ!!?」 シュゥゥ…

ズライカ「突っ込み所はそこじゃないわよ! ズザンナの奴、この結界ごと私達を吸収する気なんだわ!!」 シュゥゥ…

仁美「なんですって!?」

ズザンナ「クヒヒッ…ヒャヒ、ヒャィヒヒ、ヒィヒヒヒ…ヒャヒハヒヒヒ…ウェヒ…ウェヒ!ウェヒヒヒヒ!」

ズザンナ「ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」 ォォォォォ…

仁美「クリームヒルトさんの魔力の影響が!? これはもう時間の問題ですわッ!!」

ティロッテ「傷が治ってくなんてバーサヤカー状態だよ!?」

ズザンナ「ウェヒヒヒヒ」 ギュンッ

ズライカ「速っ…!!?」

ズザンナ「ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」 グガシャァッ

ズライカ「ああああああああっ!」 グキャッ

ティロッテ「ズライカっ!? くぅっ…」 ザッ

ズザンナ「ウェヒヒ」 シュンッ

ティロッテ「ぅあ!?」

仁美「それっ!」 ジャララ グイッ

ズザンナ「ウェヒ? ウェヒヒヒヒ…」 ギュンッ

仁美「はっ!!」 ズバァッ

ズザンナ「ウェヒ…ッ?」 ガクンッ シュゥゥ…

ティロッテ「助かったよ仁美! でも、ズライカがっ…!」

ズライカ「…ぅ…わ、私の事、は…心配、しな…いで…いい、から…っ」 グッタリ

仁美(こ、このままだと全員が、本当に絶望で染まって…)

ズザンナ「…ウェヒ、ウェヒヒ、ウェヒヒヒヒヒヒヒヒ!」 グゴゴゴゴゴ… ジャ゙ギィ゙ン゙

ズザンナ「ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…」 ブン゙ブン゙ブン゙ブン゙ブン゙ッ゙!

仁美「また黒い剣を…先程のよりサイズが倍以上!? しかもまともに扱えてませんわよ!!?」

ティロッテ「仁美!一度でも当たったらアウトだよっ!」

仁美「ええ…次で終わらせないと手遅れになってしまいますわ…っ!!」 グッ…

ズザンナ「ウェヒヒヒヒヒ」 グォ゙ン゙!

仁美(まともに近づいたら死にますわ…ならば!) ジャラララッ

ズザンナ「ウェヒヒ?」 ギュルルル ガシッ

仁美(鎖を巻きつけて、引き寄せた所に一撃を…) グイッ

ズザンナ「ウェヒッ!!」 バギィ゙

仁美「あぁっ!?」

ズザンナ「ウェッヒヒヒヒ」 ズァ゙ァ゙ァ゙ァ゙

仁美(まずいっ…距離を開けないと!!) ジャララララ ギュンッ

ズザンナ「ウェヒヒ」 ズッ゙

仁美「あぐぅっ!!」 バチバチバチッ!

ズザンナ「…ウェヒヒ、ウェヒヒヒヒ…」 ケタケタケタ

仁美(な、何て恐ろしい武器なんですの!? 掠っただけで全身の血が逆流するかと思いましたわ…!)

ズライカ「…はぁ、はぁ…だいぶ、落ち着いてきたわ…」

ティロッテ「ここで休んでて。ティロはあれをなんとかしないといけないから…」

ズライカ「…馬鹿ね、あなたに、何ができるのよ」

ティロッテ「なにって、助けに…!」

ズライカ「無理よ」

ティロッテ「な、何言ってっ」

ズライカ「…あなた1人ではね」

ティロッテ「!」

ズライカ「私はね、誰かが傷つくのを見るために、願いを叶えたんじゃないの」

ズライカ「みんなと同じでいたかったから。私の事を認めて欲しかったから」

ティロッテ「…ズライカ…」

ズライカ「あなた達は、私の事をやっと認めてくれた、大切な友達」

ズライカ「友達とは、対等でありたいのよ。助けられたら、助け返してあげないとね」

ズライカ「さて…やっと出来た友達の為に、人肌脱ごうじゃない」 スッ

ティロッテ「うんっ!!」 ギュッ

ズザンナ「ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」 ドズゥ゙ン゙…

仁美(剣を床に突き刺した? 今ならッ!!) ダッ

ズザンナ「ウェヒヒヒヒ!」 

仁美「二本目ッ!!?」

ズザンナ「ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…ウェヒヒヒヒヒ!」 ゴア゙ア゙ァ゙ァ゙!

仁美「いけない! そんな凶悪な剣同士をぶつけ合わせたら…ッ!!」 ジャラララ

ズザンナ「ウェヒヒヒヒヒヒ…ウェヒヒ…」

仁美「駄目、間に合わな…っ」

ズザンナ「ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!」

          ドゴオ゙オ゙オ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ゙!!

ズライカ・ティロ「―――絆の風【コネクト・ウィンド】!!!―――」 ブォンッ!

     ブワアアアアアアアァァァッ!!

ズザンナ「ウェヒ? ウェヒヒヒヒヒヒ…!?」 グググ

仁美「な、何が起きましたの? さっき、爆発が起きたはずじゃ…」

     ゴォォォ…

仁美「…後ろから、暖かくて優しい風が…?」

ティロッテ「今だよ、仁美っ!!」

ズライカ「スッキリ目が醒めるようなキツい一撃、あの子にお見舞いしてあげなさいッ!!」

仁美「2人とも…分かりましたわッ!!!」 ジャキン ダッ

ズザンナ「ウェヒ!? ウェヒヒ! ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…!!」 ブワァッ!

ズライカ「このタイミングで障壁を…!」

ティロッテ「仁美ー!負けるなーっ!!」

仁美「はあああああぁぁぁっ!!」 ズバアアアァッ!

     パキィィィーンッ!

ズザンナ「!!?!?…ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!」 ジャ゙ギィ゙ン゙

ティロッテ「また剣を出すの…!?」

ズザンナ「ウェヒ!ウェヒウェヒウェヒヒ!ウェヒヒヒヒヒヒヒひひHiHiHi」 ブンブンブンブン

仁美「っ!」 グシャ カランッ

ズライカ「ああっ、鎌が…!」

ズザンナ「ウぇHiヒヒひひHiHiヒHiひヒひひHiヒヒヒHiHiヒひヒヒHiひHiヒヒHiひヒ…!!!」 グオ゙オ゙ォ゙!

ズライカ「仁美ッ!!」

ティロッテ「仁美ぃーっ!!」

仁美「私が…この、志筑仁美がッ!!」 キィンッ ゴォォォ…!!

仁美「あなたを絶望から救い出して差し上げますッ!!!」 グッ!!


ド ゴ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ッ !!!

          ◆

ズザンナ「…効いたわよ、貴女の腹パン。まだ痛むぐらいだわ」

仁美「ふふ、ごめんなさい。あなたを救うにはあれしか無かったんですの」

ズザンナ「…終わりね。あれだけやったのに、ワタシは何1つ手に入れる事が出来なかった」

ズザンナ「こういうのを絶望と言うのね…諦めるしかないのかしら、希望なんて」

仁美「あら、それは違いますわよ?」

ズザンナ「…?」

仁美「人に感情がある限り、人から絶望が無くなるなんて事はありません…」

仁美「でも…それで希望を諦めるというのなら、私は全力で否定して差し上げますわ」 フフッ

ズザンナ「…もう腹を殴られるのは勘弁よ」

仁美「ゆっくり見つければいいと思います。あなたにとって何が幸せで、何が希望なのかを」

ズザンナ「…そうね」 フフッ

その後―――

マミ「あの魔女、今頃どうしてるのかしら?」

ティロッテ「ズライカの事? 隣町の風見野に結界を作ってるから、見滝原にはしばらく来ないんだって」

ティロッテ「でもね!会いに行ったらすごく嬉しそうにしてくれるんだよっ!」

マミ「へぇ、そうなの…また悪い事しないわよね」

ティロッテ「もー、まみまみったら! ズライカはいい人なんだから、そういうの言わないのっ!」

マミ「あぁ、そうだったわね…ごめんねティロちゃん」

フィナロッテ「…じゃあ、あのズザンナって魔女はどうしているのかしら?」モグモグ

ティロッテ「うーん…ティロにもわかんないや」

シャルロッテ「マミマミー! きょーこ来たからおやつにしよー!」

杏子「よっ、久々に来たぜ」

ゆま「ゆまも一緒だよっ!」

マミ「ええ、いらっしゃい。 ローザちゃんもお茶にする?」

ローザシャーン「うんっ。シャルちゃんのお菓子大好きっ!」

シャルロッテ「ふふっ、嬉しい♪」

オッティ「ワイの分もあるんやろうな?」

マミ「ええ勿論よ。さ、紅茶の用意しなきゃ」

ティロッテ「あっ、ティロも手伝うーっ!」 タタッ

フィナロッテ「…平和ボケしそうだわ」モグモグ

まどか「…でね、杏子ちゃんがUFOキャッチャーしたいって言うから100円貸したら1発でゲットして、ぬいぐるみを私に…」

???「ふふっ、それは凄いですね」 ニコニコ

ほむら(あら、まどかだわ…って、誰よあのまどかの隣に居る男はッ!?) ホムゥッ!?

クリームヒルト「あれ、ほむらちゃん何やってるの?」

ほむら「ほむっ!?」 ビクッ

クリームヒルト「あぁ、あの隣の人、イサデルさんが変身してるんだよ」

ほむら「え?そうだったの…安心したわ」

イサデル(男性姿)「今度まどかさんの家でじっくり話を聞きたいものです」

まどか「うん、できたらその姿で…」

ほむら「ストーップ! そこまでよ、イサデル!」

クリームヒルト「ちょっと、ほむらちゃん!?」

イサデル「あら、丁度いい所に来ましたね」 スォォ…

ほむら「ほむ?」

イサデル(猫耳ほむ姿)「にゃぁーん(はぁと)」 ニャンニャン

まどか「わぁー可愛い! ネコミミのほむらちゃんだ!」 ナデナデ

イサデル「ほむっ ほむぅー♪」 ゴロニャン

ほむら「わ、私の姿で変なコトしないで頂戴っ!!」 ホムーッ!

キリカ「…」 バチバチ

マーゴット「…」 バチバチ

織莉子「…」 ハァ…

QB「やぁ美国織莉子、溜め息なんてついてどうしたんだい?」

織莉子「見ての通りよ。2人はいつになったら仲良くしてくれるのかしら」

QB「魔法少女と魔女が仲良くなるって言うけど、この2人はどうしようも無い気がするよ」

キリカ「じゃあこうしよう。どちらが多くQBを狩れるか競おうじゃないか」

マーゴット「望むところだよッ」

QB「えっ」

織莉子「逃げなさい。ボディを無駄に減らされる事になるわ」

QB「分かったよ織莉子っ!」 タタタッ

キリカ「あっ、待てぇー!」

マーゴット「逃がさないよっ!」

QB「なんでそんな無意味な事をするんだい!わけがわからないよ!」

織莉子(…低速魔法を使われて狩られる未来が見えてしまったわ…)

さやか「ここがさやかちゃんの部屋! ゆっくりしていってね!」

サーリア「うん! …あっ、Wiiがある!」

マリア「あら、知ってるの?」

エリー『4人で出来るのはスマブラとマリカーぐらいしか無いけどね』カタカタ

サーリア「それじゃぁマリカーやりたいな!」

さやか「おー、いいですとも! えっと、リモコンは…」 ガサゴソ

マリア「…3つしかないわね」

サーリア「…」 ウルウル

エリー『あぁもう泣くなー! 今まどっちにリモコン貸して貰うように連絡するから!』カタカタ

サーリア「ううっ…えりぃぃー!」 ダキッ

エリー『パソコン越しに胸当てないでよぉ! なんか本人のアタイより胸おっきくない!?』ガタンッ

マリア「なんだか賑やかになったわね…そのうちマミの家みたいな事になるかしら」

さやか「マミさん家と比べたらそんなに広くないから困るんだよねぇ…」

仁雅「またの来店を心待ちにしているぞ」

   アリガトウゴザイマシター

バージニア「ああ、また来る」

シズル「デュフフwwwウエハースを大人買いwww 早速中身を確認してみるでござるよwww」 ビリッ

ステーシー「おまけのカードが欲しからって買いすぎにゃー」

シズル「おほっwwwサクラちゃんktkrwwwフォヌカポォwwwww」

バージニア「そういうのは結界に帰ってからやってくれ…」

ステーシー「今は周りから見えてるんだから、落ち着いてほしいのにゃぁ」

シズル「デュフフwwwすまないでござるなwww…あっ」

バージニア「ん、どうした?」

シズル「ミキちゃんは要らないでござる…これ、あげるでござるよ…」 スッ

ステーシー「なんだかさやかと似た子なのにゃ」

バージニア「むしろ全部見たことあるようなキャラばかりだな…」

ゲルトルート「久々の紅茶ですわ…」 ズズズ

パトリシア「ですねぇ」 ズズズ

ロベルタ(どこから飲んでんだよ…)

ゲルトルート「ところで気になったのですけど、イザベルとアルベルティーネは一体どういった関係なのかしら?」

イザベル「一言で言えば師匠と弟子って所でしょうか。私は弟子を取ったつもりは一切ありませんけどね…」

ロベルタ「だよなー、あんたが師匠だなんて、動けないのにどうやって指導すん…」

イザベル「―――胎児の夢―――」 ゴゴゴゴゴ

ロベルタ「」 カクン

パトリシア「もはや絵でもなんでもありませんよね?」

ゲルトルート「気にしてはなりませんわよ…」

過去QB「君が向こうの僕の紹介で来たっていう僕たちのコピーかい?」

DB「そうだよ。私は孵卵器の魔女、ディスペア・インキュベーター。デュゥべえと呼んでくれ」

過去QB「デュゥべえか。まるで地球での僕たちの呼び名と似ているね」

DB「そのほうが人間にとって親しみが湧くだろう?」

過去QB「だね。にしても僕たちの技術について学びたいなんて初の事例だ」

過去QB「地球からの客人なんて『珍しい』から、きっと上のほうも君を迎え入れてくれると思うよ」

DB「それなら助かるよ」

DB(珍しい? 以前に地球から人が来た事があるという事かい)

過去QB「それと、ここでの情報は地球以外の星に漏らしてはいけないよ。分かってるね」

DB「当然さ。私は君達のコピーなんだから、それぐらいのマナーは弁えているつもりだよ」

過去QB「ならいいんだ。では改めて…ようこそ、僕らの星へ」

DB「見せてもらうよ、インキュベーターの技術とやらを」

ズザンナ「…随分と遠い所に来たようね。ここは何て国かしら? 見渡す限り砂漠だらけだわ」

ズザンナ「…ワタシにとっての幸せと希望を見つける為に世界を巡っているけど、何一つ見つからない」

ズザンナ「一体いつになったら、ワタシは幸福を感じることが出来るのか」

   「アハハハハハハハーっ♪」 ギューン

ズザンナ「…? 今、何かが目の前を通り過ぎていったような…」

     ザァァァァァ…

ズザンナ「な、何事? さっきまであんなに晴れていたのに、こんな砂漠のド真ん中で雨が降るなんて」

ズザンナ「…町の人々があんなに嬉しそうにしている?どうして…」

ズザンナ「…もしかしたら、中々得られない物を得る事が、幸せなのかしら」

ズザンナ「…解らない。もっと世界を巡ってみる必要があるか…」 ギュンッ

ナヴェス「ここは一体どこだー? 不思議な所だぜ」

まど神「えっ、だ、誰!? どうやってここに来たのっ!?」

ナヴェス「ん、あたしの名前はナヴェス。未来を創る魔法で、別の世界線にあるこの次元までやって来たんだぜ」

ナヴェス「そういうあんたは何者なんだ? どこかで見たような姿してるけど…」

まど神「私は円環の理の神様だよ。過去、未来全ての時間の魔女を生まれる前に消し去って、魔法少女を救済する概念そのもの」

ナヴェス「へぇ、神様と会えるとは思わなかったな。でも、あたしは魔女だけど消えてないぜ?」

まど神「え、ええぇーっ!?」 マドーッ

ナヴェス「まぁ、あたしは過去とか未来の『時間軸』じゃなく、別の『世界線』から来た魔女だからな」

まど神「あぁ、そういえばこの前ほむらちゃんに会いに行った時の世界の…」

ナヴェス「ほむらだって? あいつと知り合いなのか?」

まど神「知り合いも何も、私の最高の友達だよ!」

ナヴェス「そうかそうか…じゃあ神様さん、ちょっとあたしと長話でもしようじゃんか?」

まど神「あっ、そうしたいんだけど…ごめんね、私今から魔法少女を救済しに行かないと!」 シュンッ

ナヴェス「…行っちゃった」

ナヴェス「あー、退屈だなー。うどんでも食べたい気分だぜ」 ゴロゴロ

ウーアマン「おっおっ…退屈だおー。もう一度何か騒ぎでも起きてほしいお…」

アルベルティーネ「…馬鹿言わないの。また見滝原の魔法少女にボコボコにされたいのかしら…?」

ウーアマン「それは絶対イヤだおっ!」 ブンブン

ズライカ「全く変わらないわね、あなた達も…さて、私はちょっと出かけてくるわ」 スッ

アルベルティーネ「…珍しいわね、まだ昼なのに…」

ウーアマン「恋人でも出来たのかお?」

ズライカ「…【スピリテッド・アウェイ】」 ブォンッ

ウーアマン「あぅぅーんっ!?」 ゴシュッ

ズライカ「じゃあ、行ってくるわね」

アルベルティーネ「…いってらっしゃい。2人ともね…」

ズライカ「見つけたわよ、志筑仁美。元気してたかしら?」

仁美「あらズライカさん、ごきげんよう。私はこの通り元気ですわ」

ズライカ「それならいいの。あなた、これから予定はある?」

仁美「はい。これから稽古に向かうところですのよ」

ズライカ「じゃあ、一緒に行ってもいいかしら?私の姿は常人には見えないのだし」

仁美「ええ、もちろんです」

          ◆

ズライカ「意外だったわ…魔法少女の時はあんなに好戦的なあなたがお茶の稽古だなんて」

仁美「むしろあれがいつもの私ですのよ?」

ズライカ「そ、そうなの…」

仁美「あら…大変です、近くに魔獣の反応がっ! テレパシーでさやかさん達に連絡を…」

ズライカ「仁美、私も一緒に戦わせて頂戴」

仁美「ええっ?ズライカさん、まだ夜じゃありませんわよ?」

ズライカ「構わないわ。だって私たち、友達でしょう?」 ニコリ

仁美「…ふふっ、もちろんですわ!!」 ニコッ


【後日談・魔法少女ひとみ☆マギカ】 〜おしまい〜

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